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大和市 高齢者の搬送が増加 熱中症対策を呼びかけ

タウンニュース

高齢者の搬送が増加

気温の上昇が著しくなるこれからの季節。大和市内では、6月5日〜25日にかけて5人が熱中症により救急搬送された。市消防本部では、暑さが本格化する7月、8月に向けて「熱中症対策を徹底してほしい」と警戒を呼びかけている。

6月5日〜25日に熱中症で搬送されたのは、90代女性が2人、70代男性、70代女性、50代男性の計5人。自宅内や外出中に体調を崩し、救急搬送されたケースのほか、日中の外出後、帰宅してから体調を崩す事例もあったという。

救急救命課の担当者は「例年に比べると現時点での救急搬送者数は少ないが、暑さが本格化する7月から8月にかけて、さらなる増加が懸念される。引き続き警戒が必要」と話している。

65歳以上半数超え

23年5月30日に閣議決定された「熱中症対策実行計画」によると、全国で熱中症による救急搬送人員や死亡者の約5割を65歳以上の高齢者が占めている。

市の「日常生活圏域高齢者等統計」によると6月1日時点で、市内の65歳以上の高齢者は5万8千557人。高齢化率は23・87%で、地域の高齢化が進んでいる。

市内の熱中症による救急搬送者も高齢者が半数以上を占めており、2019年が49・5%、20年が60・2%、21年が53・3%、22年が52・6%、23年が56・7%と、全国と同様の傾向が見られる。担当者は「こまめな水分補給や涼しい場所での休息を心掛けて対策を」と話す。

こうした中、市では、熱中症警戒アラートが発表された際に防災無線で注意喚起を行っているほか、昨年から公共施設19カ所を一時的な休息に利用できる「ひと涼みスポット」として開放するなど、熱中症対策を行っている。

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