「赤穂スイーツ」ガイド発行 23店舗が自慢メニュー
地元食材を活かした「食の観光化」に取り組む一般社団法人あこう魅力発信基地は、赤穂産のイチゴや柑橘類などを使って市内の菓子店や飲食店などが商品開発した「赤穂スイーツ」の2024年度版ガイドブックを発行。新作を含む23メニューを紹介している。
2020年度から続くキャンペーンで第5弾。今回から「赤穂スイーツ」の定義を拡大し、いちごや柑橘類に加えて塩、牛乳、卵、野菜など「ミネラルを含む赤穂産の食材を使用したスイーツ」とした。
その結果、新たに10店舗が参入した。奥藤酒造の酒粕を配合した「あん食パン」を販売する塩屋の「Nanaパン」の松崎奈々さん(48)は「観光客など新たな客層が増えるとうれしい」とキャンペーンの効果に期待。中広のカフェ「リバーサイドテラスSEN」などグループ5店舗で赤穂産のみかんやイチゴを使ったクレープやパフェなど試作品も含めて約20品考案した児島正典さん(37)は「アイデアや知恵を絞ってメニュー開発したことで、スタッフの技術向上にもつながった。お客さんに美味しさを提供して赤穂の活性化に役立ちたい」と意欲を語った。
ガイドブックは赤穂観光協会などで配布するほか、参加店舗の情報は「あこう魅力発信基地」が運営するデジタルマップで閲覧できる。キャンペーン参加店をはじめ市内飲食店や宿泊施設を巡った人に抽選で赤穂温泉ペア宿泊券やジェラートセットなどをプレゼントするデジタルポイントラリーを3月31日まで実施中。周遊を促進して、まち全体の観光活性化を図る。