関係性をより深めるのにあえて弱みをさらけ出すと良いワケ【相手の心が9割わかる 大人のブラック心理学】
あえて弱みをさらけ出すと吉
欠点や失敗談を語れば心を開く
二人の関係性をもっと深めたいと思ったら、まずは自分の弱みをさらけ出すこと。相手に気に入られたいと思うと、かっこつけたり、大きなことを言ったりしてしまいがちですが、そんなことよりもっと簡単に、効率よく恋愛関係に持ち込めるテクニックが、自分の弱みをさらけ出すことなのです。
心理学では、自分のプライベートなことや、弱みや欠点といったマイナス面なども含めて話すことを自己開示と呼びます。人は、相手が自己開示をすると、それに対して自分のことも話さなくてはいけないと思い、同じようなレベルの自己開示をするものなのです。これを自己開示の返報性と呼んでいます。
この自己開示のやりとりによって、人と人はコミュニケーションを深め、お互いに好印象を抱き、しだいに恋愛感情が生まれてくるので、ぜひ活用を。ただし、どのタイミングでどういう話をするかは、しっかり見極めなければなりません。付き合いが浅い段階では、自分の仕事や趣味、家族や友人の話題などがいいでしょう。仕事で失敗してしまったことや、家族とケンカしたことなどをおもしろおかしく話して聞かせれば、相手も心を開いて「そういうことってあるよね。実は自分もね……」と同じようなエピソードを語ってくれるはず。食事をしながら、お酒を飲みながら、リラックスして語り合えば、親密度がぐっとアップするでしょう。
この時、いきなりヘビーな話をするのは避けたほうが無難です。深刻な話題は、お互いの心の距離が近くなってから打ち明けたほうが得策なのです。
これは秘密ね、のひと言で恋に落ちる
「こんなことは恥ずかしくてあなたにしか話せないんだけど、実は……」「これは秘密にしてほしいんだけど、本当は私……」など、気になる相手にこっそり秘密を打ち明けるというテクニックも、恋愛の裏ワザとして活用できます。打ち明けられた相手は「自分に秘密を語ってくれたということは、自分は信用されているんだ」と思うようになり、二人の関係性が一気に親密になるのです。
これを心理学では秘密の共有と呼びます。もし仕事場に気になる相手がいるのなら、仕事上のミスをこっそり打ち明けてみましょう。「ついやっちゃったんだけど、どうしたらいいかな? 他の人には内緒にしてね」と耳打ちすれば、相手は信用されていると思い、ミスしたあなたを心配し、あなたのことを常に考えるという心理状態になるのです。そして、「あのミスはその後どうなった? 大丈夫だった?」などと聞いてきたら作戦成功。相手の心の中ではすでにあなたの存在が大きくなり、恋心を抱いているかもしれません。
かっこつけるより自分のダメさを強調して勝つ
自己開示を使い聞き上手になる
社会心理学者ゲイリー・ウッドによる自己開示に適した10 のネタお金や健康
デスクワークだと肩がこるよね
イライラしたこと
悪口を言う人って困るよね
怒ってしまうこと
言うことが変わる政治家って嫌ですよね
楽しいこと
本を読んでいる時が幸せなんですよ
趣味・興味
スポーツが好きなんですよ
改善したいこと
体重が増えてきたから~
弱点
私、数字が苦手なんです
夢・目標
将来、本を出してみたいんです
性生活
実は〇〇フェチなんです(笑)
恥ずかしかったこと
昔、詐欺に引っかかったんですよ
【出典】『相手の心が9割わかる 大人のブラック心理学』著:渋谷昌三