【2025年6月】2度目の大阪・関西万博に行って驚いたポイント5選 / ちなみに、1番すべきことは熱中症対策です!
2025年6月。筆者(高木)一家は1ヵ月ぶり2度目の大阪・関西万博に遊びに行った。
ぶっちゃけ最初は「2回目だし余裕でしょ~!」なんて思っていたのだが、実際には「えっ、こんなのあったっけ?」「前と違う!」といったことが多かった。
特に暑さに関しては、厳重に対策しなければ体調を崩すこと間違いナシ。カンカン照りな晴天の中、1日会場に滞在したレポートをお届けしよう。
1:P&Rのお得感がアップ
まず大きな違いとして、P&R(パークアンドライド)のお得感がアップしたことがある。
筆者が大阪・関西万博の会場を訪れたのは、2025年6月中旬の平日。前回と同様にP&Rを利用して西ゲートに到着したのは、午前9時半のこと。
慣れた足取りでエントランスに向かったところ……
えっなにこれ!?
「P&R優先入場ゲート」が用意されているではないか!
これは5月24日より導入されたシステムで、公式アナウンスによると、西ゲート入場予約10時台・11時台のP&R利用者は当面の間、予約の1時間前の時間台に並べる “優先入場”ができるようになったのだとか。
写真左側がバス・タクシーなどを利用して入場する人のエントランス(写真には写っていないが、さらに左には10時入場の待機列もある)で、右側がP&R利用者の優先エントランス。
全然混み具合が違うし、実際にほぼ待ち時間なく会場へ入ることができて驚いた。
P&R駐車場は車1台につき6500~8000円程度の駐車料金がかかり、ぶっちゃけかなりお財布に痛い。それでも行きかえりの楽さを考えると子連れはP&Rを利用するべき……というのが筆者の考えだったが、今後はさらに入場も早いんだから選ばない手はないとお伝えしたい。
ついでに言うと、6月16日には東ゲートから西ゲートまで歩いて入場できるルートの新設が、6月29日には旅客船利用者の西ゲート優先入場がスタート。
どの入場方法が有利なのか・お得なのかは日々目まぐるしく変わるため、万博は事前の情報収集が待ち時間削減のキモとなるのだ。
2:改めてわかる『大屋根リング』の偉大さ
特に昼間の暑い時間に気付かされたのが、大屋根リングの快適さと便利さ。
調べたところ、筆者が訪れた前回(5月中旬の火曜日)と今回(6月中旬の火曜日)では、ほとんど来場者数は変わっていないらしい。それでも「人が増えたなぁ」と感じたのは、おそらく気温のせいであろう。
具体的に言うと、前回は最高気温28.7度だったのに今回は33.8度。
今回なにげなく撮った写真を見ても、あきらかにみんな日陰へ逃げている。限られた日陰に集まっていたから人が多く感じたんだね。
ここで改めて感じたのが、今回の万博のシンボルである『大屋根リング』がいかに偉大かって話である。
会場内にはパラソルや屋根付きの休憩所もあるのだが、11万人もの来場者がいる会場では椅子取り合戦となる。
そんな中で、圧倒的なキャパを持つ巨大な日陰となったのが大屋根リングだ。
リング下の人の量を5月と6月で比べてみると、この通り。
常に日陰で風通しがよくて涼しいため、移動だけでなく休憩にも大屋根リングを利用する人が増えていた。そんな中でもごった返すことなく、快適にすごせるのは奇跡と言ってもよいかもしれない。
おまけに「道がわかりやすく迷いにくい」「てきとうに写真を撮ってもさまになる」といったメリットもあり、来場2回目にして筆者はすっかり大屋根リングの虜(とりこ)となってしまった。
特に夕陽が差し込む時間になると、オレンジ色の光が差し込んでキレイなんだよなぁ!!
3:熱中症対策はやり過ぎぐらいが丁度いい
これからの季節外せないのが熱中症対策。5月と6月では、驚くほど不快感や体感温度が違った。
大人の場合、日傘・帽子は必須。さらにサングラスや氷のう、ハンディファンなどがあるとベスト。
筆者自身 不審者一歩手前ってぐらいの重装備だったが、これでも7,8月は耐えられるかどうか自信がない。
そして子どもの場合、ベビーカーにファン付きシートを装備。
さらには3重にした保冷バッグの中に保冷剤をたんまりと入れて持ち込み、シート下に仕込むことで背中がヒンヤリ&蒸れないように対策した。
大切なのは、メントールなどの “冷感” グッズよりも、氷や風といった “実際に身体を冷やせる” グッズを使うこと。ちょこっと使うぐらいなら心地よい冷感グッズだが、万博のようなガチ屋外ではほとんど歯が立たない。
そして、親も子も「やり過ぎか?」というぐらいに装備を整えておくこと。大人の場合は、当サイトの夏コミ取材陣の装備も参考になるだろう。
──そして、さらに気を付けるべきは水分補給。会場内にはマイボトル専用の無料給水機もあるのだが、うだるような暑さから、給水機への行列がどんどん増えていた。
そりゃ水が無料なのは嬉しいけどさ、夏場の水ってガブガブ飲むものだし 頻繁に並ぶのは時間の無駄だなぁ……。
そう考えると、飲み物は自動販売機で購入するのがベスト。並ばなくてもいいし、時にはスポーツドリンクも買って「これでもか!」ってほどにしっかり水分補給すべし。
万博会場内の自販機はすべて外と同じ価格に設定されているのだから、なおさらだ。
4:時には諦めも肝心
万博2回目にして実感したのが、当日を楽しむためには諦めも肝心ってこと。なんのことかっていうと、パビリオンの予約の話だ。
万博の来場者にはリピーターが多く、みんな熟練度が上がっている。その結果パビリオン予約の難易度が非常に高くなり、努力量に対して見合わなくなってしまっているのだ。
例えば人気パビリオン(null²・GUNDAM NEXT FUTURE PAVILIONなど)は、事前抽選からすでに絶望的なほどに競争率が高い。
最後の手段として当日予約枠もあるのだが、それを手に入れるためには 数時間に1回、会場内でスマホにかじりついて操作をする必要がある。……が、それでも予約できる可能性は非常に低く、通期パスの人以外は時間がもったいないとしか言えない状況だ。
せっかくの万博でスマホを操作し続けて予約に失敗するぐらいなら、もういっそ諦めて、当日見られるものだけを見るのも一興。1回きりの方は特に、目の前のモノを楽しむだけでもきっと「万博っぽさ」が味わえるハズだ。
5:穴場はまだ存在している
これだけ人が多く混みあっている大阪・関西万博だが、並ばずに食べ物が手に入ったり 涼しい場所で座って休めたりする穴場はまだ存在している。
例えば『リングサイドマーケットプレイス東』の休憩室、よしもとwaraii myraii館ステージ前の広場(イベントを見ながら)、会場内に多数あるキッチンカーなど。
特に大屋根リングの外を探してみるのがオススメなのと、食事に関してはお昼時を避けるだけで混雑を回避できる場合も多い。
──なお SNSの情報によると、給水機やレストランにも穴場がある模様。会場内の状況は常に変動しているので、訪問前日にチェックしておくといざという時に役立つハズだ。
・行けば行くほど発見がある
今回2回目の大阪・関西万博ということで「余裕でしょ」と思っていたが、1ヵ月の間に運営や気候が変わり臨機応変に対応する場面も多かった。
この記事に載っている情報はあくまで2025年6月時点、筆者1人の目で見ての情報だ。ひょっとしたら来月には通用しなくなっているかもしれない。
──だが逆に言えば、行くたびに新鮮な気持ちで新しい発見ができるのも万博の面白さ。これからさらに暑い季節が始まるが、すっかりドはまりしてしまった筆者としては 今後も足を運びたいな~……なんて思っている。
まだ行ったことがない方も今ならまだ間に合うので、閉会までに1回ぐらいは訪れてみてほしい。
繰り返すようだが 会場の状況は常に変動しているため、出かける前に最新情報をチェックするのもお忘れなく!
参考リンク:大阪・関西万博公式
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.