歴史と味わいのハーモニー!喫茶店でカレーとナポリタン 下関市「喫茶 水月苑」
美味しい食事と癒しの時間を求めるあなたに、下関市の古民家カフェ「喫茶 水月苑」をご紹介します!ここでは、長州どりをふんだんに使った究極のバターチキンカレーと、もちもちのナポリタンが楽しめるんです。その美味しさの秘密に迫りました。
歴史香る古民家でいただく絶品カレー
「喫茶 水月苑(すいげつえん)」(山口県下関市小月本町1-1-9)があるのは、下関市の小月地区。「小月インターチェンジ」からすぐの場所にあり、同じ敷地内にはパン工房「小月パン工房」もあります。
お店の建物は、明治11年に長府毛利藩ともゆかりある清末藩の藩邸を移築した古民家で、歴史的な趣を感じられます。
カフェを営む兒林和代さんによると、「もともとは叔父と叔母が住んでいた家です。古い建物を活用しながら、訪れる人に昔の雰囲気を楽しんでもらいたい」とのこと。
そんな場所でいただけるのが、究極のバターチキンカレーです。
鶏肉へのこだわりが生む極上の味
水月苑のカレーの主役は、長門市にある深川養鶏の長州どり。
柔らかく臭みのない肉質が特徴で、「カレーには欠かせない存在」です。
鶏肉はカレー粉をまぶして一晩漬け込みますが、先に下味をつけておくことで冷めても硬くならず、柔らかい仕上がりになるのだそう。
そして鶏皮からじっくり抽出された鶏油(ちーゆ)が、カレーに深いコクと旨みを与えます。鶏の脂には甘みがあるので、この皮の脂も重要なポイントなのだとか。
甘みと深みの秘密——水を使わないカレー
「水月苑」のカレー作りにおいて、もう一つの主役がタマネギ。
じっくり2–3時間炒めてあめ色にすることで、カレーに自然な甘みと深みが生まれるのだとか。これに前日から丁寧に下味をつけた鶏肉とチーユを合わせ、3~4種類のスパイスを加えます。
また、仕込みに水を一切使わないのも特徴で、食材の旨みがぎゅっと凝縮された濃厚なルーが完成します。
トマト缶や牛乳、バターを加え、じっくり煮込んだら、究極のバターチキンカレーが出来上がり!
長州どりのバターチキンカレー 1,100円
濃厚な香りとゴロっとした歯ざわりがたまりません。
トマトとかタマネギとかの甘みが最初に来て、その後にスパイシーな辛さが続きます。
また長州鶏がコクを出してくれていて、ジューシーな脂の感じもあるし、ゴロゴロ入っているので食べごたえが抜群!
このカレーを食べるために「水月苑」に行こう!と言いたくなります。
懐かしさと新しさが共存するナポリタン
カレーと並ぶもう一つのおすすめメニューが、喫茶店の定番、ナポリタン!
このナポリタンは、北海道産小麦粉「ゆめちから」を使用した特製パスタで作られます。
一般的なナポリタンは茹でたてのパスタをソースに絡めて調理しますが、ここでは茹でたパスタを水でしめて
一晩冷蔵庫で寝かせるそう!
それによってもちもち感が増し、ソースに絡みやすくなるのだとか。
甘みのある自家製ナポリタンソースを絡め、ソーセージやタマネギなど具材と一緒に炒めたら完成。
懐かしのナポリタン 1,100円
とにかく麺がもちもちで、噛めば噛むほど麺の甘みが出てきます。
また、ちゃんと甘みがあってトマトケチャップの酸味もあって、気取らないソースの落ち着く味わいに心もほっこり。
まさに感動ナポリタンでした。
歴史ある空間で、心ほどけるひと時を
「水月苑」は、メニューだけでなく、そのたたずまいも魅力的。
静かな時間を過ごしたい大人にぴったりの場所で、家庭や仕事の喧騒から離れ、ゆったりとした時間を楽しめます。
歴史ある古民家と庭園に囲まれた中でいただく丁寧に作られたお料理。
「水月苑」で優雅なひと時をお過ごしください。
★今回の内容は、2024年12月24日(火)放送、山口朝日放送『YOU!どきっ』のコーナーを記事化したものです。