ロールス・ロイスの「カリナン・シリーズ II」日本発売
今年6月に、スペイン・イビザ島にて発表された、ロールス・ロイス「カリナン・シリーズ II」が日本で初公開された。2018年にデビューした初代カリナンは、他に類を見ない厳しい要件を満たす、世界初のスーパー・ラグジュアリーSUVとして好評を博してきたが、それをさらに進化させた世界屈指のスーパー・ラグジュアリーSUVとなる。カリナンが初めて登場した頃は、自身でハンドルを握る顧客は70%未満だったのが、現在ではほとんどのオーナーが自らカリナンを運転するようになり、また顧客の平均年齢も10歳以上引き下げており、カリナンの本質的な要素を忠実に受け継ぎながら、変遷するラグジュアリーのコードと、進化する顧客の利用パターンを反映している。
「カリナン・シリーズ II」は、エクステリアに大都市のライトアップされた摩天楼にインスピレーションを得て、ますます都会的で若々しい顧客へ向けたディテールを施した。またインテリアでは新型クロック・キャビネット・ケースに、スピリット・オブ・エクスタシー像を配置し、インテリア・パレットには、新たに植物由来の素材と現代的な工芸技術を取り入れた。「グレー・ステンド・アッシュ」という木目の天然オープンポア材が新たに導入され、また竹から作られた新しいレーヨン生地「デュアリティ・ツイル」が使われている。さらにシートパターンには、ロールス・ロイスの職人が開発した、レザーに施された小さな穴によってアート作品を制作する技法であるプレースド・パーフォレーションが採用され、107000個のパーフォレーションによって、雲の形と影からインスピレーションを得たデザインがなされている。
text:miki tanaka