甘さがすごい「幻の玉ねぎ」…北海道好きなら知っておきたい!“札幌黄”の魅力に迫る
北海道にはさまざまな農産物がありますが、その中でもひときわ特別な存在として知られるのが「札幌黄(さっぽろき)」。
札幌市東区で誕生した北海道ゆかりの品種で、日本で最初に栽培が本格化した国産の玉ねぎなんです。
しかし、栽培に手間がかかることや病害虫に弱いことから生産量が増えづらく、こうした背景から「幻の玉ねぎ」と呼ばれることも多いんです。
札幌村で初栽培!“幻の玉ねぎ”のルーツ
札幌黄の始まりは明治時代。
札幌で開拓が進むなか、明治11年に札幌農学校(現在の北海道大学)の教頭が、故郷のアメリカから取り寄せた新種の玉ねぎを地元の農家に紹介したのがはじまりです。
その後、病気に強く品種が安定している現在のF1種と呼ばれる玉ねぎが主流となり、札幌黄の生産も激減しましたが、平成19年に再び脚光を浴び、普及活動が続けられてきました。
札幌の農家が大切に育て続けているからこそ、北海道の代表的な品種へと成長したんですね。
驚くほど甘い!札幌黄の魅力
札幌黄の魅力は、肉厚で甘みが濃厚なところ。煮込むほど甘みが際立つのが特徴です。
スープやシチューなどの煮込み料理と相性が良いと言われていて、最近は札幌市内の飲食店やパン店でも札幌黄を使うメニューが増えています。スイーツに取り入れるお店も見かけるようになりました。
▼「札幌黄」を使っている札幌の人気カレー店「C8curry&西神珈竰WAVE」の記事はこちら
https://sasaru.media/article/gourmet/20241203_001/#google_vignette
▼キタイチゴ農園の札幌黄スコーン
https://sasaru.media/article/gourmet/20250211_004/
北海道を代表する食材のひとつに
札幌で生まれ、長い年月をかけて受け継がれてきた札幌黄。
札幌黄についての詳しい歴史は、札幌村郷土記念館(北13東16)で展示されており、地元の小中学生の学習の題材としても親しまれています。
日々の食卓に取り入れて、北海道ならではの特別な甘さとやさしい味わいを楽しんでみるのも良いですね。
(上記の情報は記事作成時のものです。
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