SUPER BEAVER、BE:FIRST、キタニタツヤ、超特急、NiziUが競演 『バズリズムLIVE』DAY1のオフィシャルレポートが到着
2024年7月19日(金)に東京・代々木第一体育館で『バズリズム LIVE -10th Anniversary-』Day1公演が開催された。本記事では、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。
『バズリズム LIVE -10th Anniversary-』Day1公演が7月19日(金)に東京・代々木第一体育館で開催され、5組のアーティストが4時間超に渡って熱いパフォーマンスを繰り広げ、12500人のオーディエンスを沸かせた。
『バズリズム LIVE』は日本テレビ系列の番組『バズリズム(現:バズリズム02)』が発信する音楽イベントで、2015年にスタート。今年は記念すべき10回目ということで、例年の11月開催(11月)から初めて夏(7月)に、また2DAYSで行われてきた公演日数(2021年、2023年は3DAYS)は初めての4DAYSに、さらに第1回以来、横浜アリーナで開かれて来た会場も初めて東京・代々木第一体育館で開催された。Day1(初日)にはSUPER BEAVER、BE:FIRST、キタニタツヤ、超特急、NiziUら5組のアーティストが出演した。また、屋外には番組『バズリズム02』のセットでお馴染みの”巨大ヘッドホン"展示や、番組でバカリズムがゲストを即興で描いたイラスト約400点を展示する『バカリズム 即興イラスト特別展』も設置された。
『バズリズム LIVE -10th Anniversary-』は7月19日(金)〜22日(月)まで4日間、代々木第一体育館で開催。
オープニング
開演時間になるとMCのバカリズムと市來玲奈(日本テレビアナウンサー)がステージに表れる。「あっという間の10年でしたとか、長かった10年でしたとか言うんですけど、私は体感でぴったり10年やったなー!って感じがします(笑)」と10th Anniversaryを迎えたバズリズム LIVEを振り返る。続いてバカリズムが「コール?」と呼びかけると会場から一斉に「レスポ〜ンス!」。『バズリズム LIVE』恒例となった唯一無二の「コール&レスポンス」で、イベントは開幕。
SUPER BEAVER
トップバッターは今回で4回目の参加となるSUPER BEAVER。渋谷龍太の「全力であなたのことを楽しませますので、よろしくお願いします!」のシャウトで始まったのは「切望」。フルスロットルで臨み、冒頭から会場をヒートアップさせる。
この日の『バズリズム LIVE』はシンガーソングライターにダンス&ボーカルグループと出演者のジャンルが多種多様。会場内に灯るペンライトを見回しながら渋谷は『多ジャンルにも程がある(笑)。面白いね。いろんなジャンルの人と音楽やれるってのは俺たちにとってはすごく嬉しいことです。ペンライトとか俺たちのライブで普段見ないもの!」と場内を沸かせ、『バズリズム LIVE』の10年に触れ「10年続けるなんて20年近くバンドをやっている俺から言わせたら結構簡単です。でも、意志を持って気持ちを持って10年続けることはとても難しいことだと思います。だからこそ心を込めて本日おめでとうございます!楽しみましょう!」と後半に突入。
鉄板チューンの「アイラヴユー」では、サビの"アイシテル"では、客席が明るくなって他のグループのファンも巻き込み全員がシンガロング。これには渋谷も「歌ってくれてありがとね!」とオーディエンスにお礼。アカペラで始まる「人として」ではピンスポットが当たる中、朗々と語りかけるようにじっくりと歌う。渋谷の歌唱力が際立つ一曲だ。最後に渋谷は「20年目を迎えたこの瞬間、ようやく会えたあなたの前で、音楽が出来てるって事は俺たちにとって至福の喜びです。同時に、この瞬間がいかに大事なものかをしっかりと噛み締める時間を過ごさせてもらいました!」と集まった観客に感謝し「俺たちに残されたのは、残り一曲でございます。そう簡単に言っちゃいけない言葉だと分かってるんだけど、死ぬ気でラスト一曲やります!」と最新アルバム収録の「小さな革命」へ。ずしりと響くドラムに合わせ静かに歌い出し、徐々に熱量を帯びていく壮大な楽曲で、客席のモードも最高潮に達しライブは終了!のはずだったが、「20年もやっていながら。3分半時間余らせました(汗)。もう一曲やっていいですか?」と問うと、オーディエンスも大喜び。ラストの追加ナンバー「さよなら絶望」を演奏し「また会おうね!」とステージを降りていった。
BE:FIRST
NEXT ARITISTの登場を告げるアナウンスが流れると、会場から怒濤の歓声が沸き上がる。2組目はBE:FIRST。SOTAの「死ぬ気で盛り上げるから付いて来いよ!」を合図にライブはスタート。「Masterplan」「Boom Boom Back」を立て続けにお見舞いする。目の覚めるような鮮やかなダンス・パフォーマンスにオーディエンスもクラクラと酔いしれる。「SetSail」ではSHUNTOからRYUHEI、SOTAとひとりひとりが歌い継いでいく。全員がリードボーカルをとれるほどの圧倒的な歌唱力を見せつけた。
BE:FIRSTは2021年11月、デビューした3日後に『バズリズム LIVE』のステージにあがった。LEOは「あれから3年間、変わらずに僕たちを愛してくれて本当にありがとうございます!」と応援してくれたファンと番組に感謝を伝える。「あと2曲、俺らも命かけて歌っていきます!ちょっとでもいいなって思ったら、僕らの音楽を聞いて帰ってください、あなたに出会えて良かったです!」とデビュー・アルバムに収められた「Bye-Good-Bye」を歌う。ラストはキラー・チューンの「Mainstream」 。イントロが鳴った瞬間に歓声が上がる。フィジカルとフィジカルがぶつかり合う、ヘヴィかつタフな重量級のパフォーマンスで客席を圧倒。ボルテージが頂点に達した瞬間、ステージは暗転。鮮やかな余韻を残し7人は静かにステージをおりた。
BE:FIRSTの圧巻パフォーマンスにバカリズムは「あんだけ踊れたら、楽しいんだろうなぁ。同じ関節の数とは思えない!可動域がえげつない!」とため息交じりに感心する。
キタニタツヤ
ステージ中央に仁王立ちするキタニのギターが雷鳴のように一閃!始まったのは「スカー」。グイグイと上げていくキタニのボーカルに遅れまいと、ギター、ベース、ドラム、キーボードが完全併走。間髪入れずに4曲を畳み込み、ようやくキタニがMCの口を開く。DAY1は様々なジャンルのアーティストが出演。「初めまして!今日は楽しくやらせてもらってます。殆どの人が初めましての気がします。SUPER BEAVERのファン、BE:FIRSTのファン、みんなそれぞれの育った環境が違うと思うんです」と初めてキタニのライブを見る人に気遣いを見せる。「世の中の人って普通あんまりライブとかって来ないんです。ウチの中で音楽聴いてても、目の前で見たいからライブに行こう!なんて人は相当変人なんですよ」と話すと客席は大喝采。「だからこそ(ジャンルは違えど)根っこはみんな同じ気がしてます。同じ根っこを共有している同士、みんなと一緒にでっかいパレードを作って、くそったれの日常を音楽の力でなぎ倒してぇな、と思ってるわけです。準備はいいですか?」と、パワフルな「聖者の行進」に。冒頭から場内はハンドクラップで盛り上がり、キタニはハンドマイクを持って広いステージの左右の端まで歩き、会場の客席からの声援に応える。
つんざくようなギターのカッティングに導かれスタンドマイクで歌い出す「Rapport」で、キタニは美しいファルセットボイスも披露。「みなさんに会えて良かった!また会えるのを楽しみにしています!」とラストで歌ったのは、人気アニメ『呪術廻戦』のオープニングとなった「青のすみか」。この日集まった観客の殆どが耳にしたことがある楽曲とあって、サビでは全員がシンガロング。場内のボルテージも最高潮に達し「どうもありがとう!また会いましょう!」と35分ステージを圧倒的なスピードで完走した。
超特急
開演前のSEで鉄道の発車ベルが鳴ると超特急の発信だ。タクヤ(4号車)の「バズリズム LIVE!ぶちかまそうぜ!」を合図に「Countdown」「Steal a Kiss」を連打で叩き込む。冒頭から熱量高いパフォーマンスで客席のボルテージは早くも上がる。
超特急は7人のメイン・ダンサーと2人のバック・ボーカルで構成される9人組のグループ。超特急はメンバーひとりひとりに列車番号が振られており、ファンは8号車と呼ぶ。3号車のリョウガから、この日集まった他アーティストのファンに向け「どうかこの時間だけでも8号車にご乗車くださったら嬉しいです」と語りかけ、カイ(2号車)の「様々なファンがきてると思いますが、一緒に最高の夏にしていきましょう!」のかけ声で始まったのは超特急メドレー。めくるめくダンスとボーカルを繰り出し客席を圧倒。超特急の魅力はダンスやボーカルの技量や熱量の素晴らしさはさることながら、パフォーマンスにシアトリカルな要素や、コミカルな要素も入ってることだ。2011年の結成ながら、そのアティチュードは新人アーティストのスタンスを貫き、エンタテインメントの全てを取り込もうとする貪欲な姿勢を持つ。超特急のパフォーマンスを観ていると知らず知らずに顔がほころみびしい気持ちにさせてくれる。
4曲のメドレーを終えると「バッテンしていくよー! 声出して行きましょう!」と待ってましたの「Burn!」を投下。メンバーに合わせてオーディエンスみんなが「バッテンダンス」を楽しみ、最後はライブ鉄板チューンの「バッタマン」で場内の熱量を上げに上げ「お騒がせしました!」と明るく35分のステージを全力疾走した。
NiziU
2023年のDAY2に引き続き、2年連続で『バズリズム LIVE』のトリを務めるのはNiziU。9人がステージに表れると、大輪の花がパッと咲いたような華やかさがある。男性ファン、女性ファン双方から、この日いちばんではと思えるほどの喝采と声援が飛び交う。先ずはオープニングから3曲を間髪入れずに歌い、早くもボルテージの上がった客席に応える。
9人それぞれから自己紹介があり、この日は猛暑日という事もあって、『バズリズム LIVE』限定の夏仕様セットリストで臨むことを宣言。中盤には翌週(7/24)にリリースする新曲「RISE UP」を初披露。歌ったあと、この曲のMVは初めて日本で撮影されたというエピソードも披露。ここからは「Short Trip」に「Super Summer」と夏を感じさせるチューンを連発。レゲエのライブのようなタオルを振り舞わずパフォーマンスも飛び出し会場はダンスフロアとなる。
ここまでNiziUの曲は日本語/英語詞の曲が歌われ、一緒に歌えるようにとスクリーンには歌詞も映し出されていた。続いての「HEARTRIS」は彼女たちの韓国デビュー・シングルに収められた韓国語曲。セットリストの中では唯一、歌詞が出なかったが、ファンは韓国語詞もしっかり覚えているようで、多くの人が歌っていた。RIOは「去年(2023)の『バスリズム LIVE』で韓国語バージョンを披露したのが初めてで、また今回も披露できて本当に嬉しいです!」と話す。『バスリズム LIVE』と、この「HEARTRIS」にはメンバーにも特別な想いがあったよう。「今日WithU(NiziUファンの呼称)の皆さんと、初めてNizuUを見てくださる皆さんと一緒に過ごせたことに、とても嬉しくて途中ちょっとウルっときました。次の曲で最後です。皆さん知ってたら腕回してください!」と紹介したのは、NiziUライブの鉄板ナンバー「Make you happy」。気がつけばあっという間の40分。もっともっと観たいと思わせる見事なパフォーマンスであった。
『バズリズム LIVE -10th Anniversary-』Day1の模様は8月16日(金)、『バズリズム02』にて放送される。またHuluでも放送が予定されている(放送日程は近日発表)。
文=大森みみ、石角隆行
撮影=山内洋枝