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【厚木市】自然の回復、官民協働で 環境省認定エリアへ

タウンニュース

協定書を持つ参加者と山口市長(中央左)

厚木市は8月19日、市内の豊かな自然を次世代に継承するため、企業や団体との間で環境の保全や回復を目的とした包括連携協定を締結した。

厚木市では独自の調査で在来種の減少が懸念される中、豊かな自然環境の保全や回復を重要視。今回締結された「生物多様性の保全及び回復によるネイチャーポジティブの実現に向けた包括連携協定」では2つの事業で民間との協働による取り組みを実践する。

国際データベースに登録

その1つである「環境省が認定する自然共生サイトへの共同申請」では、厚木市に本社を置くアンリツ株式会社、荻野運動公園やあつぎこどもの森公園の指定管理を行う株式会社オリエンタルコンサルタンツ、あつぎこどもの森公園を拠点に活動するあつぎこどもの森クラブ、七沢などで環境保全活動を行う一般社団法人森里(もり)が参加した。

自然共生サイトは今年4月に施行された「地域における生物の多様性の増進のための活動の促進に関する法律」に基づき、環境省が認定する活動の実施エリア。国立公園などの保護地以外は「OECM(保護地域以外の生物多様性保全区域)」の名称で国際データベースに登録される。

アンリツの理事でコーポレート総括の早見浩平さんは「企業として気候変動対策や生物多様性などに取り組んできた。グローバル企業として行政と協力しながら持続可能な社会の実現に向けて自然環境の保全に努めていきたい」と話した。

再び野鳥を

一方の「ぼうさいの丘公園『野鳥の池』水質改善事業」では、水質改善装置などを製造する株式会社リスニ(厚木市温水)と協定を締結。この池は汚泥で水が濁り、時折気泡が出て臭気が漂うこともあり、コイなどが泳ぐ姿が見られるものの、野鳥を見かけることは少ない。

同社が開発したナノバブルを送り込むことで池の水を循環し微生物の活動を活性化、水質や汚泥の改善を図る「小規模池用小型循環器」を無償提供する。8月下旬からこの装置を用い、改善後はミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)やアメリカザリガニなどの外来生物の駆除を行い、自然環境の改善を図るという。

山口市長は「市にとって豊かな自然は大切。協定の締結は心強い。市民の皆様の力を借りて自然を守り回復していきたい」と話した。

汚泥などで水が濁るぼうさいの丘公園の「野鳥の池」

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