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念願!タツノオトシゴに巻かれてみた ゼロ距離水族館「伊勢シーパラダイス」の魅力とは?【三重県伊勢市】

サカナト

伊勢シーパラダイス(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

「もっと間近で生き物が見たい」と思ったことはありませんか?

そんな思いを叶えてくれる水族館があります。それが、三重県伊勢市にある『ゼロ距離水族館 伊勢シーパダイス』です。

同館は、生き物との距離がとても近いのが魅力。そんな伊勢シーパラダイスに訪問してきたので、その魅力をレポートします。

なお、本記事は2025年3月に訪問した内容を基に執筆しています。時期によって展示内容が異なる可能性があるため、ご注意ください。

伊勢シーパラダイスは入口からさっそく触れ合い開始

伊勢シーパラダイスへの訪問は、今回が2回目。以前は閉館間際に訪れたので駆け足での訪問でしたが、ふれあい体験の充実度が素晴らしく、ぜひまた訪れたいと思っていました。

水族館へのアクセスは、伊勢市駅から路線バスで40〜50分ほど。東京方面から高速(夜行)バスで行くこともできます。

筆者が訪問した際は、先に伊勢神宮にお参りしてから向かいました。伊勢神宮からもバスが出ているので、他の観光名所とセットで観光予定を立てられるのが嬉しいですね。

早速触れ合いタイム イサザアミと格闘?

水族館に到着し、入り口で早くも気になる水槽を発見しました。

エサやり体験ができる水槽(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

優しいスタッフさんにお声がけいただき、さっそく最初の触れ合いへ。

カップを渡され、大きな飼育槽の前へ。ここでタツノオトシゴや小魚たちのエサとなる小さな甲殻類、イサザアミを捕まえていきます。

イサザアミを捕まえよう(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

大きめのスポイトで水槽からイサザアミを吸い上げるのですが、これが難しい……!動きが素早いので、3匹を捕まえるのに5分近くもかかりました。

タツノオトシゴに餌やり体験

イサザアミを捕まえたら、次は餌やり体験です。餌やりが可能な水槽から好きなものを選んで、スポイトでイサザアミを与えます。

せっかくなので、私は伊勢シーパラダイスが飼育に力を入れているタツノオトシゴの水槽をチョイス。

エサを食べるタツノオトシゴを観察できる(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

イサザアミを使った餌やり体験は初の経験。一瞬でパクっとイサザミアミを食べるタツノオトシゴが観察できて大満足です。

食べている写真を撮りたかったのですが、捕食があまりにも一瞬で撮影は困難でした。

見て、触れる! ゴマちゃんタッチ

エサやり体験を終えたタイミングで、ふれあいイベント「ゴマちゃんタッチ」の時間に。ゴマフアザラシにタッチができて、撮影もできます。

大人気のため長蛇の列ができていましたが、列がスムーズに進んだため、10分ほどで順番が回ってきました。

「ゴマちゃんタッチ」イベント(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

飼育スタッフさんの指示に従い、ゴマちゃんにタッチ。ゴマフアザラシには初めて触りましたが、思いのほかツルリとした感触です。

タッチしている様子を飼育スタッフさんが撮影してくれるので、ゼロ距離でふれあいをしながら、思い出も残せるのが嬉しいポイントでした。

大水槽をはじめとした館内を満喫

ふれあいイベントを終えた後は館内を散策。

水族館の近隣にある二見興玉神社は、伊勢神宮参拝の前に訪れる“みそぎの地”としても有名です。それにちなんで、洞窟水槽では縁起のいい魚たちが展示されていました。

ほかにも、淡水魚たちの展示も充実しています。

淡水魚水槽(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

ジャングルのようなエリアでは、コツメカワウソたちが暮らす水槽や手が届いてしまいそうなほど距離が近いペンギンの森など、生き物との距離の近さを体感できます。

海底ごろりんホールでリラックスタイム

館内を進んでいくと、回遊大水槽が見えてきました。

泳いでいく魚たちを観察していると、ギンガメアジを発見。先日、“未利用魚”として届いたものを食べていたので、生きている姿を改めて観察できて嬉しかったです。

回遊大水槽(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

筆者のオススメは、「海底ごろりんホール」。回遊水槽を鑑賞しながらゴロゴロできるという、夢のような場所です。

海底ごろりんホール(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

寝転がって、目の前に広がる大水槽を泳ぐ魚をゆっくりと眺めながら休憩できるのは嬉しいですね。

広めのスペースなので混雑しすぎることもなく、静かに魚たちを鑑賞することができます。

運がよければ遊んでくれるかも! 自由なイルカプール

そして、もうひとつご紹介したいのが、「イルカプール」です。

感動したのは、プールにボールが入っていること。お客さんの方にイルカがボールを渡せるようになっており、なんとイルカの機嫌がよければ遊んでもらえるのです。

イルカと遊べることも(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

私が訪れた際も、お客さんとキャッチボールの真っ最中。子ども連れの方が楽しそうにキャッチボールをしていました。

イルカとの触れ合いイベントでイルカと遊んだことはありますが、自由にイルカと交流できるプールは初めて。前回の訪問の際にも驚いた場所です。

遊んでくれるかはイルカの気分次第ですが、チャレンジしてみる価値はあります。

絶対に写真が綺麗に撮れるコーナー

館内を回っていると、気になるコーナーを発見。ユニークなコーナー名に引かれて中をのぞいてみると、映り込み防止用の黒いポンチョから光量調整できるライトまで、撮影用のグッズが大量にあります。

絶対に写真が綺麗に撮れるコーナー(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

せっかくなので、案内に従って撮影してみましたが……、写真に不慣れな私の写真の出来はイマイチに(笑)

「絶対に綺麗に撮れる」って言いましたよね……?(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

生き物を綺麗に撮影するのは難しいと痛感。設備や案内はとても丁寧に用意されていたので、本格的なカメラや普段から写真を撮り慣れている人は綺麗に撮れそうです。

きれいな金魚水槽(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

こちらのコーナーではベタや金魚など、写真映えする魚たちが飼育されていました。

念願の「タツノオトシゴ巻き付きふれあい体験」

今回の訪問で、私が一番の目的としていたイベント。それは「タツノオトシゴ巻き付きふれあい体験」!

前回の訪問時にはイベント時間が終了しており、断念したのですが、今回はリベンジすることができました。

ワクワクしながら列にならんでいると、飼育スタッフさんによる手書きのボードが目に入ります。

釣りが得意な飼育スタッフのプロフィールや直近の釣果などが書いてあって、待ち時間の間に読むことができました。手書きのボードは飼育スタッフさんの個性を感じられるので、ついつい読んでしまいますね。

飼育スタッフさんの直近の釣果ボード(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

ふわもち感触のタツノオトシゴ

順番がきて、いざ体験へ。

飼育スタッフのお兄さんいわく、水槽に沈めた手に巻きつくことでエサをもらえるとタツノオトシゴたちは知っているそう。

「日本全国でもここだけですよ!」と力強く教えてくださり、ほっこりしました(笑)

人になついているタツノオトシゴ(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

指を広げて待っていると、お互いが絡み合ってダンゴ状態になったタツノオトシゴたちがやってきます。

上手く巻きついてくれるかな? と心配していましたが、徐々に指に巻きついてくれました。

ふんわりもっちりな感触(撮影:秋津/伊勢シーパラダイス)

タツノオトシゴたちの体はすこし硬いのかと思っていましたが、触ってみるとふんわり、もっちりといった感触。指の間をゆらゆらしている姿がとてもかわいいです。

夢中になっているうちに、タツノオトシゴたちとお別れの時間になってしまいました。短い間でしたが、とても貴重な旅の思い出です。

伊勢シーパラダイスは、タツノオトシゴの飼育種数が日本一。さまざまなタツノオトシゴを見比べられるのも注目のポイントです。

「タツノオトシゴ巻き付きふれあい体験」限定の特別缶バッジもあるので、ぜひゲットしてみてください。

生き物との距離が近くて楽しい水族館

時間の都合上、全てのふれあいイベントを体験することはできませんでしたが、紹介した以外にも「ツメナシカワウソと握手」や「手乗りトビハゼふれあい体験」など、伊勢シーパラダイスならではのプログラムが多く、大満足でした。

ゼロ距離で生き物の魅力に触れたいという人には、ぜひ行ってほしい水族館です。

(サカナトライター:秋津)

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