綾瀬・海老名・座間市民参加 シニア役者演技光る
綾瀬シニア劇団「Hale」がこのほど、5回目となる公演を綾瀬市オーエンス文化会館で行った。作品名は『Hale版父の詫び状』。物語は向田邦子氏のエッセイをモチーフにたオリジナル劇。約80分の作品で、構成・演出は倉品淳子さんが手掛けた。出演者らの身近な事柄や話題をもとに創る「構成演劇」で、昭和の歌謡曲やダンスも組み合わせた。
同劇団は年齢や障がいなどに関わらず、すべての人が舞台芸術に参加して楽しめる「共生共創事業」の一環で、2019年に誕生した。出演メンバーは綾瀬市民3人、海老名市民4人、座間市民1人と、地元メンバーが活躍。綾瀬市中央公民館や寺尾いずみ会館、南部ふれあい会館などで稽古を重ねて本番を迎えた。
上演中は出演者全員で「みかんの花咲く丘」を合唱するシーンのほか、『父の詫び状』の朗読の部分では役者が伊勢海老になりきるシーンも。役者のひとり、塙六郎さん(元綾瀬市役所勤務)は「3年目にしてやっと『照れ』を捨てることができた」、「観客からはこれまでの公演中で一番という人が多かった」と振り返った。