管理しやすいストック収納とは?整理収納のプロがコツ教えます!
すっきりとした暮らしにはストック管理が不可欠
すっきりとした暮らしに憧れるのに、ストックが収納から溢れてしまっている…。ないと思って買ってきたのに、たくさんあった!なんてことはありませんか?
なくなったときや、いざというときのために少しはストックしておきたいものですが、溢れかえっていてはすっきりとした暮らしから遠ざかるだけでなく時間・空間・お金の無駄になってしまいます。
ストックは、仕組みさえ作れば管理は簡単です。この記事では、整理収納アドバイザーの筆者が、場所ごとの管理しやすいストック例とコツをお伝えしていきます。
キッチンは俯瞰して見えるようにストック管理を
ストックは一カ所に集約させることで在庫管理がラクに!
スポンジやラップ、ホイル、食器洗いの洗剤などキッチンには細々したストックがいっぱいありますよね。あちこちに収納してしまうと、管理が大変になり、ストックがどのくらいあるのか把握するのに手間がかかったり、二重買いの原因になることも。
ストックは一カ所に集約させて定位置を作ってあげることで、買い出しの際も在庫確認がスムーズになりますよ。
食品のストックは俯瞰できるよう配置
ついつい買ってしまったり、いただいたりで増えがちな食品ストック。重なって埋もれてしまうと、底に何があるか把握しきれずに賞味期限切れになってしまったり、開封しているのがたくさん出てきて無駄になってしまったりすることも。
食品は、重ならないように俯瞰できるよう収納することがコツ。麺類・缶詰・レトルトなど分類するとより分かりやすくなります。在庫が一目で把握できるように外装から出せるものは出して収納しましょう。
お菓子やドリンクは家族も見やすいストック収納を
お菓子やドリンクの収納は家族も頻繁に開けますよね。皆が使う場所だからこそ、食べかけ・使いかけが増え、収納もゴチャゴチャになると賞味期限がいつのものか分からない!取り出しにくい!などの悩みも。
皆が使う場所こそ、一目見て分かりやすいストック収納を意識しましょう。例えば、食べかけやバラバラの個包装があちこち紛れてしまわないように枠を作ってあげるといいですよ。そこから食べきる意識を持てば、フードロス削減にも繋がりますね。
また、つい買ってしまいがちなお菓子は「ストックはここに入るだけ」とマイルールを決めることが溢れないコツです。
狭い水回り収納ではストックも厳選を
限られた収納を有効に使えていますか?
水回りは、洗面台下などストックのスペースが限られていることも。そんな限られたスペースを有効に使えていますか?いらないものが収納されていたり、奥に何が入っているか分からない状態になっていたりしないでしょうか。
水回りは特に、いただいて使っていない洗剤や入浴剤、試供品、あけてずっと使っていない洗剤などが場所を取っていたりします。
限られた空間を有効に使うために、まずは使っているものとそのストックだけに整理してみましょう。
狭い空間は収納用品を使ってストック管理を
筆者の自宅では、限られた洗面台下の収納を有効に使えるように、引き出しを入れています。石鹸のストックや歯ブラシのストック、洗剤のストックなど引き出しごとに定位置を決めて収納。
石鹸は引き出しに入る数だけ、洗剤は詰め替えをひとつ、歯ブラシは毎月1日に交換しているので来月の家族分5本とストックの数を決めています。
日用品のストックは「枠」を決めて管理
増えがちな細々した日用品のストックには枠を決める
ちょっとしたフックや、お掃除に使うグッズ。今は100円ショップでたくさん手に入るので気づいたら引き出しがぐちゃぐちゃ……なんてこともありますよね。
筆者の自宅ではSeria(セリア)で購入できるSIKIRIシリーズが大活躍。細々した日用品のストックも種類ごとに分けて収納すれば混ざってぐちゃぐちゃになりません。
「ここに入るだけ」と決めることで、ついで買いを防げますよ。
買いだめしがちなペーパー類も枠を決める
「使うものだから……」と安いとつい買いだめしてしまうペーパー類。ストックは必要ですがストックが溢れてスペースをとっていたら快適な空間が減ってしまいますね。
買いだめしがちなペーパー類も収納箇所を決めてそこに入るだけを意識してみましょう。枠を超えないように管理することがポイントです。
また、外装も外して収納しておくと、使う際にスムーズでおすすめですよ。
ストック管理はシンプルが一番
ストックを上手に管理するコツはストック数を決めること。
例えば、ラップやホイルは1本あれば使い切るのに1か月以上は持つので、ストックは1本ずつ。マヨネーズやケチャップ類も1本ずつ。石鹸は収納に入る量の最大○個まで……と、ほぼすべてのストックに数が決まっています。
ストック数が決まっていると減ったら買い足せばいいのでとってもシンプルで管理がラク。「奥から古いものが出てきた」ということもありません。
まずは、1か月でどのくらい消費するのかを基準にどのくらいストックがあればいいかを考えてみてくださいね。
ストック管理がうまくいけばすっきりとした暮らしが叶う
生活用品のストックは、欠かせないものですから上手に管理したいものですよね。お伝えしたストック収納のコツを押さえ、ストック管理が上手にできるようになると、収納から溢れることがないので、すっきりとした暮らしも叶います。
「使いにくいな」と思っている場所からストック収納を見直してみてくださいね!
ライター:大森智美(整理収納アドバイザー/防災士)