新ビルも「災害時に強く」札幌中心部で2160食分備蓄…周辺住民の命も救う
災害が起きたとき、利用者だけでなく付近の住民の命も守る複合ビルが、札幌市に完成しました。
【特集】“じぶんごと”防災
札幌市の中島公園近くに6月に完成した「ライラックスクエア」。
商業施設やホテル、オフィスが入る予定の複合ビルで、災害への強さも特徴の一つです。
竹中工務店設計部の浅井勇太さんは「ゴムを挟むことで柔らかく大きく揺れる。これが免震の建物の特徴」と話します。
震度6強の揺れでも建物の変形や倒壊を防ぐという免震装置が採用されています。
2階に設置された大きな箱は非常用発電機で、停電時にもガスや液体燃料で2週間分の電気がまかなえるのだそう。
屋上には人命救助や物資の輸送のためのヘリポートが。
また、誰でも入れるオープンスペースの1階と2階は、災害時に240人が3日間生活できる食料も備蓄されます。
アクサ・リアルエステートの早藤嘉彦さんは「安心・安全・快適性をコンセプトにしていて、『ライラックスクエア、ここだよね』と認識してもらえるビルになってほしい」と話します。
いざという時の強い味方にもなる複合ビルは、10月1日オープンです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年7月25日)の情報に基づきます。