【ケルト神話】クー・フリンの熱い友情と「泣けるエピソード」とは【眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々】
ケルト神話|クー・フリンの恋愛と友情
逃れられない運命に翻弄される悲劇のヒーロー
武力にたけ、容姿端麗でもあったクー・フリンは、多くの女性の心をとらえました。
妻となったのは賢くて貞淑かつ美しいエウェルでした。若きクー・フリンは求婚しますが、名声も実力もないために断られます。
これをきっかけにクー・フリンは影の国で修行し、武力を得た末にふたりは結婚します。
影の国での修行中にも恋の炎を燃やします。女王スカアハと敵対するアイフェとは、戦いののちに愛し合い息子コンラをもうけます。
成長したコンラとクー・フリンは対戦を余儀なくされ、コンラは父によって命を落とします。コンラの指には、誕生時に父が授けた指輪がありました。息子の命を奪ったことにクー・フリンは激しく嘆きます。
友情にも厚かったクー・フリン。修行をともにした親友フェルディアとは、軍を分けて対戦することになり、意図せずに一騎打ちとなります。激しい攻防は数日にわたっても決着がつかず、昼は戦い、夜は互いをいたわり、ともに眠るという日々を過ごしました。
対戦の最終日、クー・フリンの魔槍ゲイ・ボルグがフェルディアの体を貫き、クー・フリンの腕の中で絶命します。自らも傷を負うクー・フリンでしたが、フェルディアの亡骸を連れ帰り、手厚く葬ほうむりました。
影の国での恋:クー・フリンは影の国で女王スカアハの娘ウアサハとも恋仲に。ウアサハはあるとき、クー・フリンに指を折られた。彼女の婚約者が激怒してクー・フリンに戦いを挑むも絶命し、ウアサハとクー・フリンは恋に落ちる。
恋多きクー・フリンの家族と恋人
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々』監修:鈴木悠介