味の素食品高津工場 「解体祭」で感謝と未来紡ぐ 6月14日、最後の見学も
2022年に閉鎖となった「味の素食品高津工場」(高津区下野毛2の12の1)で6月14日(土)、「解体祭」が開かれる。午前11時から午後4時。解体前の工場を最後に見学できる上、さまざまなプログラムなど用意されており、関係者は広く来場を呼び掛けている。
イベントを主催するのは、「まちづくり」をテーマに解体業を軸に事業を展開する「(株)都市テクノ(東京都港区)」。同社は建物の解体を「都市再生」の始まりと捉えており、ただ壊すのではなく、工事前から地域の歴史や想いを紐解く機会として「解体祭」を企画。これまで各地で同様の催しを手掛けてきた。
今回の「高津工場解体祭」は、日鉄興和不動産(株)の共催、高津区役所後援、味の素食品株式会社が協賛する。約40年間にわたって街を見守ってきた工場に感謝を伝えるとともに、街のこれからの未来を多くの人にイメージしてもらうことなどが主な目的。解体される建物を過去と未来が交差する「学びと遊びとアートの舞台」とし、地域の記憶と思い出をアートで可視化し、これからの建物の役割について楽しみながら学び、地域がつながる取り組みにすることを目指すという。
多彩な企画を用意
当日は2022年の閉鎖後、立ち入る機会がほぼなかった同工場を最後に見学できる。かつては「クノール納涼盆踊り大会」などと銘打ち、地域向けのお楽しみイベントを行ってきただけに、当時を知る人にとっては感慨深い催しとなる予定。また来場者には味の素クノールの商品が進呈されるほか、会場内のプログラムに参加してスタンプを集めた人には特典も用意される。さらに、解体後の「地域の未来」をイメージしてもらおうと、各種ワークショップなども行われる。
入場無料。雨天決行、荒天の場合は翌15日(日)に順延。会場に駐車場は用意されていないため関係者は「来場時は公共交通機関の利用を」と呼び掛けている。
問合せは(株)都市テクノ担当者【電話】03・5446・1388。