<未解決・隣人トラブル>変わったご近所さん「挨拶しても無視」「家を見張っている」【まんが】
数年前の話です。私たちは30代の夫婦です。このたび閑静な土地の一軒家を購入して引っ越してきました。家の向かいには高齢の女性が一人暮らしをしています。
最初から変わった人だなと思っていましたが、その予感は見事に的中。引っ越しから数ヶ月、私たちはずっとAさんから監視される日々をおくっています。私が外出するたび、Aさんは必ず2階のカーテンをシャッ! と開け、こちらをじっと見つめてきます。笑うでもなく怒るでもなく、無表情な顔つきがかえって不気味です。
そしてある晩、帰宅して家の玄関に入ろうとすると、まるで暗闇でスポットライトを浴びたように、光が私をつつみました。見るとAさんの家にライトが設置されていました。そして2階の窓には私をじっと見つめるAさんの姿が……。
ライトは私たちが夜間に出入りするタイミングで必ず光ります。ライトがつくと、それを合図にAさんがカーテンを開けて私の方をじっと見るのです。雨が降っていても、台風の日でも、どれだけ寒い日であろうとも……。つまり昼夜問わず、いつでも出入りを見張られているような状態なのです。人感センサーの設置がわかった日から、私は本気で悩むようになりました。
昼夜問わず見張られる状況「気持ち悪い」神経がすりへる……
Aさんのことを全く気にしていなかった旦那も、さすがに「ちょっと気持ち悪いな」と言うようになりました。
私たちが引っ越してきたのは40年ほど前に分譲された住宅地です。住人はたいてい高齢の方でいつも静かです。うちも引っ越しの挨拶をしたきり特につきあいもありません。旦那と話しても結論は出ないまま。たまりかねた私は母に話してみました。
結局母と話しても良い手立ては見つけられませんでした。「気にしないようにしよう」とは思っていても見られる状況に変わりはなく、気になって仕方ありません。 旦那も帰宅時、毎晩のようにライトで照らされ見られている状況に参っています。さすがに「何とかしなくては」と思いはじめたようです。
私が行っても「外を見ていただけ」と言われてしまえばそれまでです。かといって強く抗議して逆上されても困ります。旦那が動くことで悩みが解決に向かってくれることを祈ります。
「インターホン応答ナシ」「手紙ムシ」対話が拒絶される……
旦那がうちの玄関を出ると、いつものようにAさんが窓を開けて様子をうかがってきました。窓ごしに見ていた私と目が合います。気味が悪かったのですが、私も負けじとAさんを見つめ返しました。 旦那がインターホンを押すとAさんは窓とカーテンを閉めました。玄関に出るのかと思って見ていましたが、その気配はありません。結局旦那は何度かインターホンを押した後、私の方を見て肩をすくめて首をふり家に戻ってきました。
しかし全く反応はなし。センサーの向きは変わらず、相変わらず監視もつづいています。旦那が動いたことでAさんの態度が変わってくれるのを期待しましたが、結局なんの解決にもなりませんでした。すると手紙を投函して数日後、帰宅のタイミングでAさんに鉢合わせしました。
Aさんは、私に気づいて逃げるように早足に自宅へ戻ってしまいました。呆然としていると、家に入ったAさんがもう窓を開けて私を見ています。相手に悪意があるのは明白で、もはやれっきとしたご近所トラブル。どうにかしなければと危機感をつのらせています。
周りの助言「相手にしない方がいい」私だけじゃなかった……
佐藤さんの話を伝えると、旦那が手紙をAさんの家のポストに投函してくれました。「このままの監視状態がつづくなら、しかるべき場所に相談いたします。場合によっては法的な措置も検討しています」 その後すぐに監視は止みました。そして佐藤さんはわが家が受けたトラブルをあちこちで話してくれたようです。私はご近所さんたちに道端で声をかけられる機会が増えました。
その後、ご町内のみなさんの助言通り警察や弁護士をチラつかせるとわが家を覗く頻度が減り、やや改善へと向かいました。本当に弁護士に相談を……と頭をよぎりましたが(Aさんの行動は、孤独からくるものかもしれない。もしそうだとしたら、私は同じ土俵に立たないほうがいいのかもしれない……)と思い直しました。 今回はお向かいさんに悩まされながらも、それ以上にご町内のみなさんに助けられました。ご近所付き合いの難しさと同時に、大切さも身に染みて学ぶことができたと思っています。