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ハーモニーホール座間 約2年かけ大改修 吊天井やめ直天井に

タウンニュース

丸いプラネタリウムの投影位置も含めて吊り天井になっている

ハーモニーホール座間が大規模改修のため2026年夏までの休館に入った。国が定めた基準に合わせて大ホールなどの「吊り天井」を安全な構造に変えるほか、外壁や屋根、防水なども修繕し、長寿命化を図る。

工事の主な目的は大ホールなどの天井を建築基準法に合わせることにある。東日本大震災ではミューザ川崎をはじめ、各地の文化ホールや体育館などの天井が脱落、これをうけ国交省は2013年に脱落対策を定めた。全国で工事が進められるようになり、県内でも厚木市や相模原市などで改修の動きがある。

大ホールなどの「吊り天井」は建物構造と一体化させる。音の良さに定評があったが、改修後も元の状態を維持する。外壁タイルやロビーの大理石風床材を交換するほか、トイレはすべて洋式に変更。金属製の屋根や防水の修繕なども盛り込まれた。事業費は約23億円で、市議会の議決後に事業者と契約する予定。

同ホールではこれまでコンサートや学校の文化祭、アートの展示などに使われてきたが、長期休館の前に今年は様々な団体が前倒しでイベントを開催したという。来年の成人式は、市民体育館のスカイアリーナ(相武台)に会場を移す。ホールを管理する(公財)座間市スポーツ・文化振興財団は「改装後も一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます」とコメントしている。

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