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東尾久の『Smile Bake』は夏休みを経てパワーアップ!ふわもちパンは完売の日も

さんたつ

【荒川102】Smile-Bake_1

都電荒川線の東尾久三丁目停留場のほど近く、住宅地にたたずむかわいらしいパン屋『Smile Bake』が2025年7月29日〜8月29日の夏休みを経て再開しました!地域の方はもちろん、通勤や病院帰りの方など、老若男女問わず多くの人が訪れる『Smile Bake』。最近では、夕方には売り切れてしまうこともあるほどの人気店です。そんな『Smile Bake』が、夏休みを経てどのようにパワーアップしたのか。実際に足を運んでみました。

定番人気のパンからおやつ向きの甘いパンまで

木のぬくもりを感じる陳列棚には、常連さんにも愛される定番パンから、思わず目を引く具だくさんのパンまで、店主・井之上さんのこだわりのパンがずらりと並んでいます。

右から、あんこのみが挟まった「あんこパン」250円。

その隣がバターとあんこが挟まった「あんバターパン」400円。

そして一番左が2種類のクリームを挟んだ「Wきなこピーナッツ」350円。

店主もイチ推しという湘南製餡のあんを使用した「あんこパン」と「あんバターパン」。

こちらのあんこは、ひと口食べてびっくり! あんこ特有のクセがほとんどなく、驚くほど食べやすいのです。

実は筆者自身、あんこの独特な香りが少し苦手だったのですが、『Smile Bake』のあんこは甘さ控えめで、パンとの相性も抜群。そして何より感動したのが、その口溶け。あんことバターが同時に溶けていく瞬間は、まさに至福のひとときです。

さらに伺ってみると、バターは日によって使う種類が異なるそう。今回私が頂いたのは「カルピスバター」。バターの種類によって絶妙に味わいが変わるとのことで、訪れるたびに新しい発見がありそうです。

「Wきなこピーナッツ」は、もちもちの生地に濃厚な2種類のクリームを合わせた一品。 黒い粒が入っているのが黒豆きなこクリーム、もう一方がピーナッツクリームです。

弾力のある生地に濃厚なクリームが合わさり、一口でしっかりとした食べ応えを感じます。

それぞれが存在感のある味わいながら、絶妙に調和しており、このマリアージュ感は一度食べたらやみつきになりそう!

おなかがすいたときのおやつにぜひ食べていただきたいパンでした。

次は「キャロットケーキ」。見た目からもわかる通り、中には具材がたっぷり詰まっています。

口に運ぶとまず広がるのは、シナモンの香り。ほんのりスパイシーで、とてもおしゃれな風味です。北海道産の中力粉を使った生地はぎゅっと詰まった食感で、噛むごとにくるみやレーズンの存在感をしっかりと感じられます。

さらに油には米油を使用しているとのこと。そのためか、後味は軽やかで、一般的なキャロットケーキとはひと味違う余韻を楽しめます!

こちらは常連さんにも人気の定番商品「まいにちのパン」。その名の通り、毎日食べたくなるシンプルな食事パンです。

『Smile Bake』のパンの特徴は、北海道産小麦を使用し、純米吟醸「真澄」の酒粕から起こした酵母で長時間発酵させていること。そのおかげで、生地はもちもち&ふわふわの食感に仕上がっています。

その魅力をもっともストレートに楽しめるのが、この「まいにちのパン」だと思います。ふわもち食感とやさしい甘みで、朝食にもおやつにもぴったりの一品です。

夏休みの間に着々と進んでいた新作開発

夏休み期間中も新作の構想を練っていたそうで、試作中の型を見せていただきました。

こちらはなんと犬型! まだ開発段階とのことですが、どんなかわいいメニューとして登場するのか、今から楽しみです。

閉店前には売り切れてしまうことも多い『Smile Bake』ですが、今後は店内での焼成も取り入れ、より多くのパンを提供できるよう準備しているそうです。

会社の帰りなど、これまで時間的に買えなかった方も立ち寄りやすくなりそうで、ますます楽しみですね!

地域とのつながりが深いパン屋

この取材中にも町屋8丁目にある『花やMOMO』の店主・大竹さんがいらっしゃいました。実は『Smile Bake』の場所は『花やMOMO』さんが毎月開催しているクラシノmarketの会場、『MOMOの小屋』の横にあるのです。

お店を出す際にも大竹さんのお力添えもあったそうで、とても仲のよいお2人の姿が見られました。

『Smile Bake』には、荒川区にゆかりのある方や、区内で商いを営む方々からの贈り物がたくさん並んでいます。

店主の井之上さんは9年間の移動販売の経験をお持ちです。その温かな人柄から、ここでしか見られないような貴重な品々が自然と集まっているそう。

気になる方は、ぜひ井之上さんにお話を聞いてみてくださいね。

ニュー阿波屋から引き継ぐ思い

かつて町屋のシンボル的存在で、昭和の面影を残していた「ニュー阿波屋」。

老朽化により惜しまれつつ取り壊されてしまいましたが、なんと『Smile Bake』さんに「ニュー阿波屋」から引き継がれたガラスによる、ステンドグラスのライトが飾られていました!

取り壊しの際に関わっていたご縁で、知人の方がステンドグラスに細工を施し、今はこうして店内で大切に飾られているそうです。

よくみると「金」の文字が彫られています。形は変われど、同じ地域で愛されていたものをこうして引き継いでいけるのはなんだかうれしいですね。

パンを買いに訪れるたびに、町屋の歴史や人とのつながりを感じられるのも、『Smile Bake』ならではの魅力だと思います! ぜひ足を運んで、その温かな空気とおいしいパンを味わってみてください。

営業カレンダーは『Smile Bake』のInstagramにのっています。詳細はそちらでご確認ください。

<店舗情報>

店名:Smile Bake
住所:東京都荒川区東尾久6-8-9
営業時間:11:00〜16:00
定休日:月〜木(日は移動販売)
Instagram: @smile_bake

取材・文・撮影=荒川102

荒川102
荒川区の地域情報サイト
2013年創刊。荒川区の住民が区民記者として自ら取材したリアル情報満載の荒川区の地域情報サイトです。「あらかわ都電バル」など、地域を盛り上げるイベントも主催しています。

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