前年度と比べて2400%、1981%のイベントも 静岡県の観光交流数と旅行消費額が増加
■旅行消費額は過去最高7890億円 立ち寄り施設数や宿泊数増加
静岡県の観光交流数は昨年度1億3960万人で県内旅行消費額は7890億円だった。ともに前年度から増加した。主な観光スポットやイベントでは、焼津海上花火大会や浜松まつりが大幅に来場者数を伸ばした。
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県によると、昨年度の観光交流数は1億3960万人で前年比111.8%だった。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年度には及ばず、94.9%となった。旅行消費額は7890億円で前年比116%、2019年度比も111.8%と堅調に伸びている。調査開始以来、最高額になったという。
旅行消費額が伸びた理由は、旅行者の立ち寄り施設数や平均宿泊日数の増加がある。交通費や宿泊費、施設利用料や土産代などが増え、1人当たりの旅行消費単価が上がった。
観光交流数の増加は、新型コロナ感染拡大の影響で中止や規模縮小になっていた大規模イベントが通常開催になったことが大きな要因となっている。来場者数が多かった昨年度の主なイベントは「浜松まつり」の255万人、「大道芸ワールドカップ」の118万人が突出している。浜松まつりはNHK大河ドラマ「どうする家康」で主演を務めた嵐の松本潤さんが参加したこともあり、記録が残る2004年以降、最多となった。
観光スポットでは「富士川楽座」が347万人、「道の駅伊豆ゲートウェイ函南」が197万人を集めた。前年度からの伸び率では、20万人が訪れた焼津海上花火大会が2400%増加、浜松まつりが1981%増加となった。
(SHIZUOKA Life編集部)