好きだった仕事も制服もきつかった…。初妊娠のつわり体験
2人姉妹を育てるママライターの愛華です。私が長女を妊娠したのは31才の時で、正社員でバリバリ仕事していた頃のことでした。今回は、初めて経験した、きつかったつわり体験についてお話します。つわりの時期は、仕事で業務内容が多岐に渡る中、特に立ち仕事と制服がつらさに拍車をかけました。
健康が取り柄の私。つわりは未知の恐怖だった
初めての妊娠、初めてのつわり。健康が取り柄で「気持ち悪さ」とは縁の遠い私だっただけに、自分自身には、どんなタイプのつわりがやってくるのか、つわりが来るまで不安でたまりませんでした。また、つわりが始まってからは、このつわりの症状がどう変化していくのか、いつまで続くのか、未知のことすぎて不安でたまりませんでした。
まだ、妊娠している可能性があることは友人たちには伝えておらず、情報はネットが頼りの状況。口コミを見ると、症状も期間も本当に人それぞれで、全く予想がつけられない状態で、自分がどうなっていくのか読めずに心配ばかりがつのりました。また、人事課に所属していたため、「妊娠悪阻」を理由とした休職願を幾度となく目にしてきたのも、つわりに対する不安が生まれた一因だったかもしれません。
妊娠検査薬の「陽性」の結果を見てからは、「急に今のペースで仕事ができなくなったら困る」と考え、「つわりがくる前に、つわりがくる前に…」ととにかく必死に仕事を進めていたのを覚えています。
つわり中の立ち仕事、笑顔で乗り切ったけど…
仕事はデスクワークが中心ではありましたが、店内巡回や販売応援、倉庫整理や職務内容に関する講義の講師など多岐に渡り、立ち仕事や力仕事とも無縁ではありませんでした。
そんな中でも、特に講師や店頭での販売業務のような、四方八方からの人の視線を常に気にしていなくてはいけない業務の時間が、つわりの時期は一層きつかったと感じています。
講師の業務では、靴を2つ持っていきました。会場準備中などはペタンコ靴で、人前に出る時間だけはヒールの靴を履くようにしました。「荷物になるなぁ」と思いましたが、私の場合、気を張って仕事する上で、持っていっておいてよかったと思っています。
まわりからの視線を常に気にしているような業務の時間は、特に気が張りましたが、「笑顔でいなくちゃ」と思うことで、気が紛れる部分もあったようにも思います。しかし、その時間は乗り切れても、終わった後にドッと具合が悪くなることが多かったのを今も覚えています。
マタニティ用の制服に早く切り替えておけば…!
私の場合は、つわりのピーク時がまだ安定期に入る前で、おなかもそこまで大きくなっていませんでした。
初めての妊娠ということもあり、「このまま無事に安定期に入れるのだろうか?」と、とにかく不安でした。「万が一のことを考えると、まだ多くの人には妊娠していることを知られたくない」という思いが強かったので、妊娠していることは極々一部の人にしか伝えていませんでした。
勤務していた会社では、スカートとベストのセットが通常の制服でしたが、マタニティ用も準備されており、マタニティ用はワンピースのつくりになっていました。
制服をマタニティ用に変更すると「妊娠中」なのが一目瞭然になってしまうので、つわりの時期もスカートをサイズアップしたり、時にはウエストのファスナーを上げてホックは外す形で仕事をしたりして、マタニティ用の制服には、ギリギリまで切り替えずに過ごしていました。
ただ、マタニティ用の制服に替えた時には、おなか周りの楽ちんさに感激しました。「もっと早くマタニティ用にしていれば、もう少し楽につわりも乗り切れたかも」と今は思います。
その後、無事に妊娠38週で身長48.2㎝、体重2926gの女児を出産しました。立ち仕事の仕事内容は好きでしたが、さすがにつわり中は体にこたえました。また、スタイルが良く見える通常の制服は好きでしたが、つわり中は負担が大きかったなと感じました。つわりの時は、それまで好きだったものが急に負担に変わったりして戸惑いました。こうした経験から、つわりの時期は、普段平気なことでもつらく感じることがあるというのが分かったので、私も妊娠している人に対して今後、より親身な気遣いをすることができるのではないかと思っています。
[愛華*プロフィール]
フェイシャルエステティシャンを経て34歳で2人目を出産。出産を機にライターの世界へ足を踏み入れました。日々新しいことにチャレンジしながら子育てと両立、新鮮で楽しい毎日を過ごしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。