30代夫婦、3人家族の《リアル家計簿》医療保険を解約したい……。大丈夫でしょうか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな家計簿を大公開。家計簿の収入と支出の内訳から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【30代夫婦と1歳の3人家族】
【リアル家計簿】30代夫婦、3人家族の場合
家族構成
夫……30代、会社員
妻……30代、公務員
子……1歳
【相談内容】200万円程度の貯蓄が出来たら、医療保険を解約しようと思っています。問題ないでしょうか。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
その保険料、もしかして払いすぎ?支出と備えの最適化を考えよう
GOODポイント
総務省の調査によると、2人以上の世帯における食費の平均は月約9.2万円*。
それに対して、質問者さんのご家庭では食費が月約4.6万円に抑えられており、上手にやりくりされていることがうかがえます。
*……参考:総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」(2024年10月〜12月期)
気になる支出項目をチェック
保険料に月約4.2万円かかっている点はやや気になるところです。
保険にかける金額はご家庭の事情によって異なりますが、一般的には月1万円を超えている場合、見直しを検討してもよいと考えられます。
貯蓄があれば医療保険は不要?
将来のリスクに備える際は、民間保険よりも公的保険をベースに考えるのが基本です。
日本の社会保障制度は手厚いため、多くのリスクは公的保障である程度カバーできます。
ただし、一家の大黒柱が病気やケガで一時的に働けなくなった場合など、収入が途絶えるリスクには一定額の現金貯蓄で備えておく必要があります。
まずは、ご家庭の1年分の生活費を目安に「生活防衛費」を現金貯金で確保しましょう。
生活防衛費が貯まるまでは、掛け捨ての医療保険でリスクに備えておく必要があります。
また、ご家族に万が一のことがあった際に備えて、お子さまが成人するまでの必要保障額をカバーできる掛け捨ての生命保険にも加入しておきたいですね。
まとめ
・3人家族の食費を4.6万円に抑えられていて、上手にやりくりできています。
・保険料に月4.2万円を払っているのは掛けすぎの可能性があります。
・1年分の生活費を「生活防衛費」として現金貯金で確保できるまでは、掛け捨ての医療保険でリスクに備えましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。