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「中学の先輩・小室哲哉さんの説明は雑(笑)」漫画家・浦沢直樹さん登場!

TBSラジオ

東京の多摩地域にお住まいの方、出身の方もそれ以外の方にも一緒に愛していただきたいという番組。
MCは土屋礼央さん(国分寺市出身)&林家つる子さん(八王子市の大学出身)。

今週のゲストは、漫画家でミュージシャンの浦沢直樹さん(府中市出身)。先日のゲスト、小室哲哉さんの回で、浦沢直樹さんとは中学の先輩・後輩の関係で浦沢さんの代表作「20世紀少年」の第1巻の冒頭は「僕らの中学のことが描かれている」という話。放送を聴いたという浦沢さんは「小室さん、説明が雑(笑)」。果たして真相は・・・

「中学の先輩・小室哲哉さんの説明は雑(笑)」漫画家・浦沢直樹さん(府中市出身)登場!

土屋:さっそくゲストのご紹介です、漫画家でミュージシャンの浦沢直樹さんです! よろしくお願いします!

浦沢さん:浦沢です。よろしくお願いします。

土屋:浦沢さんは文化放送でラジオをやられていて・・・

浦沢さん:高田純次さんを相手にしてごらんなさいよ(笑)。

つる子:(笑)。

浦沢さん:高田純次を相手に回しているんですよ、漫画家が!

つる子:(笑)。

土屋:冷静に考えたらおかしいですよね!

浦沢さん:僕になんちゅう仕事をさせているんだ(笑)。

多摩=バルセロナ!?

土屋:我々の番組はだいぶ変わった番組でして・・・

浦沢さん:これは・・・勝算があって始まったんですか?

つる子:(笑)。

土屋:いや、そうだと思いますよ!

浦沢さん:大TBSが、多摩だけで番組を作ります、普通?

つる子:(笑)。

土屋:ついに3年目、突入です。

浦沢さん:で、今、えらいことになってきているじゃないですか、続々と。こういう現象が起こることは計算に入っていたんですか?(スタジオ外のスタッフ陣を見て)あ、首をひねっている(笑)。

つる子:(笑)。

土屋:まあ、多摩愛が強い人がこれまであまり言ってこなかったけど、けっこう多かったので。パワーは秘めてたので。

浦沢さん:今、パワーは秘めていた(笑)。

土屋:今日はスケートの練習の日なんですか?僕なんか、子供の頃から多摩県として独立したいと妄想を描いていたので。

浦沢さん:ああ、そういう系ですね(笑)。バルセロナみたいなものですね。

つる子:バルセロナなんだ(笑)。

浦沢直樹さんは漫画家&ミュージシャン

土屋:そんな浦沢直樹さんのプロフィール、改めて紹介をお願いします!

つる子:はい。浦沢直樹さんは1960年生まれ。1983年、漫画家デビュー。代表作に「YAWARA!」「Happy!」「MONSTER」「20世紀少年」など大ヒット作品ばかりです。現在、「あさドラ!」をビッグコミックスピリッツで連載中。そして先月、9年ぶりとなる、サードアルバム「Love Songs」をリリースしたばかりです。

浦沢さん:ありがとうございます。

土屋:そうなんですよ、漫画家としてはもちろんですけど、ミュージシャンとしてサードアルバムをリリースされて。

浦沢さん:僕、高校・大学とずっと軽音楽部なんで。

土屋:だから来てくれたんです、リリースタイミングだから(笑)。

つる子:(笑)。

浦沢さん:タイミングが合いましたね(笑)。奇遇ですね(笑)。

土屋:(笑)。

アーティストは雑?漫画家はディテールにこだわる!「20世紀少年」の真実とは・・・

土屋:先日、小室哲哉さんがゲストに来てくださいまして。お二人は「府中第四中学校」で1つ違いの先輩・後輩だということに、まず驚いて。

浦沢さん:まず、小室哲哉さんの説明は雑です(笑)。

つる子:(笑)。

土屋:ああ、そうですか!

浦沢さん:小室さん、説明が雑なんですよ、アーティストだから(笑)。

土屋:なるほど。プロデューサーで、あとはやっといてみたいな。

浦沢さん:そうそう。あの話を聞いていると、まあ雑だなと思って。僕は漫画家だからディティールにこだわるから(笑)。

土屋:修正していただきたいんですけど。浦沢さんのマンガ「20世紀少年」の冒頭の10ページほどは「府中4中」の僕たちのことが書いてあるんです、と。衝撃で。僕は知らなかったです!

浦沢さん:もう、そういうところからして雑ですよね(笑)。

つる子:あれあれ!?

土屋:今日はディティールにこだわっていきましょう。

つる子:お願いします!

浦沢さん:冒頭、放送室で主人公がT.REXの「20thセンチュリー・ボーイ」をかけるというところで、僕がそれをやったわけですよ。

土屋:実際に。

浦沢さん:タカノくんという友達が<これ、買っちゃった!>って、学校にT.REXの「20thセンチュリー・ボーイ」のシングル盤を持ってきたわけですよ。それを僕が<昼休みの放送でかけちゃおうぜ!>って言ったのは僕なんです。

つる子:おお!

浦沢さん:<怒られるよ>なんて言って。でも半分、呼び出し上等な感じで行ったろうじゃないか!と。マンガだと放送部員の女の子を縛ってますけど、ちゃんと放送室をノックして<すみません。これ、かけていただきたいんですけど>って。女の子の部員がいて<はい、いいですよー>って。その時、小室さんはいないんですよ。

土屋:ああ、その場には。

浦沢さん:で、シングル盤がかかったわけですよ。<これで呼び出しくらうぞ! 学校中に革命が起きるぞ!>。そしたら・・・中学の教室にあるスピーカーは、木の箱みたいな感じで穴が空いていてそこにストッキングみたいなのがかかっていて。あれでT.REXをかけても「ミー、ミー」くらいにしか鳴らないんですよ。

つる子:ええ!?

浦沢さん:セミみたいな。俗に言う、ハイとローが出ないんですよ。

土屋:真ん中で。

浦沢さん:だから、なんもおもしろくもない音なんですよ。

土屋:話す言葉だけが通じればいいと。

浦沢さん:あの音だから校長先生が話すとみんな寝ちゃうんですよ。それくらい、昔の音ってそんなもんだったんですよ。今はスマホなんかでも良い音がしますよね。あの学校のスピーカーの音では革命は起きない!

つる子:(笑)。マンガの中では「ガー!ガー!」って描かれていますけど・・・

浦沢さん:あれはウソです!

つる子:(笑)。

浦沢さん:それで、のちに小室さんが・・・「20世紀少年」の連載中に、ほんと分厚い、果たし状みたいな、筆書きの、ファンレータが届いたんですよ。<このマンガには僕のことが描いてある!>という、一番あぶないファンみたいな(笑)。

つる子:(笑)。

浦沢さん:編集部に<これ、本物かな?>って聞いたら、<おそらく、本物だと>。僕はそれに返事を出したわけですよ。「初めまして。ファンレターありがとうございます。」って。

土屋:はい。

浦沢さん:僕はその1、2年前に「府中4中」の創立何周年かのPTA会報に、小室さんと僕が横並びで表紙になったんですよ。僕はその時に小室さんと同じ中学って知ったんですよ。

土屋:並んだことによって知ったと。

浦沢さん:PTA会報の編集をされている方とお電話で話している時に<小室さんと同じ中学だったんですね>って言ったら、<そうですよ! 今、小室さんと浦沢さんで府中はワイワイしてますよ!>って。

つる子:(笑)。

土屋:「府中市民」はそうですよね。

浦沢さん:それで知ってたから、ファンレターの返事に、<小室さん、僕らは同じ中学で1つ違いということをご存知なかったんですか?>って。そしたらすぐに編集部に直電が入って! <浦沢の連絡先を教えろ!>と小室さんから(笑)。

土屋:おお!

浦沢さん:それで、ごはん会になったんですよ。で、会ってお食事しながらゆっくりお話をしていたら、小室さんが<僕、その日はいなかったんだけど・・・>って。で、ここから先が小室さんの記憶の戻り方がすごくドラマチックだったんです。ある日の学校の帰り道、すごくロックのレコードを買っている友達がいてね。その子から<今日おまえ、T.REXかけた?>って言われたんだ。小室さんが<かけてないよ>って言ったら、その友達が<あれ!? 誰がかけたんだろ!? 昼休みにT.REXかかったぜ>って。そのロックのレコードを集めてる友達が言ってた! あれ、浦沢くんがかけた日か!って。

つる子:うわ~!

浦沢さん:その記憶を言わなきゃダメじゃない(笑)。一番そこがクライマックスじゃん!

つる子:(笑)。

土屋:色々と繋がった! ああ、そうですか! 

浦沢さん:昼休みに、サイモン&ガーファンクルや井上陽水さんをかけていたのは小室さんだったんです。

土屋:はあ~! なるほど!

浦沢さん:小室さんはエマーソン・レイク・アンド・パーマーやレッド・ツェッペリンなどロックを聴く時は、学校内のスピーカーをオフにして自分だけ放送室で聴いていたんだって。だから小室さん、<僕はハードロックは外で流したことがない>と。

土屋:おお!! 

浦沢さん:<浦沢くんが流したんだ>って。

つる子:その日だけ、ね。

土屋:よかった! 浦沢さんに来ていただいてよかった! 小室さん回と放送をがっちゃんこしたいね! 

つる子:そうですね。

「20世紀少年」の着想のきっかけ

土屋:「20世紀少年」なんですが、自分の原風景をマンガにするのは、しやすいものですか? なぜ、「府中4中」を冒頭に・・・?

浦沢さん:僕が一番最初に思い付いたのが、「Happy!」というマンガの最終回を書き終わって原稿を渡して、みんなで終わったって言って乾杯して。<2度と週刊連載なんてしねえぞー!>と言いながら・・・

土屋:いいですね、そこからずっと連載してますから。

浦沢さん:それでお風呂に入って<2度と週刊連載なんてしねえわ!>なんて思いながらお風呂に浸っていたら、(国連事務総長のような声がして<彼らがいなかったら我々人類は21世紀を迎えることは無かったでしょう。ご紹介しましょう!>と。そこでT.REXの「20thセンチュリー・ボーイ」が流れて、「20世紀少年」というマンガのタイトルまで浮かんだんです。

つる子:うわ、、、ゾクゾクします!

土屋:めっちゃ最初の冒頭のところじゃないですか!

浦沢さん:<こんなことが浮かびました>って、それをすぐにスピリッツの編集部にファックスを送っていたんです。そのファックスはまだ残っているんです。その時にT.REXの「20thセンチュリー・ボーイ」が流れる。学校で流した記憶は飛んでいたんですよ。

つる子:へえ。

浦沢さん:で、これをいよいよマンガにするんだといって書く時に、(T.REXが流れるんだ・・・あれ!? 僕、昼休みにレコードをかけたな)って。あ、そのシーンから始めようって。

つる子:ああ。

土屋:ちょっと、、、。この番組のテーマソング、T.REXの「20thセンチュリー・ボーイ」に変更です(笑)。

つる子:(笑)。

土屋:それくらい重要な曲ですね。

浦沢さん:T.REXの「20thセンチュリー・ボーイ」か、TM NETWORKの「Get Wild」でしょうね(笑)。

つる子:(笑)。

浦沢さん:そしたら中学からの記憶がどんどん蘇ってきて。それで、小学生の時に大阪万博だったんですよ。万博の時、僕は「府中市」でいかに大阪万博に行きたかったのか、万博のガイドブックを端から端まで読み込んで。行くんだー!って思ってたら、オヤジがね、<そんなとこ、行かねえよ>って。いつも通り、千葉の勝浦の海に行っちゃったんですよ。

土屋:小室さんは大阪万博に行けたって言ってましたね。

浦沢さん:その頃、僕は勝浦の海で背中を真っ赤かにしてたの(笑)。その恨みが「20世紀少年」になる。行けなかった恨みが描かせたんですね。

(TBSラジオ『東京042~多摩もりあげ宣言~』より抜粋)

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