初めてLUUP(ループ)の電動キックボードに乗って感じたこと
街のいたるところで見かけるようになった電動キックボード「LUUP(ループ)」の “ポート(置き場)”。そして、それに乗る人もよく見るようになった。電動キックボードしかり、電動アシスト自転車など。
しかし私は懐疑的だった。あんなにタイヤの小さい乗り物で公道を走るとか危険なのではないかと。バイクに乗る身としては、その存在が危なっかしくも思えた。要するに、Luupに良い印象を持っていなかった。
だがしかし。
それって「食わず嫌い」ならぬ「乗らず嫌い」なだけなのでは? 警察も公式に導入していたりもする “法的にも堂々と認められた乗り物” なんだから、変に意地を張らず活用するべきなのでは?
特にアナウンスされることもなく、どんどん増えていくLuupのポート。正直、政治的な怪しさも感じる。でも、それも含め、そういう時代に突入したってことなのでは? 私がアップデートできていないだけなのでは?
そう考え直した翌日、さっそく私は乗ってみた。LUUPの電動キックボードに乗ってみた。そしたらいろいろ思うところがあった。乗り方含めて、簡潔にまとめてみたい。
まず、どのようにループを使うのかについてだが、詳しくは割愛する。簡単に書けば、「アプリをDLして、本人確認書類の提出や、いろいろ登録」 → 「交通ルールのテストとかやって準備完了」てな感じ。私は5分くらいで終わった。
そしてアプリを開くと……
こんなにもポートが! もはや東京はポートだらけ。
数ある中から、最寄りのポートに行ってみると、
たくさんの車両が。さらにアプリを進めていくと、
自転車とキックボードが選べるので選択し……
返却場所も最初に選択。これで「勝手な場所への乗り捨て」ができないようになるわけだな。考えられているなぁ……。
そして、そのまま進めていくと、
車両があると。
たしかにある。
契約内容や諸注意が表示され、同意すると、
うぉう! キックボードが光り始める。
ホルダーがあるので、スマホをここに設置して、
右ハンドルのレバーがアクセルで、押せばグィーンと進んでいく。なお、出だしは足で地面を蹴って助走つける感じで滑り出し、あとは電動でグィーンと走る……ってな具合。
時速的には、最高20kmくらいか。体感的には、自転車と同じくらい。で、サス(サスペンション)がないので、けっこう段差でガタガタと振動がダイレクトで来る。いかにもキックボードという感じだ。
なお、LUUPのスマホアプリは、目的地(返却ポート)までの地図がアプリに表示されるので、道に迷うことはない。これはありがたい。
街中の道路ならスイスイだが、少し大きな道路に出ると、さすがに少し怖かったりする。すぐ横に車やバイクが走っているわけだし、ちょいとイジワルな運転で接近してくる車両もいたりするし……。
ちなみに懸念していた「小さいタイヤ」についてだが、いざ車道を走ってみると、そこまで段差のある場所がなかったこともあり、思ったよりも段差的な恐怖はなかった。それでも気を付けながら走ったが。
あと感じたのは、車やバイクに乗っている時よりも、Luupに乗っている時の方が「LUUPに乗ってる人って意外と多いんだな」と感じたこと。なぜかLUUPに乗ってる方が、よくLUUPとすれ違うのだ。40分ほど走って5人ほどすれ違った。
そんなこんなで出発から7.1km。時間は先述の通り約40分で、料金は850円なり。タクシーに乗るよりずっと安いが、さすがに時速20kmなので時間はかかるし、ゴトゴト振動なので、思った以上にドッと疲れた。
というか、これほどの長距離(長時間)を乗るモノではないのだな……と強く感じた。たとえばタクシーで1メーターとか、タクシーで1000円程度の場所とか、そのくらいの短距離(中距離)を使うのが正解なのかも?
それからもうひとつ。これは好みによると思うのだが、もしかしたら電動キックボードより、電動アシスト自転車の方が楽で、目的地に着くのも早いかも……と思ったり。タイヤも大きいので段差の怖さも皆無だし。
・まとめ
いずれにしても、思っていたほど毛嫌いする乗り物ではないと感じた。せっかくこんなにポートがあるのだから、もっともっとフル活用した方が便利に生活できることだろう。なにせ認められている乗り物だし。
勇気を出して乗ってみてよかった。使い方も、使い道もわかったので、今後もチョイチョイ使っていきたい。なんだか世界(行動範囲)が少し広がった気がする。そして私もアップデートできたと思う。
参考リンク:LUUP、北海道新聞
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
screenshot:LUUP