『35年目のラブレター』、『フライト・リスク』、『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』ほか新作2本
毎週・木曜日の深夜1時30分から北海道・札幌のエフエムノースウェーブで放送されている、矢武企画制作・映画専門ラジオ番組「キャプテン・ポップコーン」の内容をSASARU movieでも配信!
キャプテン・ポップコーンこと矢武企画が映画の情報はもちろん、映画に関係するまちの情報をお届けします。
キャプテン・ポップコーンは、スマホのアプリやインターネットで聴けるradikoのタイムフリー(無料)と、道外にお住まいの方はradikoのエリアフリー(月額¥385)で放送後1週間以内であれば聴くことができます。
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※この記事では3月13日(木)放送の内容をお届けします。
※公開される映画館名や作品情報は上記日程の放送時点のものになりますのでご留意ください。
【提供】キャプテン・ポップコーン/矢武企画
リスナーさんメッセージをご紹介
①ゆりのママさん
生後2週間の娘の相手をしながら、深夜に聞いています。今年のアカデミー賞を総なめにした『ANORA アノーラ』の予告編が以前に映画館で流れていて、観たかったので番組を聞いて絶対に劇場に行くぞと思いました。
矢武:出産おめでとうございます。まだ生まれたばかりだから活用していないかもしれないですが、映画館が赤ちゃんと一緒に気兼ねなく映画を楽しめるように「ママズ クラブ シアター」や「抱っこdeシネマ」というものを実施しています。どの作品がいつ上映されるという情報がタイミングよく皆さんに届いてるのかなって最近考えていて、まとめたサイトがあると助かるのかなと思ったりしています。
②オンスロートさん
初代キャプテン・アメリカのような冷静かつ常に身の回りに気を配り、最優先事項を考える姿がスティーブ・ロジャースを彷彿とさせます。アイアンマンのようなメカニカルなヴィブラニウムの翼にシールドを装備するなど、ワカンダのブラックパンサーとスティーブの意思を継いでいるような気がします。
今後のMCUには、レッド・ハルクよりも強靭で強大な敵が登場すると思いますが、サムの活躍に期待しています。
矢武:わかる!去ってしまった仲間たちの力を継承してるようなタイプのヒーローでしたよ。劇場で観ていてすごく感慨深かったです。
「カツオ節のゆーへい、どきどきっ映画くじ」のコーナー#46
このコーナーは全国大会で大阪府知事賞を受賞した「やぶやぶ節」がインターネットと平岸直売店で好評販売中のカツオ節の富樫政雄商店・ゆーへいさんに映画館での劇場体験、そしてクジで引けなければ観なかったであろう映画を運命的にマッチングするコーナーです。
今回は、映画『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』をご紹介!
ミッキーマウスのデビュー作として知られる1928年製作の短編アニメ『蒸気船ウィリー』。アメリカにおける著作権保護期間が公開から95年経ったため、2023年末で終了。著作権が切れて知的財産権が発生しないパブリックドメイン化したことを受け、〝初代ミッキー〟の自由利用が可能となりました。
これに伴い、いち早く映画製作を進めていた本作スタッフが予告編動画を公開すると「ミッキー史上初のホラー映画」として話題に。ニューヨーク・ポスト、BBCニュース、NHK など各国の大手メディアに大々的に報じられ、「世界的キャラクターが転換期を迎えた」として大きな注目を集める。
ストーリーは若者を次々と血祭りにあげていくもの。ディズニーの大ファンだというジェイミー・ベイリー監督が誰もが知るミッキーを、凶悪な殺人鬼として描く。
ゆーへい:まずディズニー作品じゃない(笑)冒頭のテロップがちょっと面白くて笑いながら観てました。
矢武:衝撃を受けました?
ゆーへい:色々と衝撃を受けました。スターウォーズ風のテロップとか。これディズニーはOKなんですか?(笑)
矢武:そんなわけないじゃないですか(笑)。怒ることもなく無視ですよ!ただ、あのシーンは映画好きが笑っちゃう。
ゆーへい:色々な要素が詰まってましたからね。ストーリーの内容は深く考えない方がいいのかなと。ホラー映画やディズニー作品のオマージュであったりミッキーのオマージュであったり、色々なものがありました。謎が解明できてないっていう場面も少しあったので...。
矢武:謎なんて考えていないですよね、きっと。なかなかのB級映画でしたね!みんなで「なんだあれ」って盛り上がる映画ですから。
ゆーへい:ミッキーが好きなんだろうなと。
矢武:映画愛をすごいと感じましたね。劇場もお客さんが多かったのですよね?
ゆーへい:ビックリするくらい結構入っていて、大学生、高校生ぐらいの若い方が何人かで来ていましたね
矢武:僕も映画館で高校生が3~4人で観に行っているのを見て、教室でたぶん盛り上がるだろうなと思いましたね。観たことがネタになるような感じの映画だなと思いました。
ちなみにディズニーのようなポスターなのは、日本だけなんですよ。タイトルにミッキー、ミニーが入っているのも日本だけ。本国は弁護士が止めたらしいですよ。
ゆーへい:楽しい映画です。ホラーはホラーですけど。
矢武:すごいホラーではないですが、B級のホラーですよね。
ゆーへい:最後の場面も含めて、続編を作りたいのかなと。意欲はありそうな感じでしたけど。
矢武:1番はやはり、ミッキーをこういう風にしたっていうのを楽しむのと、蒸気船ウィリーの本編映像が結構流れていてビックリしました。逆に権利的な怖さがたくさんありましたね。
映画『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』はR15指定で札幌シネマフロンティアで絶賛公開中です。
矢武企画ことキャプテン・ポップコーンが最新映画をご紹介っ!
映画『35 年目のラブレター』
過酷な幼少時代を過ごしてきたゆえに、読み書きができないまま大人になってしまった主人公・西畑保。保を支え続けたしっかり者の妻・皎子。仲良く寄り添うように生きてきた2 人。
定年退職を機に、保はあることを決意する。最愛の妻にこれまでの感謝を込めたラブレターを書くこと。60歳を超えた保は、夜間中学へ通い、長い奮闘の日々が始まる。
脚本・監督は『今日も嫌がらせ弁当』(19)の塚本連平。保役は笑福亭鶴瓶、皎子役は原田知世。そして若き日の2 人をWEST.の重岡大毅と上白石萌音が演じています。
この物語は実在する西畑夫妻の、本当にあったお話です。夜間中学にコツコツと通い、イチから文字を学んだ保さんのエピソードは各メディアで取り上げられ、創作落語になるほどの広がりもありました。
現代パートの方は、実際の西畑夫妻よりは年齢差のあるキャストになりましたが、仲のいい夫婦の空気感、関西弁のコミカルさを面白く演じています。
映画『35年目のラブレター』(G)はTOHO シネマズ すすきの、札幌シネマフロンティア、ローソン・ユナイテッドシネマ札幌のほか、旭川、小樽、江別、釧路、北見、苫小牧、室蘭、帯広で3月7日(金)から絶賛公開中です!
函館シネマアイリスは4月18日(金)に公開予定です。
映画『フライト・リスク』
現場復帰したばかりのハリス保安官補は、重要参考人ウィンストンを、アラスカからニューヨークまで航空輸送する機密任務に就く。
初顔合わせとなったベテランパイロットのダリルは、陽気な会話でハリスの緊張をほぐしていく。離陸した一行が乗る機体は、壮大なアラスカ山脈上空10,000 フィートまで上昇。ウィンストンに証言をさせる裁判開始までのタイムリミットが気になるハリスだが、頼もしいダリルのお陰で順風満帆な航行になるかに思えた。
一方、ひとり後部座席に繋がれるウィンストンが、足元に落ちているライセンス証を何気なく表に返すと、そこには、目の前に座るパイロットとは全くの別人が写し出されていた。
監督は『マッドマックス』(79)などハリウッドの最前線で活躍する名優として知られながら、アカデミー賞®5部門を受賞した『ブレイブハート』(95)で監督としての才能も高く評価されたメル・ギブソンの『ハクソー・リッジ』(16)以来9年ぶりの監督最新作。主演は『テッド』(12)のマーク・ウォールバーグ。
予測不能のノンストップ・スリル・ライドです。
大手スタジオがつくっているわけではないので、基本的なドラマはプロペラ機内の限られた空間ですが約90分間、手に汗握るドラマで飽きずに集中して観ちゃいます。
でも、クライマックスの見せ方はさすがメル・ギブソンという感じで王道のハリウッドアクション満載です。
そして、結構序盤で判明する、まあ映画の場面画像でも気づきますが、とある秘密にも驚きです!
映画『フライト・リスク』(G)は札幌シネマフロンティア、サツゲキで3月7日(金)から絶賛公開中です!
映画『LONGLEGS/ロングレッグス』
ごく平凡な家族の父親が妻子を殺害したのち、自ら命を絶つ。そのような不可解な殺人事件が過去30 年間に10 回も発生していた。いずれの現場にも侵入者の痕跡はなく、「ロングレッグス」という署名付きの暗号文が残されていたのみ。「ロングレッグス」とは一体何者なのか。
FBI の新人捜査官のリー・ハーカーは重大な未解決事件の担当に抜擢され捜査するが進展なし。だが、ハーカーの過去とロングレッグスの意外な接点が浮上し、やがて事件はさらなる恐ろしい事態へ。
脚本・監督はアルフレッド・ヒッチコック監督の名作『サイコ』(60)の主演俳優アンソニー・パーキンスの息子オズグッド・パーキンス。
出演は、『神は銃弾』(24)のマイカ・モンローと『ドリーム・シナリオ』(24)などのニコラス・ケイジ。ケイジは製作も務めています。
本国での公開を手がけるのは「NEON」です。この会社は『落下の解剖学』(24)、『ANORA アノーラ』(25)などカンヌ国際映画祭のパルムドール受賞作の全米配給権を5年連続で獲得し、その審美眼で急成長を遂げている独立系映画会社。作品を取り巻く環境から期待です。そのときの演出で画面の画角を広くしたり狭くしたり
してくるんですよね。アバンタイトルから面白いと確信できる始まり方をします。
いきなり驚かす、ジャンプスクエアはほぼなくホラーというよりは不穏な不気味なスリラー映画といった感じです。
この映画の解説コラムを執筆したのでぜひ読んでみてくださいね!
視える不穏、見えぬ怪奇 30年で10家族を惨殺、暗号を残す殺人鬼vsFBI新米捜査官|ロングレッグス
映画『ロングレッグス』(PG12)は札幌シネマフロンティア、イオンシネマ江別で3月14日(金)から公開中です!
映画『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』
階級差別や性差別が色濃く残る1999年。
ノストラダムスの大予言で世間が騒いだ世紀末を舞台に、高校のテコンドー部に所属するジュヨンと少年院の学生イェジの出会いから物語は始まります。
暴力が当然視されていた時代において、互いに手を取り合いその状況を打破していく少女たちの成長物語でもあり、青春映画であり、ラブストーリー。
この物語は、ハン・ジェイ監督がたまたま読んだ本の一節から着想を得たとのことです。『はちどり』(18)のパク・スヨンと「イカゲーム」(21~)のイ・ユミが主演。
悲観と楽観が混在する作品タイトルのごとく、世紀末の10 代の少女たちを取り巻く理不尽な境遇と、それにも関わらず愛することの喜びと美しさを対比させて描いています。
タイトルに「天国」とありますが、人が死んでしまうような映画ではないです。
もうすばらしい青春映画です。キャプテンは韓国語がわからないけれど役者さんたちの表情で何を言いたいか伝わるんですね。ぜひとも見逃して欲しくない作品です。
映画『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』(PG12)はサツゲキで3月14日(金)から公開中です!