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神戸ピーポー No.11「正面 健司(しょうめん けんじ)」さん。服を売ってボールを贈る「元プロラグビー選手」

神戸ジャーナル

神戸ピーポー No.11「正面 健司(しょうめん けんじ)」さん。服を売ってボールを贈る「元プロラグビー選手」

神戸に住んでいる人&活動する人を紹介する「神戸ピーポー」。今回は、元プロラグビー選手「正面 健司(しょうめん けんじ)」さんを紹介します。

正面さんは「神戸製鋼」で10年「近鉄ライナーズ」で2年、プロラグビー選手として活躍し「日本代表」経験もあるすごい人。

ですが、会ってすぐでも自慢の筋肉を快く見せてくれたり、「意外と色白なんです…」と照れ臭そうに和ましてくれたり、とても話しやすい方でした。

「神戸製鋼」時代から東灘区に住んでいて、写真を撮った「六甲アイランド芝生公園」も息子さんと遊びに来るスポットの1つ。

SO(スタンドオフ:司令塔)FB(フルバック:一番後ろで守り攻める人)WTB(ウィング:スピードが武器のトライゲッター)と、いろいろなポジションを器用にこなしチームからも重宝されるタイプの選手だった正面さん。

生まれは大阪で、ラグビーを始めたのは「小学5年生」のときでした。

赤ちゃんのときから「プール」をはじめ、「少年野球」、遊びは「サッカー」といろんなスポーツをやっていましたが、親戚のおじさんが指導していたチームに誘われたことがきっかけでラグビー人生をスタート。

始めてみると、足の速さもあって大活躍、点を取るのが楽しくてラグビーにのめりこんでいったとか。

ラグビーは「1人がさぼるとすごい穴になるし、1人に何かあっても周りが補えるスポーツでもある、<思いやり>をラグビーを通じてすごく感じたし、自分でも大切にしてきた」といいます。

憧れたラグビー選手は、ニュージーランドの「ウマガ選手」。「ドレッドヘアーのインパクトがカッコよかったから」で、髪型をマネした時代も。

27年のラグビー人生で一番印象に残っているのは、7人制ラグビーの「日本代表」として出場した「アジア大会の決勝戦」。

開始すぐにキャプテンがケガで離脱、後半にはレッドカードで1人退場になってしまい「6人」に…

そんな厳しい状況の中でもチームで「金メダル」を勝ち取り「いつもは感情を表に出さないのに、人生で初めて号泣した」と、まだ当時の興奮が体に残っているように話してくれました。

正面さんは「プロラグビー選手」の傍ら、「服のプロデュース」も手掛けてきました。名字をモジった「#SHOW MEN(ショウ メン)」のロゴなどが入ったTシャツや帽子、カバンなど年に2回ほど新作を作ってます。

もともと服に興味はあったけど勉強してきたわけではないので、色の組み合わせなどオシャレな奥様のアドバイスなども聞きつつデザインしているそう。

前は「SHOW MEN(正面)」で、後ろは「Hi! MEN(背面)」。「遊び心」もある人です。

知人に誘われたという服のプロデュースは、ただ服を売るだけでなく、売り上げの一部を「寄付」できるということもあって始めたもの。

正面さんは、東灘区のすべての小学校に、ラグビーボールを贈りました。

きっかけは、2019年の「ラグビーワールドカップ」。日本で行われ盛り上がったことで公園では子供たちがラグビーをしている、けど、持っているのはサッカーやバレーのボール…という状況に遭遇し、「興味があるうちに少しでもラグビーボールに触ってほしい」と寄付を決心。

個人での寄付活動なので、一校一校に自分で「ラグビーボールを寄付したいんですけど…」って緊張しながら電話したんだそう。

何でそこまでできたのか?と尋ねると…

「ラグビーで僕は生かされてきたんで、大学も社会人も行けてファンの人もすごい応援してくれたんで、ラグビーになんか恩返し出来たらなと思って」

今の時代「休み時間」のボール遊びが許されていない学校も多いようですが、ボールを贈ったことをきっかけに授業に「タグラグビー」が加わったり、一人でもラグビーに興味を持ったりしてほしいとも話していました。

2021年4月に現役を引退した正面さん、今は「スッとしてます。やり残したこと、ああしとけばよかったとかも思わないし」と清々しい気持ちでいるそうです。

ただ、ラグビーを通じて「なんかしたいな」という気持ちが湧いてきていて、思い描くのは「小学生」や「幼稚園児」などと触れ合うカタチ。

選手時代、タグラグビーを教えた小学生たちが、素直に言われたことを吸収しすぐできるようになるのが楽しかった経験から、「放課後ラグビースクール」や「こども運動スクール」などのアイデアも湧いてきているみたい。

「ラグビー以外」の次なる目標もありまして、自分が長年のめりこんできた「コーヒー」を生豆から焙煎して販売する「正面珈琲焙煎所」を開くというもの。

すでに「焙煎機」も手に入れ、世界の「スペシャリティコーヒー」を扱う卸売会社ともやりとりしながら着々と準備中、まずは「ネットショップ」から、いずれは「コーヒースタンド」も…と。

新たな生活の中でも、様々なトライで魅せファンを増やしていきそうです。

神戸ピーポー No.11「正面 健司(しょうめん けんじ)」さん コメント

神戸との関係
神戸製鋼コベルコスティラーズに入団することになり2009年から神戸に住み始めました。神戸に住んで、すぐに神戸が好きになりました。山も海も近くて自然に溢れ、街並みはオシャレでどこにいくにも便利な場所で、これからも神戸のいいところをもっと知りたいと思ってます。

最近のおすすめスポット
保久良神社

ひと言
ラグビーを引退して、これからは次のステージに入ります。これからもここ神戸でワクワクするような事にチャレンジしていきたいと思ってますので、どこかでお会いした時はよろしくお願いします!

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