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【負債総額約6億6,000万円】プリント配線基板製造の新潟クオリティサプライ(新潟県田上町)が破産開始決定

にいがた経済新聞

倒産

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、プリント配線基板製造の新潟クオリティサプライ株式会社(新潟県田上町、設立1992年8月3日、資本金8800万円、桑原秀幸社長、従業員38人)が1月30日、新潟地裁より破産開始決定を受けた。申請代理人は髙野泰夫弁護士(髙野泰夫法律事務所、新潟市中央区)、破産管財人には伊津良治弁護士(伊津・五十嵐法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は約6億6000万円。

新潟クオリティサプライは1992年8月、株式会社桑原電器製作所のアッセンブリ部門を分離独立する形で設立された事業体。自動車関連向けを主体に、ロボット、産業機器、医療機器、遊戯機器などに使用されるプリント配線基板の製造を手掛け、2008年3月期は約14億5000万円の売上高を計上していた。

しかし、製造拠点の海外シフトなどで主力顧客からの受注が低迷したほか、新型コロナウイルス感染拡大に伴う自動車メーカーの一時的な生産停止などの影響もあり、2021年3月期の売上高は2億3810万円に減少していた。2022年3月期は新規顧客の開拓などで売上高は5億1171万円に回復したものの、赤字が続いていた。

2023年3月期は下半期の不振などで売上高は約4億7300万円に減少、原材料やエネルギーコストの上昇などもあって、約1億1800万円の欠損を計上していた。また、過去の設備投資で財務内容は借入依存の高い状態が続き、ゼロゼロ融資なども活用して凌いできたが、事業継続は困難と判断し、今回の事態に至った。

なお、2023年12月1日に新潟地裁より保全管理命令を受け、資産価値を維持し、スポンサー選定や事業譲渡などによる事業再生を目指していた。

新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは129件目となる。

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