【熊本市東区】あの老舗パン屋「宝屋パン」が移転してようやく落ち着いたらしいので話を聞いてきた。
こんにちは、パンが大好き川上です。 パン屋さんって楽しいですよね。 食パンに菓子パン、惣菜パンに…見ているとワクワクしてしまいます。 熊本で長年愛されている「宝屋パン」は、3年前にそれまで営業していた中央区九品寺から東区沼山津に移転しました。 77年の歴史のある中で初めての移転。 ようやく落ち着いたと聞いて、移転の経緯や今の様子をお聞きしてきました!
東区沼山津「宝屋パン」
昭和23年創業の老舗パン屋「宝屋パン」。 長年営業していた中央区九品寺から東区沼山津に3年前に移転しました。 場所は熊本市電健軍町電停のある道路を益城方面へまっすぐ進んだ熊本高森線から1つ入った通りにあります。中心部から行くと、ジョイフル秋津店を超えた次の信号を右に曲がります。
白い壁にオレンジの看板が目印。店舗前が駐車場です。
店内に入るとふわっと小麦の香りがやってきます。【宝屋パン】と書かれたケースがレトロで歴史を物語っているかのよう。 今の場所でも、移転前の商品が変わらず並んでいます。
名物のマーブルパンももちろん健在。 『これが食べたくて。』『懐かしい!』と以前の常連さんが足を運んでくれるそう。
そして、人気のピザ。
米粉パンシリーズ。
ピザよしの冷凍ピザも買えちゃいます。
YOSHI PANの低糖質パンもあるんです!
さて、本題。なんで移転したの?
70年以上の歴史があり、熊本でも認知度の高い「宝屋パン」。 移転まで同じ場所で営業していたこともあって“九品寺の宝屋パン”のイメージも強いでしょう。 3年前、建物の老朽化とオーナーの体調が優れないことから閉店を検討。 しかし、それを聞いた息子さんが長年続いたお店を閉めるには勿体無い!としばらく悩み、考え抜いた末に跡を継ぐことになったんだとか。
そのタイミングで移転が決定しました。移転先を探すのにかなり苦労したんだとか。その理由はこのパンを焼く機械。 前オーナーさんがこだわって導入して大切にしていたもの。宝屋パンを引き継ぐのであれば、その想いも引き継ぎたい! だから、移転先探しで最もこだわったのは、この機械を置ける広さがあることだったんだとか。 この大きさが入る店舗は中々なく、見つけても熊本市から離れた場所だったこともあったそう。 そうなると、これまで宝屋パンに通ってくれていたお客様が来づらくなってしまう。 なかなか条件が合う物件が見つからず、長い時間をかけてようやく見つけたのがこの東区沼山津でした。
人気のパンを実食!
お店でお聞きした、人気のパンを実際にいただきました!
マーブルパン200円
まずは、「宝屋パン」の名物、マーブルパン。 小麦の香りが強く、マーブル部分も主張は強すぎずバランスの取れた味。意外にもあっさりとしているので、どんなシーンにも美味しくいただけます。
ピザ(マルゲリータ)300円
宝屋パンの人気メニューであるピザ。マルゲリータに加えて、テリヤキチキン、クワトロフォルマッジ、ペパロニなど種類も豊富です。
驚きなのが1枚300円ということ。専門店のピザに比べると小ぶりですが、拳と比較するとこんな感じ。1人で食べるには十分な大きさです。 もちもちの生地が美味。ほんのり塩味があるところもポイント高し。マルゲリータはトマトとバジルがとてもフレッシュで、定番で味は想定できるものながら止まらなくなります。
米粉のブール230円/米粉のメロンパン200円
米粉パンシリーズも人気とのこと。米粉と言っても様々な種類があるもの魅力です。 あっさりした味わいに程よいもちもち感が楽しめます。
変わらない味を新天地で
宝屋パンのに現在並んでいるパンは、先代のレシピを引き継いでいているので移転前と同じパンを食べられます。
毎朝、すべてのパンを小麦粉から作るこだわり。それでこの品揃えは、パン作りが好きだと笑顔で話す現オーナーの言葉通りパンへの愛情をそのものでしょう。 東区に移転した当時はコロナ禍。パンの売上も大幅に落ちてしまい、慣れない環境の中で迷うことも多かったんだそう。 移転したことも少しずつ認知されていき、今では以前の店舗の常連さんも足を運んでくれるまでに。3年かけてようやく落ち着いたとお話してくださいました。 熊本で長年愛されているお店が少しずつ変化しながらも残っていてくれるのは嬉しいですね。ぜひ東区にある宝屋パンに足を運んでみてくださいね。