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清水エスパルスの秋葉忠宏監督「悔しい思いをした航也がやってくれると思った」」東京V戦の会見コメント

アットエス


3年ぶりにJ1に戻ってきた清水エスパルスが2月16日、国立競技場で東京ヴェルディとのリーグ開幕戦に臨み、1−0で勝利しました。2年前のJ1昇格プレーオフの雪辱を果たし、約5万2000人で埋まった聖地にオレンジファミリーの歓喜の雄叫びが響きました。

この日J1初采配となった秋葉忠宏監督は勝利を告げる笛が響くと渾身のガッツポーズを披露し、「(2年前の)ストーリーがある中で、我々にとっては非常に価値のある試合になった」と喜びを噛みしめました。高木選手の折り返しを頭で押し込んで決勝点を挙げた主将のFW北川航也選手は「2人の力があってのゴールだった」とお膳立てしてくれた仲間に感謝しました。

2人の試合後のコメントは以下の通りです。

秋葉忠宏監督「悔しい思いをした航也がやってくれると思った」

ー試合の総括を。
2023シーズンからのストーリーがある中で、ファミリーとともに東京ヴェルディ相手に聖地国立でしっかりと勝ち切ってみせた。同じ轍を踏むことなく、少しの隙も見せず、勝ち切ってみせた。この選手のタフさ、精神力。ここまで鍛え上げたスタッフを含めて、非常に価値のある、我々にとっては素晴らしい意味のある試合だったなと思う。

守備面は一つの大きなビッグセーブも含めてパーフェクトに近い感じだったが、アタックの部分では我々らしくもっとゴールに迫ってシュートを打ちたかった。もっとたくさん点を取りたかった。

もちろん開幕戦で贅沢は言えないが、改善する余地がある。もっともっと3点、4点、5点取る。そういうフットボールを2年かけてやってきたので、来週の新潟戦、それこそ我々の本当の聖地アイスタで、オレンジ一色になるスタジアムで、さらに攻守に磨きをかけて連勝できるように、素晴らしい準備をしていきたい。

ー相手の時間を耐えてからの先制点。あの時間帯の評価は。
我々の時間でも相手の時間でもない時間帯はあったが、僕は相手に流れがいってるなとは感じていなかった(笑)一番考えたのは相手の3枚替えの時。強いカードの切り方をしてきたので、どう対応するか。相手が3−5−2の2トップに変化した中で、どう我々が受けていくのかっていうところ。

インテリジェンスが高い選手が多いので、混乱することなく、非常にキャンプの時から準備してきたことが出せたなと思う。特に守備の部分で思った。

ー背後を積極的に狙っていた。少ないチャンスをものにしたシーンの評価は?
どんなゴールでも、ゴールシーンは全て、その過程は素晴らしいものだと思っている。ただ、やっぱりシュートシーンが少なかった。もっと背後を狙えるんじゃないかと思っていた。もう少し背後へのアクションを。あとは、前で背負ってしっかり時間をつくること。そういったところも含めて、また攻撃の部分は改善したいと思う。

ー点を取る5分前ぐらいからは前からプレスが効いて、押し込んでいる時間帯だった。監督の評価は。
我々の選手の能力であれば、もっともっと背後に行けるだろうと思う。距離感をもう少し良くすれば背後に出るタイミングができると思っていた。そこだけ修正しようという中で、何人かの選手に言っただけで、それがいきなり出た。

伝えたことをすぐにピッチの中で表現できる。選手の柔軟性、対応力、インテリジェンスの高さみたいなものは感じさせることができたので、あとは90分間、ゴールに迫るシーンを見せられるようにしたい。

ー昨シーズンから常にJ1レベルを目指し、J1基準で戦うと監督はおっしゃってきた。実際にJ1でプレーする選手たちはどのように監督の目には映っていたか。
去年6位だった強度の高い東京V相手に、攻守がめまぐるしく変わる素晴らしいゲームができたと思う。相手のメンバーがほとんど変わってない中で、ここまでのゲームをやることができた。我々は「J1を制圧するんだ」というフットボールを目指している。あと37試合、磨きをかけていく。

ー終盤にピッチに立った高卒ルーキーの嶋本悠大選手の起用意図は?どんなことを期待していたか。
サイズ感もあるし、トレーニングでどのポジションをやらされようか、誰よりもギラギラ。「俺を出せ、開幕で選べ」っていうようなメンタリティでキャンプの前からずっとやっていた。信頼して出せるような状態だったので、思い切って出した。

正直、出す前は「お前、話聞いてるのか?」と思ったが(笑)、中に入ったらあれだけ堂々とやってのける。末恐ろしい、素晴らしい18歳が加わったと思う。これに満足することなく、90分出続けられるような、レギュラーをどんどん脅かすような、競争力を高めてくれるような存在になってくれればいいなと思う。

ー1トップについて。キャンプではタンキ選手も良かったし、アフメドフ選手も状態は良かった。その中で北川航也選手を使った意図は?
やっぱり2023シーズンのストーリーがあったから。どうしても僕の中では、あの悔しい思いをした選手たちが何が何でもやってくれるんじゃないかっていう思いがあった。

いろんなことをトータルで考えた。もちろん感情の部分だけじゃなくて、トレーニングの姿勢やパフォーマンス、90分どうマネジメントするか、交代カードは誰だと嫌がるか。いろんなことを考えて、考えて。いろんなことを想定した中で、北川航也がキャプテンでもあり、ベストだなと思ったので、航也で思い切ってスタートした。

ー監督にとってもJ1初勝利。気持ちは?
すごくよく聞かれるが、誰でも初めてはあるし、森保さんだろうが、鬼木さんだろうが(笑)全く自分自身、心配していなかった。でも、口だけにならずに証明できて、一つ勝つことができて、これで皆さんに言われることもなくなるなと思うので、また頑張っていきたいなと思う。

FW北川航也「待ちに待ったJ1の舞台」

ー率直な感想を。
待ちに待ったJ1の舞台で勝つことができてうれしい。

ー決勝点は非常に美しかった。
各選手のいいところが出た。蓮川選手の思い切りのいい持ち運びはチームの武器になっているし、高木選手は今シーズンからサイドバックをやっているが、非常に器用な選手。その2人の力があってのゴールだったかなと思う。

ーポジショニングが絶妙だった。
どんなボールにも入っていくことがフォワードとして大事だと思うし、点が取れるところにいるというのが大事かなと思う。

ー自身にとっては開幕戦でゴールを決めたことは、いいモチベーションになるのでは。
チームのために、チームが勝つためにプレーしているので、フォワードとしてゴールを取り、それがチームの勝利につながったことは非常によかった。残りの試合もしっかり戦いたい。

ーサポーターにとっては2023年のプレーオフ(vs東京ヴェルディ)の思いも強かったと思う。
あの悔しさは誰一人忘れてはいないと思うし、あの悔しさがあったから昨年の成績だと思う。周りの人たちに支えられてここまで戦ってきているということを胸に刻んで、残りの試合も戦いたい。

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