春の訪れを俳句で詠む 小田原俳句大会が大会
小田原俳句協会(村場十五会長)が2月9日、おだわら市民交流センターUMECOで「第61回小田原梅まつり俳句大会」を行った=写真。
当日は63人が参加。事前募集した兼題の部(488句・155人応募)と当日の出席者による席題の部が行われた。上位入賞者は以下の通り。※敬称略。
■兼題「梅/余寒」▽神奈川県知事賞/白梅や老いて素直のむずかしき(長島久江)▽小田原市観光協会会長賞/梅一輪吉報のごと解けたる(横塚昌平)▽神静民報社賞/一礼に弓場引締る余寒かな(西賀久實)▽小田原俳句協会会長賞/梅の香もたたみて母の入院着(須田聡子)▽小田原俳句協会名誉会長佃悦夫特選/赤児笑ふ席にぱつぱつと梅わらふ(西岡青波)▽小田原俳句協会顧問池田忠山特選/梅の香もたたみて母の入院着(須田聡子)▽小田原俳句協会会長村場十五特選/一礼に弓場引締る余寒かな(西賀久實)▽沈丁俳句会代表寶子山京子特選/紅梅や地球儀ぐるぐる回っている(大石雄介)▽草むら俳句会代表佐々木重満特選/館内に刀文列なる余寒かな(池田忠山)▽こよろぎ代表神山つとむ特選/余寒この硯の海に陽の舞ひぬ(近藤久江)
■席題「春季雑詠/雲雀」▽1位/戦中の母の生活を知る雛(西岡青波)▽2位/老二人七曜忘れ春炬燵(加藤かほる)▽3位/城といふ真白き翼春景色(池田忠山)