スウェットシャツの基礎知識。【各部名称編】
元々はスポーツウエアとして誕生したスウェットシャツには、動きやすさや縮み防止のためのディテールが備わっており、さらにフロントや背面に入るプリントなどのデザインも様々だ。ヴィンテージスウェットの見極め方を学ぶ前に知っておきたい、部位の名称と種類を紹介する。
押さえておきたいスウェットシャツ用語。【部位名称編】
1.ガゼット
首元にある逆三角形のリブのパーツで汗止めや生地の縮み防止のために作られたもの。
ガゼットの仕様① 両V
スウェットの前後両方の首元にガゼットが付くもの。1930〜50年代前半に使用していた。
ガゼットの仕様② 前V
前部分のみにガゼットがつくもの。三角形の布を貼り付けるタイプとはめ込むタイプがある。
2.袖
袖の仕様① ラグランスリーブ
首元から脇にかけて切り返しになっていて、動きやすい。スポーツウエアによく見られる。
袖の仕様② セットインスリーブ
身頃と袖を別々に裁断し、組み合わせた袖型のこと。肩部分から垂直に縫い目が入る。
3.生地の種類
生地の種類① ダブルフェイス
保温性を高めるために、2枚の生地を重ねて作ったもの。ほとんど、パーカに用いられる手法だ。
生地の種類② 裏起毛
裏毛のひとつひとつを起こして毛羽立たせた生地のこと。生地の中に空気が含まれ、保温性を高める。
4.リブ
英語で畝や肋骨を意味し、蛇腹のような形で横方向に伸縮性が高いパーツのこと。運動時の動きやすさを向上させるために作られた意匠だ。