作家16人一堂に 作品展17日から 伊賀市のギャラリー
三重県伊賀地域や近隣で活動する画家、造形作家らの作品を集めた「feel the artパート2小作品展」が、8月17から25日まで、伊賀市上野丸之内のギャラリー是空で開かれる。入場無料。若手作家を中心に集めた7月の第1弾に続く企画で、今回は男女16人が出品する。
高校教員として勤める傍ら、10年ほど前から「里山からの贈り物」をテーマにした木彫りをライフワークにしている同市出後の惠村正大さん(69)は、桜やケヤキ、カヤなど伊賀の木を使い、数センチ角サイズの里山の風景を作っている。大きく受け止める座布団のような土台に、さまざまな種類の木を加工した部品を組み合わせ、「人間や生物が息づいている世界を表した」と話す。
日本画で花を描くことの多い名張市梅が丘のヤマモト實さん(72)は、30年ほど前に2度訪れたフランスやヨーロッパの風景を小品に仕上げた。ロマネスク様式やゴシック様式に感じた建築美、自然への崇敬の念を肌で感じたといい、当時現地でしたためたスケッチを基に初めて作品化した。「景色のどれもが絵になる。心に残っていた風景を形にし始めたので、ぜひ見に来て」と話していた。
他の出展者は以下(五十音順、敬称略)。
新歓嗣(陶芸)、杉井観峯(造形)、鈴木幸永(美術)、瀬永能雅(日本画)、谷本景(陶芸)、谷本由子(同)、坪井勝人(彫刻)、坪井素子(日本画)、時野弘和(彫刻)、長谷川八兄(同)、宮本治(同)、宮本京子(同)、八島正明(絵画)、吉田賢治(銅版画)
熟練の作品
計100点近くが並ぶ予定だといい、同ギャラリーを運営する杉野勇二さんは「第一線でご活躍されている皆さんの熟練の作品が集まった。幅広いジャンルの作品を見て頂くことでアートを体感し、心に残るものを探して頂けたら」と話した。
時間は午前11時から午後6時(最終日は同5時)まで。
問い合わせは同ギャラリー(0595・21・8818)へ。
2024年8月10日付873号2面から