【熊本市中央区】熊本で一番古くて小さいお店?「茶舗 三友堂」でこれからの季節にぴったりなお茶の入れ方を教えてもらった
今年も茶摘みの時期が来た…!幼少期から、ゴールデンウィークは全て茶摘み作業に駆り出されていたライターにとって、GW=茶摘み&新茶。 お茶の気配に誘われて、素敵なお店を見つけたのでご紹介します。
坪井の住宅街の一角に
茶葉販売専門「茶舗 三友堂」は、湧心館高校近くの住宅街にあります(お隣はカフェ「YUKANON」)。
駐車場はお店の前に1台分。
ご店主曰く「熊本で一番古くて一番小さいお店」とのことですが、それもそのはず。
日本における紅茶製造の第一人者「可徳乾三(かとく けんぞう)」が1887年に起こした歴史のあるお店。
当時は下通でお店を営んでおり、当時の写真もお店で見ることができます。
1953年の熊本大水害で仕入れたばかりの茶葉を失いながら、茶葉に関わる同業者を支援していくうちにお店の規模を縮小。 熊本地震後に、現在の店舗に移ったそうです。
量り売りもできる!
現在のご店主は3代目。 毎朝袋詰めする新鮮なお茶は、自店でのブレンドしたもの。
店頭にあるお茶の種類は玉緑茶とほうじ茶のみですが、
玄米茶やお抹茶の他、茶器や茶道具の取り扱いもあります。
お茶は100g/800円~ですが、常連さんの中には「今こんだけしかないけん、こっで買えるだけくれんね」とポケットの小銭で買える分だけ買っていく方もいるんだとか。 「ちゃんと毎年、市の検査を受けとっとですよ」という、昔ながらの秤を使って量り売りをしてくれます。
「新茶は高かけん、10gから買う人もおっとですよ」と袋を見せてくれましたが、ちょっとしたお土産にもよさそうなサイズ。
法事などのお返しにも対応してくれます。
「熊本の人から貰って、美味しかったから!」と、東京など都市部から発送依頼が来ることもあるそうです。 軽くてかさばらないお茶は、手土産や郵送での贈り物にぴったりですね!
お茶さまざま
暑い日にぴったり!ペットボトル冷茶
「まあ、お茶は飲んでみんことには」と出していただいたお茶は、ほんのり甘味があってスルッとのめちゃいました。
「今はペットボトルのお茶も高っかけん。茶葉から入れたお茶を冷やした方が、栄養価もあるけん、作ってみるとよかよ」
と教えてもらった冷茶の作りた方がこちら。 ①ペットボトルに半分の水を入れ、斜めにして凍らせる
②濃い目に入れたお茶を注ぐ
斜めにして氷の表面積を広くすることで、お茶が早く冷えて風味も保たれるんだとか。
持ち歩きにもぴったり
氷にお茶を注ぐのがポイント!逆だと渋くなっちゃうそうです。 三友堂で取り扱っているお茶は深蒸し茶で、2~3煎目まで味がしっかり出ます。
ライターは1煎目のお茶をボトルに入れた後、3煎目まで飲みました ぜひ好みの濃さで作ってみて下さい。
お手頃価格で手間の少ないほうじ茶
100g/500円でたっぷり量のあるほうじ茶は、ライターの個人的オススメ。
お茶は旨味を出すために、沸騰したお湯を冷まして注ぐという一手間がありますが、ほうじ茶は熱湯をそのまま注いでOK!
石と一緒に火にかけて炒ることで、香ばしい味わいを楽しめます。 緑茶に比べてカフェインも少ないので、夜のリラックスタイムに飲むのもオススメです。
まとめ
ゴールデンウィークが明ければ、今年も美味しい新茶が出はじめます。 日々の自分へのご褒美に、ちょっとした手土産に、「茶舗 三友堂」でお茶を試しにいってみませんか。 ※取材後は混み合うばあいがございます。また、ご夫婦お二人で営むお店ですので、できましたら日を開けてのご利用をお願いいたします。