総合福祉センターに子どもや若者の居場所設置へ 名張市が方針
三重県名張市は8月8日、同市丸之内の市総合福祉センターと市老人福祉センターを来年4月に統合する方針を明らかにした。統合後、3階に子どもや若者の居場所「ユースプレイス」を新設する。この日の市議会教育民生委員会協議会で、両センターの在り方案を市が示した。
市総合福祉センターは、1996年に旧市庁舎跡地に開館した3階建て施設。市老人福祉センターはこの建物の3階にあり、高齢者を対象に入浴や介護予防の場などを提供してきた。市は昨年8月、市老人福祉センターの入浴施設を廃止するなどの基本方針を発表し、両センターの機能の見直しを進めていた。
市によると、ユースプレイスは小学校高学年から20代の子どもや若者の利用を想定。家でも学校でもない「第三の居場所」として、放課後や休日など気軽に集まってくつろいだり、相談したりできる場所にする。世代を超えた交流活動も実施するという。
市老人福祉センターが担ってきた介護予防の取り組みは、統合後も引き継がれる。1階と2階の貸館利用なども、これまで通り継続する方針。
設置に向けた施設整備方針の策定は11月、両センターの統合は来年4月、改修工事は来年度をそれぞれ予定している。改修のための財源は、助成金などの活用を検討しているという。
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