漫画『青のオーケストラ』作者・阿久井真さんインタビュー!千葉市の海の匂いがインスピレーションに
幕張総合高校シンフォニックオーケストラ部がモデルとなり、幕張や松戸など千葉県民になじみのある風景も描かれる、漫画『青のオーケストラ』。作者の阿久井真さんは千葉県の出身です。
Q1.『青のオーケストラ』を描くことになった背景について教えてください!
連載開始前から、私は葉加瀬太郎さんが好きでコンサートによく足を運んでいました。
そこでちょうど担当編集さんが幕張総合高校オーケストラ部出身(しかもヴァイオリン!)だったと知り、じゃあ「青春×音楽モノ」はどうだろう?とそこから担当編集さんとの打ち合わせが始まりました。
「実際に幕張総合オケ部に取材に行こう!」と、『青のオーケストラ』が動き始めました。
Q2.阿久井さんは千葉県で育ったとのことですが、千葉の風景や文化は『青のオーケストラ』にどのような影響を与えましたか?
最初はまずモデル校である幕張総合高校を中心に、幕張駅や海浜幕張駅など実際に生徒さんたちが使う駅や通学路を歩きました。主人公たちがここを歩いたらどんなシーンになるだろう?などと想像しながら、実際に歩いたおかげで登場人物たちの動きにリアリティーが出せたのかなと思います。私自身使い慣れた路線だったのも良い影響があったかなと思います。
特にインスピレーションになったのは「海の匂い」です!千葉市は海がとても近いので、ときどき風に乗ってくる潮の香りが印象的でした。青のオーケストラの「青」には海の「青」も入っているのかもしれません(笑)。
Q3.多くのキャラクターが登場しますが、それぞれのキャラクター設定を作る際に工夫していることは何ですか?またアニメ化された時のお気持ち、そして世の中に与える影響として漫画とまた異なる点はありましたか?
エンタメとしてキャラクターを立てたり、ドラマチックな設定や演出、物語を意識したりはしますが「あくまで彼らは等身大の高校生である」ということを常に忘れずに描いています。
アニメ化が決まったときはうれしさと同時に「これどうやってアニメにするの!?」と題材が題材なだけに信じられませんでした(笑)。錚々たる(そうそうたる)音楽家の方々のサポートもあり、そのおかげで漫画にはない「音」がアニメで加わり、より音楽に興味を持って下さる方が増えたように思います。
Q4.千葉市「二十歳の集い」に阿久井さんが寄せた「好きを貫いて」というメッセージがとても心に残っています。 ご自身が漫画家を目指すきっかけになったことや、漫画を描き続ける上で大切にしていることは何ですか?そして今までのキャリアの中で最も印象に残った瞬間はどんな時でしたか?
もともと私は絵を描くのが大好きで。小学2年生の頃に漫画に出会い「私も描いてみたい!」と思ったことがきっかけです。
正直漫画を描くのはつらいことの方が多いんですが、それでも小学生から今も変わらず描き続けているのは「好き」を原動力にしているからだと思っています。何より面倒くさがりな性格なので、「好きなこと以外やらずに済む方法」を常に模索した結果なのかもしれません(笑)。紙とペンが私のガソリンです!
最も印象に残っているのはアニメ第1話が放送された時です。自分の作品が放送されてうれしいような恥ずかしいような、なんだかじっとしていられない感覚になったことを覚えています。
Q5.2025年2月から連載再開、アニメも第1期の再放送が始まり、秋には第2期がスタートとのこと!阿久井さんがこの作品を通して読者に伝えたいことをお聞かせください。
青オケでは音楽に情熱を注ぐ高校生たちを描いています。何かに夢中になることの楽しさを、青オケを通して伝えられたらうれしいです!
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最後に…
今回、阿久井先生からちいき新聞へすてきなイラストメッセージをいただきました。
ありがとうございました!!!