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強く優しいヒロイン&誠実な主人公が1人の女の子を救う神回!──2025年夏アニメ『薫る花は凛と咲く』第6話「大嫌い 大好き」を振り返ろう! 次回の注目ポイントもご紹介!

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

2025年7月より放送中のTVアニメ『薫る花は凛と咲く』。原作は三香見サカ先生による漫画『薫る花は凛と咲く』で、週刊少年マガジンの公式アプリ「マガジンポケット」で連載中の人気作品です。

底辺男子校と呼ばれる千鳥高校に通う紬凛太郎と、隣に建つお嬢様校・桔梗女子に通う和栗薫子が、凛太郎の実家のケーキ屋で出会い、心を通わせていく学園青春物語です。

8月9日には第6話「大嫌い 大好き」が放送されました。前話のラストシーンでは薫子の親友・昴が薫子を呼び出し、勝手に凛太郎と会って話したことを告白。驚いた表情を見せる薫子の次の言葉に注目が集まっていました。

本稿では第6話「大嫌い 大好き」を振り返り! SNSの反応などに触れながら内容を振り返っていきましょう。さらに、第7話の注目ポイントもお届けします!

※本稿にはネタバレ要素が含まれます。

親友を救う強く優しい薫子の言葉

凛太郎と勝手に会い、薫子ともう会わないでほしいと頼んだことを打ち明けた昴。薫子の反応に多くの視聴者が注目していましたが、薫子は責めるどころか「心配かけてごめんね」と謝罪。昴の行動が自分のためのものだとわかっているのです。

薫子に隠し事をしている罪悪感に耐え切れず打ち明けた昴は、薫子が自分を責めなかったことに安心すると同時に自分の狡さや弱さを痛感。昴の弱さや自己肯定感の低さが描かれました。

自分を好きになれない苦しさに涙を流す昴を救ったのはやっぱり薫子。幼い頃から変わらない彼女の優しさを長所として挙げ、それでも自分を卑下する昴に対し「私が好きな昴を昴が否定しないでよ」と伝えました。

作中屈指の名言に「この言葉一番刺さった…」「この台詞あるから作品の中でこの話が一番好き」「薫子が眩しすぎる」「自分を否定する昴を、なんかいや!って怒る薫子もよかったな」とSNSには多くの感想が寄せられています。

その後、昴に気持ちを訊ねられた薫子は凛太郎に会いたいこと、凛太郎のことが好きな気持ちを打ち明けました。凛太郎への好意がはっきりと口にされたのはこれが初めてです。それを聞いて優しい目をする昴の表情もとても印象的でした。

「薫子と昴の友情尊すぎる」「2人とも支え合ってていい関係だなあ」「ずっとアニメで見たかったシーン見られて幸せ」「いいシーンで涙出た…」と視聴者も温かい2人の友情に心が温まった様子です。

前話まではクールで厳しい印象だった昴の優しい一面や弱い一面が見られたことで改めて彼女に魅力を感じた方もいるようで、「昴、推します!」という声も。今はまだ強くコンプレックスを抱く昴ですが、これからの彼女の変化や成長が楽しみですね。

凛太郎の行動に賞賛の嵐!

薫子と昴が凛太郎のことを話した帰り道、薫子の元に凛太郎から連絡が入ります。凛太郎は昴に言われたことを悩みに悩んだ末、もう一度昴と話すべきだと判断し、薫子に連絡を取ったのです。そして翌日の放課後、ふたりで話すことに。

再び昴と会った凛太郎は「どうすれば和栗さんに会うことを許してくれますか…?」と真剣な表情で訊ねます。驚く昴に対し凛太郎は、自分と会うことで薫子に迷惑がかかることは耐えられないこと、薫子のことを大切に思う昴を尊敬し優しい人だと思ったこと、薫子が大切にしている人(昴)を蔑ろにすることはできない、と続けたのです。

「凛太郎誠実すぎて眩しい」「薫子に負けないくらい純粋で優しいよ」「凛太郎の真っ直ぐさ素晴らしい」と誠実な凛太郎の行動には視聴者からも賞賛の嵐。

そんな凛太郎の姿を前にした昴は、彼に対して持っていた悪いイメージが偏見以外の何物でもないことを再認識したよう。学校からなるべく遠いところで会うよう助言し、さらに「私と友達になってくれる?」と一言。

まさかのお願いに驚きを隠せない凛太郎に向けられた昴の表情は、今までで一番の柔らかく穏やかな笑顔。凍ったようだった彼女の心が薫子と凛太郎の優しさで溶けていったように感じました。

SNSには「最後の昴の笑顔があまりに可愛すぎた」「薫子と凛太郎の優しさが昴の成長に繋がったんだね」「自分のことを好きになるための第一歩が凛太郎と友達になることなんて…素敵すぎて感動」「本当に毎話心が浄化される」「仲良くなった2人を見るのが楽しみ!」などの感想が寄せられており、心温まる展開に多くの方が涙しているようです。

心理描写にも注目集まる

本話では昴の思いが中心となって描かれ、彼女の心理を表現する演出に注目する視聴者も。

序盤では、昴が罪悪感にさいなまれる様子が錆ついていく演出によって描かれています。罪悪感を錆で表現している点は原作と共通しているのですが、凛太郎と友達になろうとするラストシーンで錆が風に吹かれて取り払われていく演出はアニメオリジナル。とても爽快感があり、ストーリーを気持ちよく締めくくってくれました。

また、凛太郎と昴が和解した際に公園から3羽の鳥が飛び立つ演出は、千鳥に対する偏見がなくなったことや昴が新しい一歩を踏み出したことを表現しているように感じられます。3羽だったのは昴、凛太郎、薫子の3人が関わった問題だったからでしょうか。

本作にはキャラクターの心理を風景で表現しているシーンが複数描かれています。本話のみならず今後のストーリーで探してみるのもきっと面白いですよ。

次回の見どころ

薫子と昴の問題が解決した凛太郎ですが、まだ夏沢との諍いは決着していません。次回の見どころは夏沢とどのように和解し、宇佐美、依田を含む3人の友達に薫子のことをどうやって伝えるのかです。

千鳥と桔梗の関係を考えると、本来であれば関わりを増やすべきではありません。誠実で律儀な凛太郎は信頼する友達に薫子のことを打ち明けるためにやはり誠実な行動を取ります。第6話に引き続き、丁寧に関係を紡いでいく凛太郎と男子高校生たちの友情にぜひ注目してください。

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