【横浜市栄区】本郷中吹奏楽部 東日本大会に初出場 横浜市内からは唯一
市立本郷中学校吹奏楽部が9月20日、「東関東吹奏楽コンクール」の「中学生の部B部門」で金賞に輝き、10月11日に山形県で開催される「東日本学校吹奏楽大会」への初出場を決めた。
茨城県水戸市で開かれた同コンクールには、30人以下のメンバーで演奏するB部門に35校が出場。11校が金賞を受賞し、本郷中を含む6校が東日本大会への出場権を手にした。B部門には全国大会は存在せず、東日本大会が最上位となる。
市内では唯一の出場となったが、結果発表の瞬間を副部長の飯高愛己さん(3年)は「最初は夢かと思ったけど、あとから実感がわいてきた」と振り返る。
約40年前に創部した同校の吹奏楽部。2013年と15年には、50人以下で演奏するA部門において全国大会出場を果たしてる強豪校だ。しかし、その後は全国の舞台から離れ、部員数も減少。昨年度からは、B部門に出場している。
昨年度の教訓生かす
そのような状況で臨んだ昨年度は市大会で敗退。県大会に駒を進めることができず、悔しい思いをした。当時を布施菜那美教諭は「音はすごく綺麗だったけど、B部門は表現力などもより求められていたと思う」と分析する。
そこで、プロや高校生の演奏を生徒に聴かせる時間を意識的に作った。副部長の萩原実日菜さん(3年)は「上手い演奏に触れると、表情や立ち振る舞いも含めて『上手くなりたい』という気持ちが強くなった。表現力の向上につながった思う」と話す。布施教諭は、部員が外部の演奏を聴くたび、さまざまなことを吸収していくのを感じたという。出場権をつかんだ東日本大会に向けて、部長の藏下湊さん(3年)は「自分たちが楽しかったと思える演奏をして、金賞をとりたい」と意気込む。また、同校では大会出場にかかる楽器の運搬費などに充てるため、寄付を募っている。詳細は寄付受付ページへ。