【レシピあり】ハツ江おばあちゃんの「三色そぼろ弁当」
進級、進学、新社会人……春は新生活の始まる時期ですね。「お弁当に挑戦してみたいけど、ちょっと大変そう」。そんなお弁当ビギナーに、ハツ江おばあちゃんが教えるのは、こんなお弁当。繰り返しつくって、お弁当名人になりましょう!
※『NHK「きょうの料理ビギナーズ」ブック これならできる! ハツ江おばあちゃんの人気お弁当』より、本記事用に一部を編集して転載
三色そぼろ弁当
鶏そぼろはしっとり、いり卵は柔らかで、ご飯によくなじみます。
ブロッコリーのごまあえを添えて、彩り豊かな三色弁当です。
お弁当の中身は
⃝鶏そぼろ
⃝いり卵
⃝ブロッコリーのごまあえ
⃝ご飯
詰め方
弁当箱にご飯適量を詰め、鶏そぼろ、いり卵適量をのせ、ブロッコリーのごまあえを詰める。
鶏そぼろ
しっとり、柔らかく仕上げるコツは、片栗粉と火を止めるタイミング。火を通しすぎるとボソボソになるので気をつけましょう。
材料(1人分)
鶏ひき肉 80g
A (砂糖 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
酒 大さじ1
片栗粉 小さじ1/2)
1フライパンに入れる
火にかける前に、小さめのフライパンにひき肉、Aを入れる。
2混ぜる
菜箸で混ぜ、ひき肉に調味料をよくなじませる。火にかける前に混ぜておくと、しっかり味がつく。
3いる
調味料がなじんだら中火にかけ、菜箸で絶えず混ぜながら加熱する(写真上)。全体にひき肉の色が変わり、つやが出てまとまってきたら(写真下)、火を止める。
ハツ江メモ
お弁当のそぼろをおいしくするコツ
ひき肉に調味料を混ぜてから火にかけると、ひき肉の一粒一粒にしっかり味がなじみ、ほぐれやすくなるので、火を通しすぎて堅くなるのを防げます。また、片栗粉を加えることで汁けをとどめ、とろみもついて口当たりがよくなり、ご飯にからみやすくなります。
[1人分200kcal 調理時間7分]
いり卵
卵は火を通しすぎると堅くなるので、菜箸3本で手早く混ぜ、柔らかいうちに火を止めます。少し多めにつくると失敗なし。
材料(1~2人分)
卵 2コ
A (牛乳 大さじ1
砂糖 小さじ2
塩 少々)
1混ぜる
小さめの鍋に卵を割り入れて溶きほぐし、Aを加えてよく混ぜる。
2いる
弱めの中火にかけ、菜箸3本をまとめて持ち、絶えず混ぜながらいる(写真上)。まだ半分くらいが半熟の状態で、鍋の底が見えてきたら(写真下)、火を止め、余熱で火を通す。
[1人分90kcal 調理時間5分]
ブロッコリーのごまあえ
ブロッコリーは小さめに切るとすぐに火が通り、詰めるのもラク。すりごまには水けを出にくくする効果もあります。
材料(1人分)
ブロッコリー 50g
A (しょうゆ 小さじ1
すりごま 大さじ1)
[常備品]塩
1下ごしらえをする
ブロッコリーは小房に切り分け、さらに縦2~4等分に切る。
2ゆでる
小さめの鍋に湯カップ2を沸かして塩小さじ⅓を入れ、ブロッコリーを加えて中火で約2分間ゆでる。ざるに上げて粗熱を取る。
3あえる
ボウルにブロッコリーを入れ、Aを順に加えてあえる。
[1人分60kcal 調理時間10分]
そぼろもいり卵も混ぜてから火にかけてね。
急がないのがコツなのよ。
監修
藤野嘉子(フジノ・ヨシコ)
料理研究家。長年にわたりNHK「きょうの料理」講師を務め、2019年度から2021年度まで、NHK「きょうの料理ビギナーズ」を監修。
■NHK『NHK「きょうの料理ビギナーズ」ブック これならできる! ハツ江おばあちゃんの人気お弁当』より
■撮影・野口健志/スタイリング・大畑純子/イラスト・伊神彰宏