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春はなんだか体調が悪い?寝付けない、疲れる…大きな変化の季節を乗り切るポイントは

Sitakke

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春になると起きる体の不調に注意です。

雪が解け、長い冬が終わったと喜んでばかりはいられません。

そう、春といえば「花粉」の季節です。

北海道立衛生研究所によりますと、すでに3月下旬から、「ハンノキ」や「スギ」の花粉が飛んでいて、これから、多くの人を悩ませるシラカバの花粉が飛びます。

北円山耳鼻咽喉科アレルギークリニックの白崎英明院長は「間違いなく、今年のシラカバ花粉もかなり多くなる」と断言します。

気になる今年の”花粉”事情と対策を、調べました。

札幌市の北円山耳鼻咽喉科アレルギークリニックには、この時期、くしゃみ・鼻水や目の違和感などを訴える患者が次々と訪れています。

花粉が体に入り込み、アレルギー症状を起こす「花粉症」です。

白崎院長は、30年ほど前から毎日、クリニックで自ら花粉の観測を行い、どのくらい花粉が飛散するのか予測しているという、まさに、花粉症のスペシャリスト。

そんな白崎院長は、特に今シーズン、4月中旬から飛び始めているシラカバ花粉についてこんなこわい予想をしていました。

それは、「今年のシラカバ花粉は過去の平均の約2倍」にもなるということ。

花粉が少なかった前シーズンから比べると実に5倍も飛ぶと予想しているんです。

「今まで全然症状がなかった人も、いきなり花粉症が発症する可能性は十分ある」

と白崎院長。

「前日雨⇒晴れ」だと飛散がさらに倍!

では、花粉症対策として、私たちが出来ることは?

白崎院長によると、「マスクをするのは、花粉を吸い込まない有効な手段」とのこと。

さらに、外出から帰ってきた場合、「鼻うがい」で、鼻に付着した花粉を洗い流すと、アレルギーの発症予防にもある程度役立つ可能性があるということです。

花粉は、「晴れて気温があがると多く飛ぶ」と言われています。

特に、前日雨で寒くて、翌日晴れて気温がぐっとあがると、花粉が2倍飛ぶということです。

花粉が多い日の外出について大事なことは

・日中は外を歩かないか地下街を歩く
・帰宅時 服の花粉を払って家に入ること

また、花粉とたんぱく質が似た食べ物で、アレルギー反応が出ることがあります。

シラカバ花粉のアレルギーの場合は、リンゴ、モモ、サクランボ、洋ナシなどの果物や、アーモンド・ヘーゼルナッツなどのナッツ類に注意が必要です。

そして、花粉症以外にも、春は体の不調を感じる人が多いんです。


がんばらなきゃ!は禁物 8割の力で

環境が変わることも多い春。

寝付けなくなったり、さらには、頭が重い、めまいがする、疲労感を訴える人も…。

こうした「春の不調」は、なぜ引き起こされるのでしょうか?

むかわ町国保穂別診療所の香山リカ副所長(精神科医)によりますと、これらは『不定愁訴』といわれる症状。

原因として考えられるのは、2つあるといいます。

①春は気象の変化が大きいため、その変化に自律神経が影響を受け、体に不調をきたす。『気象病』ともいわれる。
②春という時期そのものが原因で、新しい生活環境に適応しようとするストレスで、心身の不調につながる。

気をつけてほしいのは、新入学、人事異動など、うれしい変化もストレスになる可能性があるということです。

春の不調の対処法として

・自律神経の不調は漢方薬などで整える
・規則正しい生活、体を動かす
・春だから頑張らなきゃと追い込まない
・力の入れ方は8割
   
などを挙げています。

無理をしすぎず、一歩ずつ生活を整えていきましょう。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年4月9日)の情報に基づきます。

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