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「アガサ・オール・アロング」第6話は「ワンダヴィジョン」アナザー・ストーリーだ ─ あのキャラも再登場、事件を裏側から描く

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マーベル・ドラマ第6話『使い魔たずさえ』は、これまでの謎の答え合わせとなるエピソードだった。本家「ワンダヴィジョン」と本格的につながり、ビリーの真実が明かされ、あのキャラクターが再登場。見どころ盛りだくさんの第6話を振り返ってみよう。

この記事には、「アガサ・オール・アロング」第6話『使い魔たずさえ』のネタバレが含まれています。

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これは、もう一つの「ワンダヴィジョン」-->

この記事には、「アガサ・オール・アロング」第6話『使い魔たずさえ』のネタバレが含まれています。

(c) 2024 Marvel

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マーベル・ドラマ「アガサ・オール・アロング」第5話は、“少年”の正体がワンダの息子・ビリーであることが示唆され幕を閉じた。ビリーは一体どのような経緯で、再びアガサの前に現れていたのだろうか。

第6話『使い魔たずさえ』は過去へ遡り、“ウィリアム・カプラン”だった頃のビリーが登場する。ユダヤ人家庭で育ったウィリアムは、ユダヤ教の男子が13歳で迎える成人式「バル・ミツバ」を行っていた。その後のパーティーでウィリアムが手相占いのテントに入ると、そこには予言の魔女リリア(パティ・ルポーン)がいた。

リリアはウィリアムの未来を占い、驚いた表情で「生命線が真っ二つ」だと告げる。「心配ない」と言いながらも焦った様子で、突然「逆さの“塔”」と意味不明な発言をするなど、かなり怪しい。不審に思ったウィリアムがテントから出ていくと、リリアは筆で木片にシジルの模様を描き、彼が置いていったジャケットのポケットに入れる。どうやら彼にシジルの呪文をかけたのは、リリアだったようだ。しかしリリア自身は、ウィリアムを占った記憶すら失っている。彼女も何者かに操られていたという可能性も残る、意味深な描写だ。

パーティーの途中、ウエストビューで異変が発生し、全員ただちに帰宅することに。ウィリアムと両親が車を走らせていると、ラジオから「円盤を飛ばす妻」「破壊できない頭を持つ夫」というワンダとヴィジョンのセリフと、シットコム風の笑い声が流れてくる。そして外には、赤いドーム状の光が膨らんでいた。これに気を取られた瞬間、車が木にぶつかりクラッシュし、ウィリアムは息絶えてしまう。ここで事故の対応にあたった警官は、アリス(アリ・アン)だ。

この赤いドームは、ワンダが張った強力な結界“ヘックス”だ。つまり、「ワンダヴィジョン」最終話で描かれたワンダとアガサの攻防の裏側で、ウィリアムは死亡していたのだ。

『ワンダヴィジョン』 で配信中 (c) 2021 Marvel

しかし「おやすみトミー」「おやすみビリー」の言葉が聞こえると、ウィリアムは目を覚まし「トミー!」と叫ぶ。なんとか一命をとりとめるも、これまでの記憶をすべて失ったウィリアム。そしてなぜか両親の頭の中の声が聞こえるようになっていた。これは「ワンダヴィジョン」で描かれた、ビリーの力と同じである。

3年後、「アガサ」第2話でテキストをやりとりしていた恋人と過ごしているビリー。ここでも彼の心の声が聞こえ、秘密を打ち明けることを決心する。大切な人が強い感情を抱くと思考が読めること、そして事故で死んだ後生き返り、別人になっていたことを明かす。ウィリアムは事故死した後ビリーの魂の器となり、身体を手に入れたビリーは、ウィリアムのふりをして新しい人生を歩んでいたのだ。そしてビリーは、事故の日にウエストビューで起きた異変の真相を探るべく、掲示板で見つけた元住人と会うことにする。

そのウエストビューの元住人とは、“ニセトロ”ことラルフ・ランダル(エヴァン・ピーターズ)であった。「ワンダヴィジョン」で、ワンダの兄・ピエトロ役を演じさせられていた男だ。ラルフはひどく警戒しつつも、ワンダが町中にシットコムを演じさせたことを明かし、自分の意思では動けない苦しみを吐露。魔法が解かれた後も、夜中に何度も叫んで目覚めるという。

© 2021 Marvel

ラルフの「アガサ・ハークネスのことは聞かないでくれ」という心の声を聞いたビリーは、思わずアガサについて質問。するとビリーはアガサを「凶悪な古代の魔女」と表現し、自分が1番の被害者だと主張。アガサの夫として操られ、家を奪われた上に、「ご婦人を屋根裏に閉じ込め、ワンダの子に入れ知恵し、犬に毒も持った」と彼女に悪事を強いられたことを明かす。

ラルフはまた、ワンダにはビリー&トミーという双子の息子がいて、すばしこい子と思考を読む子だったと話す。そして現在のアガサは魔法をかけられ、普通の住民を演じていると聞いたビリーは、ウエストビューへと向かう。

ここから、第1話の種明かしが行われる。そのころアガサは、「アグネス・オブ・ウエストビュー」という虚構の中で刑事を演じていた。ビリーはアガサの家に忍び込むも、うっかり物音を立てて彼女に見つかってしまう。アガサから逃げようとするビリーだが、家の外にいたハート夫人によって捕獲される。

第1話でアガサからビリーへの尋問は、警察署の取調室で行われていた。しかしそれはアガサの視点であり、実際に2人がいたのは自宅だった模様。アガサの質問に対するビリーの返しも異なり、第1話と見比べるとかなり面白い内容となっている。なかなか話がかみ合わない2人だが、アガサが遺体の写真を見せ、ビリーが「花の写真だ」と告げると、やっとその声が届く。そこでビリーは呪文を読み上げ、ついに魔法が解ける。

ビリーが初めて名乗るシーンではシジルによって何も聞こえないが、どうやら彼は「ウィリアム・カプラン」「ビリー・マキシモフ」の2つの名前を口にしていたようだ。ビリーの視点から真実が明らかになる一連のシーンは、第1話を思わず見返したくなるほど巧みな演出だ。

最後は現在パートに戻り、沼に沈められたアガサが這い上がってくる。“少年”がワンダと同じクセを持つことから、最初から怪しんでいたというアガサ。しかしビリーだと「確信したのはさっき」だと告げる。これですべてを理解したアガサは、空の器に入ったビリーに「掟を破って生き永らえた」といい、「立派な魔法使い」であることを認める。

一方で「力に興味はない」というビリー。彼の望みは双子の兄・トミーであり、「どこかにいる」「感じるけど見つけられない」と語る。トミーはアガサを信用していないが、リリアとジェンが死んだ今、2人で次の試練を探すために道を進んでいく……。

「アガサ・オール・アロング」は残すところ3話のみ。果たして“魔女の道”を進むビリーとアガサに、何が待ち受けているのか。ディズニープラスで独占配信中。

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