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『ホーム・アローン2』ドナルド・トランプ登場シーン「なかったことにしたい」と監督が後悔 ─ 「あのシーンは呪いになった」

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『ホーム・アローン』シリーズのクリス・コロンバス監督は、第2作におけるドナルド・トランプ米大統領のカメオ出演を「呪い」のように感じており、「なかったことにしたい」と考えているようだ。米のインタビューで語っている。

マコーレー・カルキン主演のコメディ映画『ホーム・アローン2』(1992)では、主人公ケビンが空港で家族とはぐれてしまい、手違いでひとりニューヨークへと降り立つ。大都会で迷子になったケビンは、当時トランプ氏が所有していた高級ホテル、プラザホテルに到着。中ですれ違ったトランプ氏にロビーまでの行き方を尋ね、「廊下をまっすぐ行って、左だ」と教えてもらう。

このわずか7秒の出演シーンについて、コロンバスは「カットできないんです」として、「もしカットしたら、おそらく国外追放されますよ。僕はアメリカに住むにふさわしくないと思われ、イタリアにでも帰らなきゃいけなくなるでしょう」と皮肉を込めて語った。イタリア系アメリカ人である自身のルーツと、トランプ政権による不法移民の強制送還計画をかけた発言とみられる。

実は当初から、トランプ氏の登場シーンをカットする案も検討されていたようだが、試写会で観客が好意的に受け止めたことから、最終的には残す決断を下したという。「シカゴで試写を行った時、あのシーンで観客が大盛り上がりしました。すごく面白いと感じたみたいです。僕はコメディに詳しいつもりでしたが、明らかに思い違いでしたね。あれがウケるなんて思ってもみませんでしたから」。

なお、監督は2020年にこのカメオ出演が実現した経緯をいる。プラザホテルでの撮影を希望したところ、トランプ氏から「俺を映画に出すなら、プラザを使っていい」と条件を提示されたため、出演を受け入れたという。一方、トランプ氏は2023年にTruth Socialで、「自分はとても忙しくて、出演したくなかった」が、コロンバスから「懇願された」から出演したと主張している。

今回のインタビューで、コロンバス監督は「年月を経て、あのシーンは呪いになりました。なかったことにしたいと思っています」とコメント。トランプ氏の発言に対して、「あの男(トランプ氏)の頭の中はどうなっているんでしょう?彼は、僕が嘘をついたと言っていましたが、そんなことはない。また、彼に出演を懇願したと言っていましたが、俳優でもない人に懇願するはずがありません。ただ、僕たちはプラザホテルをどうしても使いたかったんです」と反論し、「でも、あのシーンは残っている。僕にとっては重荷になっています。ただ、なかったら良かったのにと思うばかりです」と語った。

ちなみ同シーンは、過去にもたびたび物議を醸してきた。2019年には、カナダのテレビで放送された『ホーム・アローン2』でトランプ氏の出演部分がカットされ、彼の支持者たちが反発。2021年には、あるファンの「『ホーム・アローン2』のトランプを40歳のカルキンに差し替えよう」というSNSの投稿に対し、主演のカルキンが「乗った(Sold)」と応じて話題になった。

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