夏にぴったり！お話のなかの「ソフトクリーム」はこんなに想像力豊か！とろーり、ふわふわ、雲まで届いて…おすすめ絵本3選
子どもだけでなく大人も楽しめる絵本を、絵本セラピスト協会認定「大人に絵本ひろめ隊員」、そして２児の母でもある、HBCアナウンサーの堰八紗也佳(せきはち・さやか)がご紹介します。
甘くて冷たくて美味しい、うずまきぐるぐる「ソフトクリーム」！何個でも食べたくなるような暑い日も多くなってきました。特に、新鮮な北海道産生乳を使用したソフトクリームは世界に誇る絶品ですよね！
実は私も個人的に「北海道ソフトクリームラリー2024」に参戦中！
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仕事後の楽しみにもなっていて、コツコツとスタンプを集めています。
あふれるソフトクリーム愛を伝えるため、今回はソフトクリームが出てくる絵本をピックアップ！
絵本専門店「ちいさなえほんや ひだまり」の店主 青田正徳(あおた・まさのり)さんにご協力いただき、３冊に厳選しました。
「ちいさなえほんや ひだまり」について詳しくはこちらの記事もご覧ください。
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『パンダのソフトクリームやさん』(福音館書店) 小川かなこ
パンダのきょうだい、とんとんくんとらんらんちゃんはソフトクリームやさんです。ある日、くまくんと一緒にはちみつを取りに行きますが、はちの巣は木の高いところにあり届きません。そこで、木の下に運んだ丸太の上に、お店につないだ長いホースからクリームをぐるぐると出していきます。とんとんくんが大きなソフトクリームの山をかけのぼって、はちみつをかけていきますが……。満足感たっぷりの、ユーモラスな絵本です。(引用：福音館書店HP)
2024年６月に発売されたばかりの、最新ソフトクリーム絵本！
ハチの巣の下でソフトクリームをつくり、ダイレクトにハチミツをトッピングするという斬新な発想…。
しかもバニラとチョコレートと笹味しかないお店なのに、わざわざハチミツのソフトクリームを注文するクマ君ったら！
この場面を見た５歳の息子は、なぜ巣からハチが出てこないのか、疑問に思ったようです。さっそく、ひだまり店主の青田さんに質問します。
息子「なんでハチさん出てこないの？」
青田さん「ハチさんはちょうどお出かけしていたんだね。ハチが帰ってきたら“鉢合わせ”になるんだよ～」
息子「（しばらく間が空いたあとで）……なに？どういうこと？」
5歳と72歳のやり取りに和みました（笑）
『まあちゃんのながいかみ』（福音館書店）たかどのほうこ
おかっぱ頭のまあちゃんは、長い髪のはあちゃんとみいちゃんに、自分はこれからもっとずっと長く髪を伸ばすんだと自慢します。吊り橋の上からおさげをたらして魚が釣れるくらい。おさげの投げ縄で牧場の牛をつかまえられるくらい。シャンプーしたら、雲まで届く大きなソフトクリームになるし、洗った髪は妹10人がとかしてくれる…。まあちゃんの空想は大きく広がります。ユーモアに富んだ絵本です。（引用：福音館書店）
函館市出身・札幌市在住、高楼方子(たかどの・ほうこ)さんのロングセラー。
この絵本にもソフトクリームの名場面がありました！
画面、スクロールしてくださいねー！
髪の毛を洗うと、泡が雲まで届く大きなソフトクリームになるとは、スケールの大きな想像ですね。
私も幼いころは腰まであるロングヘアーがお気に入りで、お風呂で泡立てて「ソフトクリーム！」と言って遊んでいたので、まあちゃんの気持ちがすごくわかります。
この絵本には、モノクロのページとカラーのページがあります。モノクロは現実の世界で、カラーはまあちゃんの空想の世界。
しかし、「ちいさなえほんや ひだまり」の店主・青田さんによると、子どもにはモノクロのページも全てカラーで見えているのだとか。
大人になると目に見えるものをそのまま認識してしまいがちですが、子どもは頭の中で、自然に絵を色付けしているのですね。
『おふとん かけたら』（ブロンズ新社）かがくいひろし
たこさん、まめさん、ソフトクリームさんにトイレットペーパーさん…。ページをめくっておふとんかけたら、どんなねぞうになるのかな？登場するみんなのゆかいなねぞうに、おやすみ前に親子でいっしょに大わらい。「だるまさん」シリーズ かがくいひろしによる絵本。（引用：ブロンズ新社HP）
ソフトクリームに布団をかけたら…とーろとろ！
文のリズムが良くて、子どもが喜ぶのはもちろん、大人も「気持ちがほぐれる」という人が多く、とても人気があります。
単純にニコッとできる、それが絵本ではとても大事なことで、かがくいひろしさんの作品の魅力でもあります。笑いは最高の薬ですね。
最後に…好きなだけのんびりできる絵本屋さんもご紹介
今回も『ちいさなえほんや ひだまり』で長い時間リラックスさせていただきました。
寝転がったり、好きなだけ絵本を広げたり、鼻歌をうたったり…！
私が「ちょっと静かにしようね。」と注意すると、店主の青田さんは「気分が良いときじゃないと鼻歌なんて出てこないから、すごくいいことだよ！」と、むしろ褒めてくれました。息子はまるで、おじいちゃんの家に遊びに来た孫のようです。
そういえば、人生で初めてソフトクリームを食べた２歳のときは、冷たさに驚いて、２口目以降は食べなかったのに、５歳になった今ではすっかりソフトクリームの虜。大きくなりました！
今年の夏は、何個食べることになるのかな？
皆さんも、ソフトクリームが美味しい夏を満喫してくださいね！
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【取材協力】
「ちいさなえほんや ひだまり」
住所 札幌市手稲区新発寒6条5丁目14-3
電話FAX 011-695-2120
営業時間 午前10時～午後７時(閉店時間が早まることもあるのでお問い合わせください)
営業日 金・土・日・月・祝
※2024年6月現在、営業時間が流動的になっています
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「連載コラム・今月の絵本通信」
文｜HBCアナウンサー 堰八紗也佳
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編集：Sitakke編集部あい
