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鳥取市 神話の白兎の縁結び神社、青谷駅近くの和紙の体験施設や長尾鼻・魚見台の絶景海岸、城下町 鹿野などの観光情報 (鳥取市)

鉄道チャンネル

鳥取市青谷町付近の風景 (写真:akura Ikkyo/PIXTA)

青谷駅(あおやえき)は、鳥取市青谷町に位置する山陰本線の駅です。鳥取市の中心部から少し離れた場所にある自然豊かで、四季折々の風景が楽しめるこの地域を中心に、因幡の白兎で有名な「白兎神社」、様々な年代を垣間見られる「鹿野城やその城下町」、日本海沿いの「青谷海岸・長尾鼻・魚見台」に連なる美しい海岸風景や、和紙すき体験ができる「あおや和紙工房」など、鳥取市東部にある観光スポットをいくつか紹介します。

起伏に富む海岸線、青谷海岸・長尾鼻・魚見台の周辺

青谷駅から北へ日本海方面に進むと、海岸沿いには、美しい砂浜の青谷海岸があり、その西には鉢伏山付近から流れ出したごつごつとした溶岩・安山岩の台地が日本海に突き出している長尾鼻、その西には再びきれいな砂浜というような、起伏に富んだ美しい海岸線が続きます。この周辺は、鳥取市~京都府京丹後市までに至る、山陰本線ジオパークの一部となっています。

青谷海岸は、美しい白砂と穏やかな海が特徴的なビーチで、特に夏の時期に多くの観光客が訪れます。透明度の高い海水と静かな環境は、海水浴やシュノーケリングにも最適です。青谷海岸は潮の干満が大きく、干潮時には海岸が広がり、干潟を散策することもできます。青谷海岸の北に夏泊漁港があり、そのさらに北西の長尾鼻に繋がります。

長尾鼻灯台(写真:ヘ○レ/PIXTA)

長尾鼻(ながおばな)は、青谷海岸から少し離れた、せり出した岬になっています。周辺は、浸食された断崖絶壁となっており、岩がゴツゴツしていて、岬の先端からは日本海を一望できる景色が広がります。ここは夕陽の絶景ポイントになっています。長尾鼻灯台は、前身となる「夏泊燈柱」が1947年に建てられた歴史のある灯台で、灯火標高約68メートルは、海岸線に立つ灯台として鳥取県内で最も高い灯台だそうです。

鳥取市 魚見台の展望台からの景色 (写真: dekoboko/PIXTA)

魚見台(うおみだい)は、長尾鼻の近くにある展望台で、海と空を一望できる絶好のスポットです。日本海や海岸線を見渡すことができ、特に晴れた日には遠くの島々や、時には漁船が行き交う様子も見ることができます。

青谷海岸、長尾鼻、魚見台の周辺では、それぞれ異なる視点から日本海の絶景を楽しむことができ、どの場所も静かでリラックスした時間を提供してくれます。

紙すき体験が出来る「あおや和紙工房」

「因州和紙(いんしゅうわし)」は鳥取県東部(旧 因幡国)特産の和紙で、その書き心地の良さから筆が痛まないと言われるほど上質の和紙として世界で評価され、書道紙の中では全国トップクラスの生産量を誇っています。あおや和紙工房は、1,300年以上も続く青谷の和紙の歴史を知ることができる、和紙の博物館です。

鳥取市 あおや和紙工房エントランスの「和紙のオーロラ」

あおや和紙工房では、この「因州和紙」を木の皮から手作りでき、子供から大人まで気軽にできる「紙すき体験」が人気となっています。(要事前予約)

紙の手すき イメージ (写真:あおや和紙工房)

今では、手漉きで紙が出来る工程を見ることが出来る施設は、数少なくなっています。子供たちは、学校で実際に書道を習う過程で和紙に接することも多いので、実際に紙の製造工程が見られるこの場所は、大変貴重な体験になる事でしょう。

あおや和紙工房の展示スペース(鳥取市)

開館時間 9:00~17:00
休館日 月曜日(月曜が祝祭日の場合は、翌平日)、年末年始(12/29~1/3)
入館料・観覧料
・一般は常設展はが無料・企画展観覧料が300円、 小・中・高校生は常設展・企画展観覧料ともに無料
紙漉き体験 300円~500円(紙の大きさによる)

その他にも、和紙を用いた企画展示が行われていたり、半紙、画仙紙、封筒、便箋など和紙製品のショップもありますので、お近くに行った際には、お立ち寄りください。

城下町 鹿野(しかの)の街並みと鹿野城

鹿野城跡公園の桜の風景(写真:dekoboko/PIXTA)

JR青谷駅の南東、鳥取市鹿野(しかの)町に位置する、鹿野城跡.は、戦国時代の城主亀井家の居城跡です。内堀、外堀、石垣などが、今でも当時の面影を残し、天守跡からは日本海をのぞむことができます。
春には桜の名所として、多くのソメイヨシノが咲く人気のスポットとしても知られ、秋には南側の城山の参道辺りに”もみじ”が紅く色づきます。手軽なハイキングコースとして親しまれています。

城下町・鹿野の街並み(鳥取市、写真:papa88 / PIXTA)

鹿野の城下町は、戦国時代の武将で鹿野城主だった亀井茲矩により整備された当時の面影が残されています。江戸時代以降は、京都と山口を日本海沿いに結ぶ山陰道の一部、「鹿野往来(しかのおうらい)」の宿場町として発展してきました。当時の建物を利用した古民家カフェやおみやげ店が軒を連ね、400年たった現在でも町中に整備された水路には名水が流れ続けています。

(ふるさと鹿野 観光情報 https://www.shikano-net.com/ より)

鹿野町には、8つの源泉を持つ鹿野温泉という温泉があり、民宿舎山紫苑という温泉宿泊施設や、温泉館ホットピア鹿野という日帰り温泉施設もあります。弱アルカリ性の湯は、通称「おんな水」と言われるほど肌にやさしい、肌にツヤツヤ感が得られる温泉だそうです。

因幡の白うさぎの舞台 縁結びで有名な白兎神社や白兎海岸

こちらは青谷駅より東側、鳥取駅との間にある、因幡の白うさぎで有名な、縁結びスポットです。

鳥取市の白兎神社 (写真:M・H/PIXTA)

神話「因幡(いなば)の白うさぎ」の舞台として知られる白兎神社(はくとじんじゃ)の創建は、人皇第55代仁明天皇(833~850年)の時代だと伝えられています。神話「因幡の白兎」では、毛をむしりとられた白兎を大国主命(おおくにぬしのみこと)が助けたというお話が伝えられています 。白兎は、そのお礼に大国主命が八上姫(やかみひめ)と結ばれることを予言し、その予言通りに二人は結ばれました。

白兎神社は、日本で初めてのラブストーリーの発祥地として「恋人の聖地」に認定され、縁結びの神様として信仰されています。境内には、白うさぎの石像や絵馬など、神話にちなんだものがたくさんあり、可愛らしい雰囲気であふれています。

うさぎグッズがある風景は、写真映え抜群で、インスタグラムなどSNSでも人気のスポットです。恋人同士で訪れるのはもちろん、友人や家族との旅行にもおすすめの場所です。

白兎海岸 (写真:LeoHorn/PIXTA)

神社の近くには、道の駅 神話の里 白うさぎ があります。神社周辺は、日本海岸地方の美しい景観が残る場所が多く、周囲の散策もおすすめです。白兎神社のそばに広がる白兎海岸は、白い砂浜と青い海のコントラストが美しい海岸です。海岸沿いには遊歩道が整備されており、散歩やジョギングを楽しむことができます。また、白兎海岸に隣接する白兎の丘には、白うさぎの像や展望台があり、雄大な日本海を眺めることができます。こちらも、縁結びのパワースポットとしても知られており、恋愛成就を願う人々が訪れます。

白兎神社へは、JR鳥取駅から日ノ丸バスで約40分(白兎神社前バス停下車)です。

今回は、青谷駅の周辺や、そこから鳥取駅の間にある観光スポットを紹介しました。是非お時間があれば、日本海岸の景色を眺めに、鳥取市へ出かけていてはいかがでしょうか。

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