立花学園高男子バスケ 関東でも確かな手応え 初の県準優勝経て「次は春」
立花学園高校男子バスケットボール部が1月に行われた「神奈川県高等学校バスケットボール新人大会」で準優勝し、2月1・2日の関東大会に出場した。初戦で破れたものの強豪校と互角の戦いで確かな手ごたえをつかみ、部員たちの目は次なる目標である春の関東、インターハイへと向かう。
関東新人大会は、県代表の2チームが出場できる高校バスケ3大大会の一つ。立花学園高は予選となる県大会を順調に勝ち進み、準々決勝では県内有数の強豪で第1シードの桐光学園高と対戦。最後までもつれた試合は最終的に59対58で勝利をつかんだ。これで勢いに乗ると準決勝では横浜清風高を83対73で下して決勝へ進んだ。
決勝の相手は湘南工大附属高。最終スコアは86対54と圧倒されたものの、創部以来初の県大会準優勝となった。2年生でエースの三井暖大さんは「『絶対に関東』の気持ちで一戦一戦試合に臨み、ベンチを含めた全部員が同じ方向を向いて、一体感を持ったのが準優勝できた要因だと思う」と振り返る。
全員で汗かく
関東大会では、埼玉県大会の優勝校である埼玉栄高と対戦した。前半に20点以上の差をつけられたが、後半で同点に追いつく驚異の粘り。しかし最後は力尽き、70対66で惜敗した。顧問の越智淳教諭は「強豪に対し一時追いつくなど今回、全国レベルでも戦える自信がつきました。今年のチームは全員が汗をかくディフェンスが持ち味。次は初の県優勝を目指したい」と話した。
立花学園高は、2019年の春の関東大会で県ベスト4に入り、初めて関東大会に出場。22年にもベスト4入りするなど、近年着実に力を付けている。部員数は1年、2年生で43人と県内最大規模。普段の練習は、2面コートが使える南足柄市体育センターに移動して行っているという。
越智顧問によると、固定のレギュラーを決めず、全部員が同じ練習をこなすなど「勝利に向かってチーム全体が同じモチベーションを保てるように工夫している」という。2年生の横場奏太キャプテンは「自分たちの強みである"みんなでやる"を磨いていき、春は立花ではまだ経験したことのない関東での勝利を目指していきたい」と話している。