【イマーシブ体験】西武園「没入型ドラマティック・レストラン~豪華列車はミステリーを乗せて~」に行ってきた!
2024年3月1日にオープンした「イマーシブ・フォート東京」で話題の「イマーシブ体験(没入体験)」を知っていますか?
【全画像】展開がすごすぎる…「没入型ドラマティック・レストラン」体験の様子
演者と観客という従来のエンターテインメントの形を超えて、訪れた人たちがショーの世界の当事者、登場人物となり体験するエンターテインメントです。
そんなイマーシブ体験ですが、実は「西武園ゆうえんち」園内にある「食堂車レストラン 黄昏号」でも、土日限定で体験できるんです。
今回はイマーシブシアター「没入型ドラマティック・レストラン~豪華列車はミステリーを乗せて~」に実際に参加し、イマーシブ体験をしてきました!
イマーシブシアターとは?
今回ご紹介する「没入型ドラマティック・レストラン~豪華列車はミステリーを乗せて~」は、日本におけるイマーシブシアターの先駆け的存在である、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン「ホテル・アルバート」シリーズの制作に携わった日本最高峰のチームが集結し、開発、演出を手掛けたショーです。
イマーシブシアターとは、本場ニューヨークをはじめ世界中で旋風を巻き起こしている最先端の没入型エンターテイメント形態のこと。
客席から舞台を鑑賞するという概念を取り払い、観客自身が物語の当事者、登場人物として演出に巻き込まれ、さらに参加者ごとに百人百様の個別体験を特徴とすることで、一般的な演劇やショーとは違う没入体験ができます。
豪華列車の席数は57席で上演時間約は90分、アフタヌーンティーを味わいながら五感をフルに使って楽しめるそうです。
物語の舞台となる列車「ダイニングトレイン レヴァリエール号」の車内には、流れる車窓の風景や車内の照明、音響、特殊効果などさまざまな演出が盛り込まれています。
セレブな雰囲気の御披露目走行に招待された登場人物の一人となって、物語の事件に巻き込まれていきます。
いよいよ豪華列車「ダイニングトレイン レヴァリエール号」へ!!
ショーの開演時間の2時間前に「食堂車レストラン 黄昏号」へチケットをもらいに行き、改めて18時15分に集合。
車掌の阿南順(あなんじゅん)が発車の鐘を鳴らし、誘導されて順番に「ダイニングトレイン レヴァリエール号」に乗り込みます(もうこの時点で物語の世界に入っています)。
車内に入るとウェルカムドリンクが振る舞われ、まるで本物の御披露目会のよう。
ドリンクを手にしたら、チケットに書かれている席に着席。席には既にアフタヌーンティーがセットされていました。
今回は一人で参加したので緊張していたのですが、同席したお隣さんも一人で参加していて安心しました。
お隣さんは、シアターの雰囲気に合わせてレトロな洋服を着てきていました。周りのお客さんの多くも、探偵のような帽子やアイテムを持っていて、物語の中に入り込む準備万端です。
ゲストが着席すると、時岐乃山トンネル開通事業を推し進めた大地主・松重蓮司の娘、松重鏡花(まつしげきょうか)が挨拶をします。
そして列車は走り出し、ウェルカムドリンクを片手に乾杯〜!
豪華列車のゲストとして呼ばれた参加者に、松重鏡花が各席を回って挨拶をしに来ます。
私の着席しているテーブルに来ると、松重鏡花にお隣さんが「本日はおめでとうございます。お招きいただきありがとうございます」と返していてびっくり!
没入に成功しているよこの人!!!
「何度か参加されているのですか?」と聞いたところ「今日が初めてです!」とのこと...!
この人がのちに「実は…」みたいなことになるのでは…??ドキドキ。
その後も、やさぐれた感じの酔っ払い、長坂太一(ながさかたいち)や小説家の三島正清(みしままさきよ)、富豪の御曹司の春原幸助(すのはらこうすけ)など、様々なキャラクターが登場し、物語が展開されていきます。
登場人物たちのリアルなやり取りにはコミカルな要素も織り込まれていて、つい見入ってしまいます。
クスッと笑ってしまうようなやり取りや緊張感の走る場面に夢中になっているうちに、本当に物語の世界に迷い込んだような気分になります。
そんな中、あっちこっちで小さな問題が起きて、私は「今度はどうしたの?」とキョロキョロしっぱなし(笑)。
さらに物語の最中、登場人物がどんどんと話しかけてきます。キャストが着席してくる席もあって、ちょっぴりサプライズ的な感じ。より没入したい人はラッキー!
どの席に座っていても同じくらいの没入度が感じられそうな構造になっていて、「さすが没入体験...」と感動してしまいました。
醍醐味は物語だけじゃない!アフタヌーンティーもセットで楽もう!
ここで醍醐味の一つでもある「アフタヌーンティー」をご紹介!
豪華なダイニングトレインでの優雅なひとときは、振る舞われるお食事とともに〜♪
【上段】
マカロン(ストロベリー)、マカロン(レモン)、ミルクレープ、ティラミス、ミルクプリン、カヌレ、ミニタルト
【下段】
ラタトゥイユのパイ詰め、エッグパイ、ハム&チーズのロールサンド
ドリンクはポット入りの紅茶付きです。
今回は「豪華列車はミステリーを乗せて」のショー参加者しか味わえないスペシャルドリンクのついたチケットを購入したので、特別なクリームソーダも味わえます。
夢中になって食べていると、数々の事件を解決してきた名探偵、南条五郎(なんじょうごろう)が「南条と申します。よろしく」と挨拶に来てくれました。
私はハム&チーズのロールサンドを頬張ったまま、「もぐもぐ、あはは、よろしくお願いします」と慌てて南条の手を握って挨拶。
食事に気を取られていたけど、忘れてはいけない。私も登場人物の一人なのだ...!
引き続き料理を食べながら、車両のあちこち交わされている会話やキャストの行動をチェック。
突然真横で掴み合いのケンカが勃発したときは、もはやショーの中にいることを忘れて「え、大丈夫...?」と声をかけそうになってしまいました。
実際に声をかけることもできるのですが、私はじっと観察しながら登場人物や装飾に目を凝らします。
「これから展開されるミステリーのヒントはもう隠れているのか?!」……もぐもぐ、あ、これ美味しい(気がつくと料理に夢中になってしまう)。
そんなこんなで楽しく歓談しながら食事をしていると、いよいよ車両内で殺人事件が起きます(よっ!待ってました!ワクワク )。
すると車内に「あなたたち、笑っていますが今ここで殺人事件が起きたんですよ!?」と探偵の南条の叫び声が響きました。
ワクワクした気持ちが顔に出てしまっていたようだ...失礼しました...。
乗車している全員が容疑者となり、ここから物語はミステリー感を一気に増していきます。
私を含み、乗車している全員が殺人事件の容疑者として、疑われていく...。
今までに列車内で起きた出来事を振り返りながら「あれ、さっきおかしなことを見たかも!」「あれってこの物語と関係あるのかなぁ…?」と頭をフル回転。
そしていよいよ、列車「ダイニングトレイン レヴァリエール号」が開通したての「時岐乃山トンネル」へ!
実はこのトンネルには不思議な力があり、何度も時間が引き戻されてしまう。
みんな怪しい!…この事件の黒幕は一体誰なのか!!!
ーーーーーーーーーーーーここからはネタバレなので…ーーーーーーーーーーーー
いやぁ楽しかった!!見応えあった!!無性に誰かと話したいいいいい!!
1人でも十分楽しめましたが、途中や終わったあとに誰かと「きっとこうだよね!」「あの人怪しかったよね!」と話したい気分になるので、2人以上で行ったほうが盛り上がれるかも。
ショーが終わったあとも、ゲスト同士で「何が怪しいと思いましたか?」「私的にはこれが…」などと話したり、残りの料理を食べたりできる時間が10分ほどあります。
そして私が「もしかするとこの人もキャストでは」と疑っていたお隣さんは、最後まで何も起こすことなく西武線に乗って帰って行きました(偶然同じ電車)。
参加者と役者の境目がわからなくなりそうになるくらいに、やっぱり私は没入していたのね...。
参加するときのポイントとしては、登場人物と関係性を事前に把握しておくこと。それから物語に何が何でも巻き込まれるので、心の準備をしておき、登場人物になりきること。
登場人物の行動を見逃さずに怪しいと思ったことを伝えれば、私と違ったエンドが見られるかも??
ちなみに!お台場にオープンしたばかりの完全没入型テーマ・パーク「イマーシブフォート東京」では、シャーロック・ホームズの世界や江戸時代の日本に当事者として没入できるアトラクションをはじめ、12種類のアトラクションが楽しめるそう!
今回の満足度がすごく高かったので、こっちも行ってみようかな!
「没入型ドラマティック・レストラン~豪華列車はミステリーを乗せて~」
(ウェルなわたし/牡丹餅 あんこ)