結成40周年のシニアバンド 初のホールコンサート
シニア世代の男女4人組でアマチュアバンド活動するフォークグループ「はたけの家」が4月27日(日)、中広の赤穂化成ハーモニーホールで結成40周年記念コンサートを開く。
これまで地域のイベントや祭りで演奏することが多かった同グループにとって初めてホールでの単独ライブ。「聴きに来てくれた人の心に届く演奏を」と張り切っている。
メンバーは磯浜町の札場日出雄さん(69)、上仮屋南の上住豊さん(71)、太子町の小山正史さん(70)、木津の古川成美さん(63)。音楽イベントで知り合ってギターデュオとして活動していた札場さんと上住さんにドラムの小山さんが加わり1985年に結成した。当時の練習場所が、周りに農地が広がる中にポツンと建っていたことからグループ名を「はたけの家」と名付けた。
さだまさし、サザンオールスターズなど1960〜70年代に流行ったフォークソング、ポップスのカバーを中心にオリジナル曲も演奏する。2016年にキーボードの古川さんをメンバーに迎え、表現の幅が広がった。4人とも2つ以上の楽器をこなし、小山さんを除く3人がボーカルを担当。昨春ハーモニーホールのロビーで開いた「"春よ来い,,コンサート」は約160人が来場し、椅子の数を何度も追加したほど好評だった。
札場さんの自宅横に移転した「はたけの家」に毎週日曜の午後に集まって練習。時間を忘れて没頭し、気がつけば5時間以上経っているのはよくあること。「練習量はプロ並み」(上住さん)と笑うが、それだけ4人が音楽好きという表れとも言える。真剣なあまり演奏をめぐって意見がぶつかることもあるが、「リーダーの札場さんのやんわりした人柄で丸く収まる」(小山さん)という。
記念コンサートは「"春よ来い,,コンサートPart2」と題し、春の季節にちなんだ曲目など十数曲を披露する。「演奏者と客席が一緒に楽しめれば」と古川さん。16日には会場でリハーサルを行い、さらに気持ちが高まった。札場さんは「ホールでのコンサートは憧れだった。渾身のステージにしたい」と意気込む。
小ホールで午後2時開演。入場無料。問い合わせはTEL090・9712・3818(札場さん)。