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釣り歴30年のベテランアングラーが忘れられないGW釣行は【神津島への遠征釣行】

TSURINEWS

神津島の美しい海(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

著者は小学生の頃から釣りを始めて、約30年になる。GWとなると釣り好きの父が様々な場所に連れて行ってくれたのだが、その中でも忘れられないのが、伊豆七島の一つである神津島への遠征だ。今回は、著者の神津島遠征釣行を紹介したい。

何故神津島なのか

著者が大学生の頃、著者の父は東京で単身赴任をしていた。エギングにハマッていた父は、長期休暇になると決まって伊豆七島への遠征計画を立て、タイミングが合えば著者も連れて行ってくれたのだ。

最初は伊豆大島へ行っていたのだが、ある時「神津島ならもっとデカイイカが釣れるらしい」と、東京の竹島港から出船するジェットフォイルに乗り、片道4時間かけて神津島を訪れるようになった。その後何度も神津島を訪れることになるのだが、離島は何もかも規模が違うと実感した。

神津島の魅力

何故神津島なのか。その魅力を紹介したい。

本土では見られない海の色

訪れて最初に驚いたのは、海の色。過去に透明度日本一にも選ばれている神津の海は独特の色合いをしており、とんでもなく水が綺麗なのだ。日ごろ瀬戸内の海を見慣れている著者は、大変驚いたものである。

伝え聞く数々の釣果

島では堤防からクエやマグロが釣れることもあるという。まさに規格外だ。著者と父の本命であるアオリイカも1kgクラスは当たり前で、最大4kgクラスが釣れているのだから驚きだ。

父と1.3kgのアオリイカ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

民宿の食事

当時著者は民宿よねきさんにお世話になっていたのだが、ここの料理が大変美味しかったのをよく覚えている。毎晩現地で獲れた魚の船盛が食べられる上、時に若旦那さんが釣ってきたヒラスズキや青物の刺身等も提供される。正直、これらを食べに行くだけでも価値があると言える。

よねきの船盛(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

釣行の様子/五目編

では、肝心の釣果はどうだったのか。実際の釣行の様子を紹介しよう。

フカセ釣りに挑戦

大型のメジナ(グレ)が釣れるという事で、著者はそれまでマトモにやったことのなかったフカセ釣りに挑戦した。結果釣れたのは、瀬戸内ではあまりお目にかかれない、まさかのイシガキダイ(33cm)だった。生まれて初めてフカセで釣った魚がイシガキダイというのも驚きだが、場所が港内の岸壁から飛び出た堤防であるという事も、驚く要素の一つだった。

港内堤防からイシガキダイ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

ショアジギでカンパチ

日中に小型のメタルジグを投げると、潮のタイミング次第でシオ(カンパチの幼魚)がよく掛かるのだが、これがなんと港内で釣れてしまう。沖向きでは80cmクラスが掛かる事もあるそうだ。

まさかの高級魚も

また別の年の釣行では、ショアジギでシマアジも釣れてしまった。これも地続きの堤防からの釣果だ。

シマアジもゲット(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

釣行の様子/エギング編

メインとなるエギングも、何度も楽しんだ。その中から、今も強烈に記憶に残っている、自己記録を釣った際の様子をお届けしたい。

夜にアカイカ狙いで港へ

日中にオキアミエサで五目釣りを楽しんだ著者。特大のカワハギや30cmを超すオジサンの他、5月にもかかわらず熱帯魚の仲間が釣れたりして楽しむことが出来た。夕食後、父と共に大旦那さんの車に同乗して、イカ狙いで港を訪れた。この当時神津島では、湾内に大型のアカイカが接岸中。30~40cmクラスが餌巻きテーラーやエギで狙えると聞き、ワクワクしながら狙いに来たのだ。

アカイカは不発

潮の状況を見た大旦那さんから「今日は厳しいかもしれない、アカイカがダメでもアオリのデカイのが来るかもよ」と聞いていたのだが、その通りアカイカは不発。餌巻きテーラーでの釣りは、夜にも関わらずフグの猛攻に合った上、サメがヒットしてラインを切られるなど散々だった。

エギングでヒット

そこで目先を変える為にエギングに変更し、アカイカ狙いである「中層付近を緩やかにシャクって誘う」というアクションを実行したところ、突如「ドン!!」という衝撃が手元を襲った。そこから急激にギュィイイイイ!!!とドラグが引き出されていったのだ。

当時まだアカイカを釣ったことが無かった著者は、「アカイカ狙い=ヒットしたのはアカイカ」だと思い込み、「なんて強烈な引きなんだ!!」と驚いたことを今でもよく覚えている。(笑)

浮上したのは特大アオリ

獲物は中々上がってこず、5分以上のやり取りを続けるうち、「これは流石におかしいぞ」と気づいた当時の著者。なんとかして水面に浮上させたのは、予想に反してアオリイカだった。暗闇のためイマイチサイズが判らず、やや気が動転していたこともあり抜き上げようとしたのだが、大旦那さんが「アオリだよ!これはタモだよ!」と止めてくれた。

釣った直後の当時の写真(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

近くにいた父が必死の形相でタモ入れしているのを見て、「あ、これやっぱりデカイんだ」とようやく実感。そして堤防に水揚げされたイカは、想像よりも遥かに巨大だった。

宿で検寸すると1.85kg

何枚か携帯で撮影したのだが、あえなく電池切れ。しかも間の悪いことに、なんと著者のデジカメ・父の携帯も電池切れになってしまい、持った写真は撮影できなかったのが心残りだ。

1.85kgのアオリイカと著者(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

宿に戻ってから検寸してもらうと、重量は1.85kg。「釣りたてだったら2kgはあったと思うよ」と若旦那さんに言われ、遠征後すぐに検量機を買ったのは今でもいい思い出だ。

GWはロマン溢れる遠征を

今回紹介したのはGWでの遠征釣行の様子だが、秋に神津島を訪れた時は、堤防から60cmクラスのホンガツオがヒットしたり、50cm近いスマ・ヒラソウダが地続きの堤防から釣れたりと、瀬戸内の海では考えられないような釣りを堪能できた。

GWという纏まった休暇だからこそ、入念に準備を整え、ロマン溢れる遠征釣行をしてみてはいかがだろうか。きっと一生忘れられない思い出に残るはずだ。

<荻野祐樹/TSURINEWSライター>

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