柴犬マロたん「うちの飼い主はいぬのきもちがわからない」飼い主「そうじゃない」異なる言い分
たまにはマロたん目線で書いてみようと思います。
語るマロたん
マロです。本当の名前はマロンです。柴犬のメス、13歳です。結構オトナです。売られたケンカは買いますが、自分からケンカを売ることはありません。よく「気のいいタイプ」「話せばわかるタイプ」と言われます。
大好きなのは食べること。でも、なんでもかんでも食べるわけではありません。匂いをクンクンして美味しいかどうかをチェックして「これはきっとおいしい」と思ったものだけ食べます。特にチーズ!バター!あれ最高!
でも、アレルギーってやつなのでもらえません。もう10年ぐらい食べていないかもしれません。あんなに美味しいものを10年も食べていないなんて!でも、飼い主は涼しい顔で「食べなくても死にゃしない」と言うのです。
うちの飼い主はチーズも牛乳もバターも、なんなら牛肉もそんなに好きではないと言うのです。自分が嫌いだからってマロも食べなくていいってそんな乱暴な話がありますか。「いぬのきもち」に寄り添えない残念な人間です。
飼い主にも言い分はある
はい、ここからは飼い主が引き取ります!アレルギーでいろんなものが食べられないマロたん、きっと大好きな乳製品をもらえないのは悲しいと思います。食いしんぼうなら尚の事。でも、マロたんのためです。
わたしだってマロたんが喜ぶものを欲しがるだけあげたいし、マロたんだって「かゆくなってもいいから食べたい」と言うかもしれません。だけれど、かゆみイコール炎症。つらい思いをさせるぐらいなら…と心を鬼にしているのです。
「いつか人間に生まれておいで。そしたら一緒にいろんなもの食べよう。マロたんが言うのなら、バターで焼いてチーズを乗せたステーキだって食べるよ。でも、今は犬だからね」と、言う飼い主の言葉を聞くマロたん。
たぶんきっと、気持ちは伝わっているはず。飼い主が人間に生まれ変われない可能性のほうが高いけれど。あ、笑えない。