旬が香る【さんろく】味な店、呑みある記
めいじ家 大舟
昨春、3条通7丁目から店舗を移転。
風情はすっかり、まちの顔として馴染んだご様子。
さて、ここの旨いものといえば、常連には馴染みあるグランドメニューも良いけれど、とにもかくにも「おすすめメニュー」に目を通さねば始まらない。
上は、たまたま訪れた日の、今月と本日のおすすめ。
あれもこれも食べたいが胃袋はひとつ。食いしん坊は酷な選択を迫られる(笑)
まずは「通し」をアテに呑みつつ、メニューを吟味。
この日は友人とともに。飲酒スタイルが似ているので、アテの好みも似てくるわけで、どちらかが何を食べようと言い出しても、対するどちらかには異存はない。
ともかくは、喉を潤そうではないか(ビール飲んでるのに?)。
と、早々に酒は「笹おり(男山の冷酒)」に変え、定番メニューから生牡蠣(1個580円)を。
つるんとひと口、冷たい食感で快感を得ようという魂胆だ(笑)
そうこうしているうちに、本日の刺身、おすすめ盛り合わせ(5300円)のご到着。
ウニ、ツブ、マグロにホタテ、そしてサバ。
ああ、このボリュームなら今日の飲み会はこれで完結しそう(笑)
酒も男山にしてよかった。「笹おり」はこうした料理にもよく合う。
上は、相方が食べてみたいと注文したオオカミ魚の唐揚げ(880円)。
名前の通りスゴイ顔なのだが、意外にもその身はあっさりと美味。
こんな珍品を出してくれるのも、めいじ家大舟ならでは。
ほか、何品か小ぶりなものをつまみつつ酒は進む。
で、締めは上のジンカラ(750円)。酒は2本目(笑)。
ジンギスカンのから揚げ、略してジンカラ。筆者の、昔からの好物で、訪問の度これを欠かしたことがない。
さっくりと揚がったその中は、しっとりと甘めの味がするジンギスカン。
やめられないんだな、これが。
お店情報
店名:めいじ家大舟
住所:旭川市2条通7丁目プラネットビル1F
電話番号:050-5600-1835
営業時間:17:00~23:00
定休日:月曜
駐車場:なし
季節料理 志ば田
さんろくの、ちょいとはずれにあるが、知る人ぞ知る居酒屋の名店。
「季節料理」に加え「刺身のおいしい店、ビールお酒もおいしい」の看板に偽りなし!!
この日、お通しはホッケの煮つけ。
しっかり詰めてあるが、穏やかな口当たりは、さすが老舗のひと品。
上は、2千円の盛り合わせ。その日の二人にはちょうど良いボリューム(他にもちまちまつまみたいので多いと困る・笑)。
それにしても、ホッキは生とボイルが混在しているとか、実に味わい深い。
で、上はまだ寒かった頃の盛り合わせ。
いつ訪ねても、安定のクオリティーといったところ。
上は、その日の盛り合わせに含まれていたが、それでも食べたかったホッキ(バター焼き)。
おすすめメニューに弱いもので(笑)
それはともかく、さすが志ば田と思わんばかりの、多分大きいであろうホッキの身はふわりと柔らかく、絡んだバターで引き立つ甘味がじゅわっ。
これは堪らない!!
堪らない!! で思い出したのが、上の、牡蠣バター焼き。
これもまたもや、まだ寒かった頃に頂いたひと品だが、見て!! この牡蠣の、触らなくても伝わるプリップリな弾力感。
で、頬張ればとろけるように広がる旨味。
これは火の入れ方が絶妙、これに尽きるだろう。冬牡蠣をよく知っている「季節料理」の店主はさすがだ。
筆者史上、これを超える牡蠣料理はない。
という思い出に浸りつつ、お次の一品は・・・
いかゲソのから揚げ。
酒のアテに好適と、どの店に行っても必ずといっていいほどに頼む好物だが、志ば田のはひと味違う。
よく見ればお分かりいただけると思うが、タレが回しかけてあって、薬味のネギも添えてある。
タレは、甘辛なカジュアルな風味。
へえ、こういうのも美味しいねぇと、箸が進む。
となれば酒が進むこと必至。酒はそれそのものが旨い上に、こうしたアテでいっそう旨くなる。
「お酒もおいしい」の看板に、深く納得する筆者なのである。
単品の小料理は概ね千円前後。メニューを吟味すれば、リーズナブルにも、豪勢にも酒席を演出できる。
お店情報
店名:季節料理 志ば田
住所:旭川市4条通7丁目
電話番号:0166-22-1623
営業時間:18:00~21:30
定休日:日曜
駐車場:なし
ほろよい後記
いかがでしたか。
不肖、筆者の酒席ゆえ、あっと驚くようなもの(どでかい毛ガニとか山盛りのウニとか)はご紹介できませんが、その店の心づくし、少しはお伝えできたでしょうか。
と言いますか、これを書きながら、すでに呑みに行きたくなっている始末(笑)。
さて、アナタの「旨いもの」は何ですか。
お酒を嗜むアナタなら分かる、旨いもので呑めるシアワセ。
そんな時間にしみじみと浸りたいものですね。