【酔鯨】500円で試飲付き酒蔵見学ができる「土佐蔵」がアツい! 2万円と2千円の大吟醸を飲み比べた結果…
高知の名酒といえば「酔鯨(すいげい)」。その味を生み出す酒蔵「土佐蔵」では、見学ツアーと試飲がセットになった酒蔵見学ができるという。
実際に行ってみたら、美しすぎる蔵と飲み比べの結果に驚かされることとなった。まさか、自分の舌がここまで“安上がり”だったとは。
・スタイリッシュすぎる酒蔵
高知市街から車で30分ほど。山道を進んだ先に現れたのは、コンクリート打ちっぱなしのスタイリッシュな建物。
「ここ、美術館じゃないよな……?」と、まずはその外観に圧倒される。
敷地内には、予約不要で入れるカフェとショップスペースもあり、酒器やTシャツ、酒粕を使ったスイーツなど、センスの光るオリジナル商品がずらり。
見学前に食べてみたのは「酒かすソフト(350円)」。
ほんのり香る酒粕がクセになる、大人も子どもも楽しめるノンアルコールスイーツだ。
・最新鋭なのに伝統的! 土佐の酒造りを体感
見学ツアーは1人500円。白衣とヘアキャップを着けて蔵の中へ。
蔵の中は撮影禁止だが、この日はちょうど洗米の工程を見ることができ、磨かれた米の美しさに見とれてしまった。蔵の内部は2018年に建設されたばかりとあって、タンクの温湿度管理からトレーサビリティまで設備は超ハイテク。
酔鯨という名前は、土佐藩主・山内容堂の雅号「鯨海酔侯(げいかいすいこう)」に由来するとのこと。土佐らしいスケール感に、思わずニヤリ。
・お待ちかねの試飲タイム
見学の最後は、蔵限定の搾りたて日本酒2種を味わえる試飲タイム。
おつまみも付いてくるうえ、お土産にお猪口もいただける。
ドライバーやアルコールが飲めない方には、ソフトクリームやジュースの試飲があった。
・大吟醸の飲み比べ体験も!
さらに、別途有料での追加試飲も可能。数百円で、スタンダードから最上級銘柄までの飲み比べが楽しめる。ちなみにこの試飲は、見学ツアーに参加していなくても利用できる。
今回は、お手頃価格の「純米大吟醸 兵庫山田50%(2200円・720ml)」と一番高い「純米大吟醸 DAITO(22000円・720ml)」の飲み比べをしてみた。試飲価格はそれぞれ30mlで兵庫山田が100円、DAITOが800円だ。
せっかくなので、夫に銘柄を伏せてもらい、ブラインドテイスティングに挑戦。
「これ絶対一番高いやつだ!」とドヤ顔で言った酒が、まさかのスタンダード銘柄だった。
自分の舌が安い方のお酒を選んだという事実に、軽くショックを受けたのは言うまでもない。
でも、まぁこれは好みだから……ね。
・結論:「うまいと思った酒が正義」でいいじゃないか
ちなみに夫は、私の山道運転を信用していないようで、自然な流れでドライバー役を引き受けてくれた。危機管理能力が高いな。
高知が誇る銘酒・酔鯨を、見て・学んで・飲める「土佐蔵」の酒蔵見学。日本酒好きはもちろん、そうでない人にもおすすめできる。
帰り道の車内にて、「うまいと思った酒が正義だ~」と、いい感じに酔った私がつぶやいたとか、つぶやかなかったとか。
参考リンク:酔鯨 土佐蔵見学
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.