マリー=アントワネットも愛した名窯 ― 松濤美術館で「セーヴル フランス宮廷の磁器」
渋谷区立松濤美術館「妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器」
18世紀のヨーロッパ宮廷で愛されたセーヴル磁器の魅力を、マダム・ポンパドゥール、マリー=アントワネット、マリー=ルイーズといった歴史的な妃たちの注文品を中心に紹介する展覧会が、東京ではじまる。
中国磁器への憧れから化学的に開発された西洋磁器は、18世紀のマイセン窯で初めて焼成に成功し、その後、セーヴル窯によって独自の西洋的なスタイルを確立。
その設立にはルイ15世とポンパドゥール侯爵夫人が深く関わり、以降、王室や帝室、さらにはフランス共和国によって運営が引き継がれてきた。
セーヴル磁器は、マイセンをはじめとするヨーロッパ各地の窯に影響を与え、西洋磁器のスタイルの基盤を構築。華やかな色彩、流行のファッションを取り入れた小花文や花綱文、そして鳥や人物、風景を絵画的な筆致で描いた作品は、西洋磁器の象徴ともいえるが、日本ではその希少性ゆえに鑑賞の機会が限られてきた。
展覧会では、国内のコレクションを中心に、ルイ15世の時代からナポレオン帝政時代に至るまでのセーヴル磁器を紹介。王侯貴族のために特別に作られた、華麗なデザインと精緻な装飾が施された作品群を通じて、フランス宮廷文化の粋を堪能できる。
「妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器」は渋谷区立松濤美術館で、2025年4月5日(土)~6月8日(日)に開催。入館料は一般 1,200円など。
渋谷区立松濤美術館「妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器」
渋谷区立松濤美術館「妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器」
渋谷区立松濤美術館「妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器」